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嵐の上映会(広島3日目2009/7/20)

この日、私は目覚ましがなる前から、うっすらと目が覚めていました。なぜなら、ひどい土砂降りの雨と雷の音が絶えずしていたからです! でも、起きて確かめるのも嫌で、布団の中でじっとしていました。

8時になって、朝食のために起きて窓を開けると、台風が来たと言ってもおかしくないぐらいの土砂降りでした。雲は厚く、とてもじゃないけれど数時間で止むとは思えません。この週末は皆既日食で1年前から旅行の計画を立てていたという人が世界中にいましたが、私のこの上映会も3ヶ月前に資料館に予約をしてあるのです。天気を予測するなんてまず無理な話。

朝食を食べ支度をし、上映会の道具一式(例えばおつり用の小銭、ポスター、アンケート、アンケートに記入するための筆記用具)などを入れた小さなスーツケースに雨よけのビニール袋をかぶせ、いざ外に出ました。

5メートルも歩かないうちに、(これは絶対無理!)と宿に引き返し、タクシーで行くことにしました。普段雨降りのためにタクシーを使うことなんてない私が、5メートルで断念したのですから、それはすごい降り方です。まさにバケツで水を浴びせられたかのよう。

外をまともに歩けないぐらいじゃ、一体誰が来るの?!と思いつつ、タクシーで会場へ向かいました。9時半集合でしたが、5分ほど遅れてつくと、すでに当日のお手伝いをしてくれるらしき人が二人いました。こんな雨の日にお手伝いをしてくれて本当にありがたいです!

続いて他の平和映画祭のスタッフの方も来てくれて、受付の準備、プロジェクター、マイクの音量確認作業などをしていきました。スタッフの方によると、今日は大雨でJRも動いていないそう・・・。とにかくすごい雨です。

資料館の中から見た外の様子
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ものすごい雨にもかかわらず、開場時間になると何人もの人が駆けつけてくれました。午前中のお客さんは30人ちょっと。映画に音楽を提供してくれた、広島大学附属管弦楽班の3年生もきてくれました。

上映会場の様子
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(手続きはちょっと面倒ですが、この会議室は平和活動に使用するのであれば無料で使えます。設備としてはとても良いですよ! 地下なので暗幕も必要ないですし、プロジェクター、DVDプレーヤー、マイクなども無料で貸し出ししています。使用希望日の3ヶ月前から一般利用者の受付を開始しています)

昨年、私が初めて広島に来て、初めて被爆者の証言を聞いたときの証言者である、岡田恵美子さんと1年ぶりに再会できました!

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岡田さんは国内外で積極的に被爆証言活動を続け、5月にはお孫さんをつれてニューヨークへ行き、お孫さんは被爆三世として国連本部でスピーチをしたのだそうです。

そのときの新聞記事などをいただきました。(岡田さんからその他にいただいた資料は、このブログの「広島アーカイブズ2009/7」に詳しく載せます)
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上映後は平和映画祭の東さんとトークをやりました。トークの話題はブライアンとの出会いに始まり、日英の平和活動、法律、警察など多岐に渡りました。

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会場からの質問では、「SOCPA法の1キロメートルとか、ブライアンのディスプレイの長さが3メートルとか、なぜ政治家や警察は数字にこだわるのか?」、「私自身のブライアンへの評価は?」といったものが寄せられました。また、広島の大学生の平和活動とその弾圧についての報告もありました。広大附属の高校生からも発言があり、うれしくなりました!

無事午前の部の上映会は終わりましたが、外は相変わらずの大雨です。青原さん、東さんと新聞社の方と共に、大雨の中歩いて5分ほどのライブハウス+カフェのようなところで昼食をいただきました。

午後の部の開場時間になりましたが、午前に比べてだいぶ人は少ない様子。受付をしてくださった方によると、この大雨で隣の部屋で開催される予定だったイベントが中止になったそうで、誤って私の上映会まで中止になったと受付で案内されているとのことです! 中には、大雨の中会場まで来てくださったにもかかわらず、受付で中止と言われ帰られた方もいるとは・・・! 一体なぜ?!

会議室は一般の人でも使えるようにはなっていますが、資料館主催のイベントではない限り、事前にイベントの宣伝チラシを資料館に置いたりすることはできません。それは仕方がないのかもしれませんが、開催当日に会議室の入り口以外の場所にポスターや案内などを貼ることも出来ないというのは、イベントを運営する側にとってはかなり不便です。

会場である会議室は地下なので、たとえば1階の入り口付近などで、イベント当日だけでも上映会の情報を張り出せていたら・・・と残念に思いました。資料館へはもう少し柔軟な対応を望むべく、要望として今回の件は伝えておきました。せっかくこのような設備を一般へ開放しているのですから、もう少し使いやすくなっていると更に◎ですよね!

午後の上映会は12人ほどが来てくれました。中には、京都から来てくださった方も! 映画の上映をはじめた後は、外のロビーでケーブルテレビの取材を受けました。ヒロシマ平和映画祭の8月5日オールナイトイベントに関しての取材です。普段自分は色んな人にインタビューをしまくっているのに、いざ自分がされると緊張!!

青原さんも取材を受けます。こちらもかなり緊張している様子・・・
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受付にはなぜかマテ茶が!
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午後の部では、また違う内容でトークをしました。まずは、私がなぜビデオカメラを持とうと思ったのか、という話から。そしてオックスフォード・ユニオンのディベート、インターネットメディアの可能性などを話しました。会場からの質問では、「ブライアンは”子どもを殺すな!”というレトリックを使っているが、それに代わるレトリックはあるか?」、広大OBの方からは「なぜ広大附属管弦楽班の音楽を使ったのか?」といった質問をいただきました。

午後の上映が始まった頃に雨は小降りになり、上映会が終わった夕方にはすっかり雨は止んでいました。撤収し、平和映画祭が事務所として使っているという場所で、現在広島に滞在して映画を作っているフランス人監督と彼の彼女を囲んでパーティーをやるというので、私もお邪魔させていただきました。

事務所が入っているビルは、「ひろしま女性学研究所」の建物で、1階がフリースペース兼レコード屋、2階が女性学研究所の事務所+倉庫、3階が現在フランス人監督が泊まっている宿泊スペースとなっています。

周りは閑静な住宅街ですが、壁画がカッコ良過ぎです!
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1階のフリースペースも使いやすそう
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個性的なレコード類が並んでいます
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フリースペースは食べ物などを持ち込めたりするのが便利です。
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本日の上映会で受付のお手伝いをしてくれた渡辺さんがサンドイッチ、混ぜご飯などを作られたそうです! いつの間に?!
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「めばる」の煮付け。瀬戸内海でよく食べられるとのこと。食べるのは初めてかもしれません。
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9時過ぎに主役であるフランス人の監督カップルが来て、私たちは3階の彼らの部屋に移動しました。天井が高くてモダンな感じですが、築20年以上なのだそうです。

記念写真!
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監督(男)の方は、既に2ヶ月前から広島で生活をしながら映画を撮っているとのこと。映画のテーマは原爆とその後の復興。2ヶ月生活しているので、簡単な挨拶や、日々のサバイバルに必要な「○○テイショク、クダサイ」などのフレーズが話せます。つい最近フランスから彼に会いにやってきた彼女も映画監督なのだそうです。なぜか話題は「お見合いパーティー」と「ダッチワイフ」に・・・。かなり盛り上がり、気がついたときには12時を回っていました。

まさに「嵐の上映会」というにふさわしい一日でしたが、終わってみるととても楽しく充実したものに。嵐の中、上映会を手伝ってくださったヒロシマ平和映画祭の皆さま、そして会場に映画を観に来てくださった皆さま、本当にどうもありがとうございました!!!

会場でアンケートに記入してくださった方々の感想を下記に掲載します。どうもありがとうございました。
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声を出すこと、その大切さを感じました。広島からもそんな声をもっと上げていかなければいけないと思います。ぜひブライアンさんにも広島に来ていただきたいですね。そのときは、広大附属のオーケストラが歓迎の演奏をするといいですね。
(Doraemonさん)
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7年も平和運動を続けていることに驚きました。今後の様子もぜひ知りたいと思います。
(M.Sさん)
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この映画は多くの人に見て貰いたい作品だと思いました。世界の中で、イギリスにこんな人がいることは想像出来ませんでしたから、励まされる思いです。民主主義の歴史の長いイギリスでも政府による嫌がらせで法律を変えるなんて驚きでしたが、撮影してくださった早川さんに敬意を表します。イギリスの階級社会に驚きでした。
(渡辺道子さん、WFC)
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とても興味深かったです。飾り立てない所が逆に良かったです。彼らの活動が平和のためではなく、戦争をやるための活動だったら、私たちは彼らにどのような反応を示すのか気になったです。トークでユミコさんがビデオのことを語られたのを聞いて、とても面白いなあと思いました。こんど旅行に行くときのためにカメラを買おうと思っていたのでしたが、ビデオカメラを持っていくのもいいなあと感じました。自分も映画を作れそうだと思いました。
(お名前なし)
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ブライアンの勇気と鉄の意志に驚かされ勇気づけられた。「守る」と云う言葉に惑わされぬこと! 「守る」が出たら要注意だと再確認した。国を「守る」、家族を「守る」ために戦うと云われると誰しも反論できない。そこが曲者。「守る」ためには何故武力なのか、戦闘でなければならないのか? そんな状況を生まぬための努力と対策と。他者を知る努力、公正や自由社会の実現に投票行動を通し自国の政治姿勢を注視監視する。
(橘光生さん、ピースボランティア)
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It was very interesting seeing this film from a Japanese perspective. I come from the U.K. so if U.K. people made this film, these would probably be many people disagreeing with Brian but I think it is really important to show people protesting over important issues.
(お名前なし)
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意志を貫こうとすると大変なことが多いのですが、ブライアンを通して勇気をもらいました。また、自分のできる範囲で賛同して手伝う仲間たちにも感動しました。映画を通じて知らないことをたくさん教えられたように思います。
(お名前なし)
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ブライアン・ホーを7年間も休まず行動させている原点はLove&Peaceなのでしょうか。イラクで殺されていく子供達(劣化ウラン弾)。彼はイラクへ行って自分の眼で見たのでしょうか?
(広島ピースボランティアさん)
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ブライアンの”人間の命”にかける思いの深さにただただ圧倒される。平和活動とは、まさにこれが目標であることを知らされた。イギリスの勇気ある人々ありがとう。私も微力ながら頑張りたい。
(C.T.さん、ワールド・フレンドシップ・センターメンバー)
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イギリスの国会は理不尽だなと思った。理不尽な政府。イタチごっこみたい、でもなんかどちらも生き生きしている気がした。反戦活動から感じ得るものはもちろん、私はイギリスの表現の自由に何か感じるとこがあった。ブライアンさん自身は表現の自由が保障されていないと言っていたが、確かにある側面から見たら自由ではないと思ったが、日本よりはだいぶ認められていると思った。日本の大学生の言っていたことはすごく共感する。思って行動しようとするイギリスの人の行動力に感服する。意志が強いなと思う。その点日本は何なのかと思う。日本ってなんかケチケチしてる。小心者。言論の自由って何なのか、どこまでなら自由なのか、境目が難しい。個人的な意見ですが、オックスフォードユニオンに参加してみたいと思いました。
(広大附属高管弦楽班さん)
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初めは「なんだこのおじさんは」って感じだったけど(笑)、最後まで観てみると、ここまでひとつのことに自分の全てをつぎこめる人って今時(特に日本には)いないよな~と思いました。もっと積極的な人間になりたいです。編集の仕方、臨場感があって好きでした。
(広大附属管弦楽班さん)
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イギリスが意外と表現の自由というか「自由」という言葉から制限されているものだと知って驚いた。ブライアンさんを追放するために法律を作るようなことは、とても変なことだと思いました。後、オックスフォードユニオンでそりゃあ賛成の人も反対の人もいると思うけれど、戦争自体を他の人を守りたいから戦うべきだと言う人がいて、結局そちらの意見が勝ってしまったのに驚いた。(元々根本的に戦争がなければそんなことも起こらないと思うのに)。それと、学生のアヤさんの言う通り、今の日本は多数派の意見に流されて、自分の意見の持てない社会になっていると思う。私はそれは警察などの圧力団体もあると思うが、マスメディアの影響も大きいと思います。イギリスの現状を教えてくれて、ありがとうございました。
(広大附属管弦楽班さん)
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本当のことを言うということが抑圧されている現実が辛いと思いました。ブライアンのような人がいる事は、平和を願っている私たちにとってとても喜ばしいことだけど、逆にそんな人がいなければいけないという事が悲しいです。ブライアンのような事をしなくても良い日が来ればいいです。あと、日本の大学生の話も印象的でした。自分の意思を持って動くことが制限されるなんて、同じ国の人がその制限で逮捕されるなんて、とてもおかしなことだと思いました。本当に言いたいことがいえる国、世界になってほしいし、それによって戦争が世界から消えたらと感じます。
(広島大学附属高等学校管弦楽班さん)
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日本では全然デモや抗議活動を日常生活として見ることがないので、とても新鮮でした。イギリス政府のデモをやめさせたい、上からの事情で、ブライアンも苦労しているのに、それでもブライアンが頑張っている姿に感動しました。今の時代は、政府の都合の良いようにコントロールされているので、やはりそれは自由の権利とも相反するものだし、良くないなと実感しました。意見を言う、ただそれだけのことなのに、それすらも叶わない国っていうのは、おかしいですよね。意見は人によって違うのは当然だし、政府と違うから消すっていうのは理不尽です。ブライアンさんにはこれからも頑張ってほしいです。日本の多くの人たちにも見てもらって、日本の雰囲気が変わればいいと思います。
(広島大学附属高校管弦楽班さん)
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I wanna be also your "Co"!! Because, I have a dream to become a wonderful mother. Our babies are faced to danger by war and environmental pollution. My home town is Hiroshima. I think Hiroshima city can't treat enough own history. I try to find and continue better way of Hiroshima and me. I decide it owe to this film. Thanks a lot xxx
(Mikayo WAKIYAMA, student at Hiroshima City University)
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To Brian Haw,
We have the same situation in Japan. The strict oppression by the government is very typical in the core of the student struggle. Housei University (very famous private university in Japan) asked the court to issue orders which prohibit the students protesting against the university to smash free speech rights in the Hosei University. And the court made the decision just as requested by the university. Over 100 students were arrested and 8 of them are still in custody according to the law (Anti Violence Act) which is back to 1925.
(NAKASHIMA Takeshi, Son of A-bomb survivor in Hiroshima, President of the league for peace of A bomb survivors in Hiroshima)
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昨年英国へ行ったのですが、その時国会前に反戦を掲げているテントを見ました。今回この映画で、あのテントで活動しているのはこの人達だったのかということや、英国ではこのように抗議活動をしているのかということが分かり、興味深かったです。
(三浦 農さん)
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