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チョコレート・ビューティー(広島第4日目2009/7/21)

前日に続き、21日の火曜日も朝から大雨でした。8時に起きて朝食をとります。この日のメンバーはベルギー人のバックパッカー2人とスペインのバックパッカー・カップルです。その前の日もバックパッカーの人たちでした。もしかして、このフレンドシップ・センターはバックパッカー宿で多く紹介されているのかもしれませんね。安価だし、英語を話すスタッフがいるので。

バックパッカーの人たちに、これまでどんなところを訪ねてみたかと聞きました。大抵最初の到着地は東京で、新宿、渋谷、原宿、浅草、築地市場などを回ります。そのあとは、回る順や行き先には多少の違いがありますが、人気の目的地は、富士登山、飛騨高山で合掌造りの家に宿泊、高野山でお寺に宿泊、広島(市内、宮島)、京都、大阪、奈良・・・といった土地です。観光ビザで入国する外国人専用のJRのパスがあり、それを使えば新幹線なども乗り放題なので、2~3週間の滞在期間の間に回れるだけ回る、といったようなかなりのハードプランになっています。

彼らの”ニッポン”体験を聞いていて、彼ら(バックパッカー)同士は「そうそう!」と相槌を打っているのですが、日本人である私からすれば、築地市場や高野山のお寺などが”リアル・ニッポン”か、というと少し疑問がわいてきます。日本人でさえ、言ったことがないという人が多い場所なのですから。それよりももっと身近で手ごろな体験をしてもらいたいものが沢山あるのに・・・と思いましたが、日本人の友達もいなくて、ガイドブック(ロンリープラネットなど)を片手にやってくる外国人旅行客だったら、こうなってしまうのかもしれません。それにしても、”アンチ・メインストリーム”な旅を好むバックパッカーたちの目指す旅が、逆に判を押したように同じになっているという現状を皮肉に思いました。

今日4日目は、完全にオフの日です。夜7時過ぎの夜行バスで東京に戻るので、それまではフリー。最初この旅行の計画を立てたときは、最終日は初めて安芸の宮島に行って見たいと考えていました。ですが、この日も昨日に負けず劣らずの激しい雨。こんな日に行くのもどうかと思いました。

朝食の席で、ベルギー人のバックパッカーたちが「今日宮島へ行く」と言っていました。こんな雨ではありますが、滞在期間が限られている彼らにとっては雨天決行なのです。そうか、では私も行こうかな?と思い始めました。彼らは朝食後にすぐ出かけると言っていましたが、私は大荷物の整理とチェックアウトがあるためすぐには出られません。「現地で会えたら会おう」ということで別れました。

今回の広島滞在で、本当にいろんな方から貴重な資料をいただけたので、それらを濡れたり痛まないように気を使いながらかばんに収めていきます。行きよりもかなりスーツケースは重たくなりました。

10時にチェックアウトをし、大雨の中宮島へ向かいました。まず路面電車で広島駅まで行き、JRで宮島口駅まで向かいます。大雨でダイヤは大幅に乱れており、駅で30分近く待ちました。

大雨の駅前の様子
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宮島へ向かう電車の中には外国人旅行客が沢山。やはり大雨でもスケジュールの変更は難しいのでしょう。宮島口駅へ到着し、フェリー乗り場へ向かいます。フェリーに10分も乗ると、世界遺産、日本三景である宮島とそのシンボル的存在である海上の鳥居が見えてきました!
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天気がよければ、鳥居だけでなくロープウェーを使って展望台まで行くことも可能ですが、この日は悪天候のためロープウェーの運行は中止となっていました。
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雨の中、鳥居へ向かいます。ちょうど干潮時だったため、鳥居近くまで歩いていくことが出来ました。
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厳島神社も見学しました。
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五重塔も見えます。
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宮島のあちこちには鹿がいて、紙やガイドブックなどを出していると食らいついてきます! 紙を食べるのはヤギだけだと思っていたら、鹿もなのですね!

全然人見知りをしない鹿
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宮島に滞在中、ちょうど時間はお昼になりましたが、何も食べないでいました。宮島名物というのは、アナゴ丼、牡蠣、もみじ饅頭だと聞きましたが、もみじ饅頭以外はどれもとても高価なのです。丼や定食セットで1,600円~というのが相場。牡蠣は今はシーズンではないし・・・。そう思って、宮島では何も食べず、広島市内に戻ってから何か食べようと思い、厳島神社を見学した後はまたフェリーに乗りました。

フェリーを降りたら偶然、同じフレンドシップセンターに宿泊しているベルギー人バックパッカーに会いました。彼女たちも宮島では何も食べなかったので、お腹がすいていると言っていました。一緒にセンターへ戻り、近所でお好み焼きを食べようということになりました。センターの近くには数件のお好み焼きやさんがありますが、行ったのが16時ごろでそれはお店の休憩時間。夜の部の開店は17時からと張り紙に書いてありました。

センターに戻り、日本人スタッフの栗原さんにどこか開いているお好み焼きやはないかと聞きました。早速インターネットで調べてくれて、広島駅前のASSEという駅ビル内の食堂街だったら昼休みもなく開店していると教えてくれました。私たちは既にチェックアウト済みだったので、大きな荷物やバックパックを背負い広島駅へ向かいます。

ASSEの中には複数のお好み焼き屋があり、私たちはその中の1店に入りました。カウンターに座った私たちに対し、お店のおかみさんは興味深々です。「どこの国から来た人? すごい美人だねえ」。それを英語にして彼女たちに伝えると、「ベルギーから」と答えました。するとおかみさんは「ベルギーっていったら、チョコレートじゃないの! チョコレート・ビューティーだねぇ」と言いました。彼女たちは、日本の旅行の中で恐らく一番よく聞かれるであろうこの質問に対し、皆が一様に「ベルギー=チョコレート」と答えるのを知って、とても驚いていました。

”お好み焼き・ビューティー”なおかみさん。「きれいに撮ってよ」と注文されました。
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私はチョコレートよりもベルギーと言えばビールだと思っていました。チョコレートと言うとスイスと思っていた私は、「ゴディバって、あのチョコレートのブランドはスイスだっけ?」と彼女たちに聞いたところ、「あれはベルギー。スイスのチョコレートなどと一緒にしないでほしい!」と猛抗議を受けました。やはりチョコレートの国から来たプライドがあるようです。

お好み焼きと共に記念写真
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ベルギーにも日本食のお店はあるそうですが、スシとかが中心だそうで、お好み焼きは初めて見たと言っていました。それを聞いたお店のおかみさんは「宝くじが当たったら、ベルギーにお好み焼き屋を出したい」と乗り気です。

これに対し、5万人以上の日本人が住むイギリス・ロンドンでは、スシに限らずお好み焼き、焼き鳥屋、カラオケボックスなど様々な”ニッポン”があります。日本食材のスーパーも数件あります。しかし、日本食材と言っても、中にはアメリカ・西海岸で大量生産されている米や酒、味噌などもあり、日本と同じ味のスタンダードを保てているかと言えば、それはノーです。

海外で需要はあるとはいえ、エスニックフードに分類される日本食は、商品の回転が遅いため、無添加の加工食品などが手に入らないというのが、海外長期生活者にとっては痛いです。売られているのは、レトルト品、乾物、日持ちするように添加物の沢山入ったもの、もしくは超スタンダードな売れ筋商品。マニアックな職人の手造り・こだわりの一品といったようなものは、ほとんど手に入らないといってよいでしょう。

17時過ぎになり、彼女たちは次の目的地である京都へ行くため、新幹線に向かいました。私は広島駅で1時間ほど過ごし、東京行きの夜行バスへ乗りました。翌朝8時ごろ新宿駅へ到着し、今回の旅行を終えました。

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