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ナンパつながり(上映会報告2009/7/25)

土曜日は久しぶりの東京での上映会が高円寺でありました。高円寺の「茶房 高円寺書林」という本屋+雑貨+カフェ+イベントスペースが会場です。

茶房 高円寺書林ウェブサイト
http://kouenjishorin.jugem.jp/

私はこの日まで行ったことがありませんでしたが、今回何故この上映会が実現したかというと、4月に新宿のネイキッドロフトで上映をしたときに観に来てくれたナカシーが、映画を気に入って「自分で上映会をしたい!」と言ってくれたからなのです。ナカシーと会ったのはこの日が初めてでしたが、上映が終わった後に話しかけてくれたのでした。

ナカシーと言えば、「怒りのパレスチナ」イベントで政党に突撃訪問をし、6月にはネイキッドロフトで「ナカシー怒りの反戦ナンパ スタバ de FUCK」というすごいタイトルのイベントをやった人。東京のアクティビストの中で異色の存在です。

ナカシー 怒りのパレスチナのビデオがYouTubeで観られます。
Part 1 http://www.youtube.com/watch?v=DzgBDThtSY4
(Part 2~4もあります。関連ビデオから検索できます)

7月のはじめ頃に、ナカシーと当日の司会をしてくれる星加さん、チラシ作りをしてくれる怒(イカル)さんとともに都内で打ち合わせをしました。高円寺書林は上映専門の場所ではないため、プロジェクター、DVDプレーヤー、スピーカーなどの準備はどうするか、なども話し合いました。

・・・それから皆バタバタしていて、私も広島へ出張に行っていたりして、気がついたら上映会の前日になっていました。慌てて自分のウェブサイトに上映会情報をアップします。チラシはどうなったんだろう? 明日は何時に待ち合わせだろう? とか思いつつも、これまでの経験から(まあ、何とかなる)と楽観的に構えていました。

怒さん作のチラシ。パンクっぽい感じに仕上がっています。せっかくこんなステキなチラシもあるのだし、もっと宣伝に力を入れるべきでした。後悔しきり。
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チラシの裏面はこんな感じ。
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上映会当日の朝ナカシーから電話があり、待ち合わせ時間を確認。上映開始の1時間前に会場入りしました。

まず、高円寺書林の佇まいに感激!
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ウェブサイトでチェックをしていましたが、ご飯メニューも美味しそうです! 準備が早めに終わったら食べたいな~とひそかに画策。
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店内には、珍しい本やかわいい雑貨がたくさん。
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マッチ箱ぐらいの大きさの本、「豆本」なるものが売られていました。カワイイ!
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ナカシーは既にお店にいて、プロジェクターの接続などをしていました。プロジェクターはお友達から借りたそうなのですが、デジカメぐらいの大きさ。こんなに小さいのもあるのですね! でも、この大きさでタタミ2畳ぐらいの大きさに投射できるというのですから、たいしたものです。一応このプロジェクターから音を出すことも出来ますが、さすがに超小型だけあって音は小さくてここでは使えなさそうです。
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音に関しては、会場にあるラジカセを使わせてもらうことになっていました。DVDプレーヤーとラジカセを赤白の音声ケーブルでつなごうというわけです。

・・・しかし、ラジカセには赤白のケーブルがないことが発覚! よ~く探しても、カラオケ用マイクしかつなぐ場所がありません!そんな~~~!! 上映まであと1時間を切り、ナカシーがパニックになってきました。

私も焦りましたが、この会場で現在展示中の「猫毛作品展」なるものを発見!
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夏になると猫の毛がよく落ちますが、それらの猫毛を集めて人形やブローチなどを製作しているのです!

猫毛で出来たブローチ(作品のクレジットには、「猫毛提供猫」の名前も入っています)
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猫毛で出来た猫人形。見た目やわらかそうなのですが、触ってみるとちょっとごわつきます。触感より見た目の方がよいです。
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猫毛で出来た指人形まで!
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さて、それより音声をどうしようか、です。プロジェクターから出る音では、さすがに上映会は無理です。では、どうやって・・・? 思いあぐねているときに、ナカシーが「素人の乱で貸してもらおう!」と言いました。そうです、ここは高円寺。高円寺といったら、有名な活動家・松本さんが経営されているリサイクルショップ「素人の乱」があるではありませんか!

松本さんはデモやイベントでこれまで何度も見ましたが、私は素人の乱へ行ったことがありませんでした。一体どんなお店なのかなと楽しみに思いながら、ナカシーについて外へ出ました。

それにしてもこの高円寺という街。あまり縁がありませんでしたが、すごく独特! 新宿のゴールデン街、下北沢などと似ているようで似ていないような独特の雰囲気があります。立ち呑み屋、古着屋、レコード屋、お惣菜やなどが、無秩序に並んでいるのです。自転車のかごに沢山野菜を積んだおばさんと、まるで70年代のレコードジャケットに出てきそうなロック・ミュージシャンの人が、自然に街ですれ違っているのです! これは面白い、と、音声ケーブルの問題をしばし忘れ、高円寺の商店街の魅力にキョロキョロしながら歩きます。

その名も「純情商店街」
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いい感じのレコード屋
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イギリスの大手スーパーチェーン、TESCO(テスコ)まであります!TESCOは、出店している地域ごとに品揃えを変えていて、TESCO Metroとか、Local、Expressなどがあります。ブライアンのいるパーラメント・スクエアの周りに唯一あるコンビニがTESCO Expressで、この高円寺と同じ!というのは感慨深いものがあります。ブライアンは毎日のようにTESCO通いしています。
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さて、着きました、素人の乱。私は初めて”お仕事中”の松本さんを見ました。エプロンをかけて、「うちで置いてるラジカセも音声ケーブルはないよ」と話す松本さん。デモやイベントのときとはまた違う印象を受けました。

素人の乱 看板
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お店の様子
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松本さんが「(素人の乱の)12号店だったらあるんじゃない?」と言ってくれたので、私たちは12号店へ行くことにしました。こちらはイベントなどが中心のスペースです。

12号店入り口
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こちらにはスピーカーがありましたが、でもちょうどこの日はここでの映画上映会で使うということで、私たちが借りるのは無理でした。うーーーん、どうなるのか?!

とりあえず、私たちは何の収穫もないまま会場へ戻りました。ちょうど星加さんと怒さんもきていました。上映時間までもう時間もありません。怒さんの提案でナカシーの家にある大型のコンポを持ってこようということになりました。怒さんとナカシーが外へ出て行きました。

会場には、星加さんがよく通われているマッサージの先生、怒さんのお友達、そしてナカシーに”海でナンパされた”(!)というサーファー風の男の子たちがいました。

上映開始予定の時間を1時間ほど過ぎた後、ナカシーと怒さんが大きなスピーカーを抱えて戻ってきました。早速スピーカーをつなぎます。これなら爆音が出るだろうと期待しながら・・・。

しかし、最後の頼みの綱であったスピーカーから、何の音も出ませんでした。どうやら、コンポを分解して、必要な部分だけ持ってきたそうですが、全ての部分がそろわないと作動しないようになっているのではないかとのことです。既に上映時間はとっくに過ぎているし・・・。どうしよう・・・。

結局、最初(あり得ない)と思っていた極小プロジェクターから出てくる音声で急遽上映会をすることにしました。選択肢がそれしかなくなると、これまでは全然ダメと思っていた音声ボリュームも、(大丈夫じゃん?)と思えてくるのが不思議です。(でもさすがにお金をいただいてこの環境ではまずいです。この日はたまたま部分上映会で、入場無料イベントだったのですが、無料で良かったと思いました。)上映会場に備え付けの設備がない限り、事前の確認はケーブル端子の有無というレベルまできちんとやらないといけないのですね。今後は気をつけないといけません。

前半の約45分ほどを上映して、上映は終了。その後は、ナカシー&星加さんというダブル司会でトークをしました。
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お客さんが少なかったこともあり、今回はお客さんにも全員自己紹介をしてもらいました。トークはかなり双方向になり、楽しいものになりました。星加さんは女優さんで、司会は初めてと聞いていましたが、やはり人前に出る職業だけあって、とても落ち着いているし、トークも上手でした!

予定を30分ほどオーバーしてトークを終了。終了後に今回の上映会を手伝ってくれたメンバーで記念撮影。どうもありがとうございました! いや、本当に私はもっと集客に務めるべきでした。イベント自体はとても面白かったのだから。反省!
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星加さんとのツーショット
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星加さんは女優という職業柄、日焼けを絶対しないように心がけているそう。また、筋トレやスポーツなども筋肉がついてしまうため、ストレッチ程度に留めているんですって。色々気をつけないといけないことが多そうですね! それにしても、超かわいい~!!

上映会の後は、飲みに行くことになりました。高円寺の商店街の中にある、中華料理居酒屋へ行きました。ナカシー、星加さん、怒さんに加え、ナカシーに先週海でナンパされたという二人組みも一緒です。

考えてみれば、この日のメンバーは全て”ナカシーつながり”なのでした。私とナカシーの出会いは既に書きましたが、星加さんの場合は高円寺書林でご飯を食べていたらナカシーに「イベントやるので来ませんか?」と突然話しかけられたのがキッカケ。怒さんも何かのイベントでナカシーと知り合ったそう。そして木更津の二人組みも浜辺で女の子をナンパしているときに、逆にナカシーから声をかけられた・・・とのことでした。かなりバラバラな私たちが、こうして一緒に飲んでいるというのが不思議でたまりませんでした。

私は特にこの映画の上映を始めてから日々沢山の人と出会っています。1週間に数十人とか、そういう時も珍しくないです。でも、知り合う人たちは、反戦活動だったり、環境運動だったり、インディペンデントのメディアだったり、アーティストだったり・・・とどこか共通するような匂いがあります。マジョリティーに対して対抗するような感じの人とばかり知り合っているようです。だから初対面にもかかわらず、すぐに共通の話題や知人の話が出てきたりします。どこかで誰かとつながっているのです。

出会いが沢山あるといっても、全く知り合わなさそうな人とは知り合わないわけです。それはラジオの周波数にも似ていて、周波数が近ければ、どんなに離れていても出会うことが出来るけれど、週波帯が違う人とは、たとえ隣に座っていても全くその存在に気がつかない・・・こういう状況だと思います。なので、私にとっては、健康的な小麦色の肌でサングラスをかけ、アロハにビーチサンダルというキーワードは、自分の中でタグとしては存在しないのです。(←人は見かけだけでは判断できませんけれども・・・。実際サーファーの彼らはすごく面白い人たちでした)。

知らず知らずのうちに同じ価値観の人たちとばかり知り合い、集っているように思います。それは、居心地は悪くないし、新しい人と知り合っているのだから、自分の世界が狭まっている自覚がないので(←だからこそたちが悪い)、自分の主張や方法論がいろんな人にも伝わっている、通用しているという錯覚の自己満足に陥ってしまう危険性があるのではないでしょうか? で、自分と全く世界の違う人と偶然知り合えたときに、その世界観の違いに愕然としてしまう・・・そういったことがあるように思います。それを防ぐためには、全く世界観の違う人とも交流することですが、でもそれは実際かなり難しい。

そういった日常生活の中で知らずに作っている壁のようなものを、このナカシーという人は軽々と超えてしまう。これが彼のすごいところだと思います。イギリスの反戦映画も、女優も、サーファーも、「こんにちは!」で渡り歩いて行ける人。いつか何かのイベントで、ナカシーが「日本のマイケル・ムーア」と紹介されていたことがありましたが、なるほどその表現はぴったりだなと実感します。

そんなことを考えた上映会でした。

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