« 一升瓶をかついで北海道へ!(上映会報告2009/9/20) | トップページ | 今度はゲストルーム!(上映会報告2009/9/23-24) »

天然記念物のような人!(上映会報告2009/9/21-22)

21日の朝は8時ごろに起きました。昨日は疲れきっていましたが、朝起きて家の中を見渡すと、本当に広くてきれいです! なんで三部屋もあるんだこの家は! 聞いたところ、この家は町営住宅で月の家賃は28,000円と破格の値段です! (でも北海道は家賃が安くても暖房費がかかるということを忘れてはいけません^^;)

家の外観
Dsc05383

家の中には大きな給湯器が
Dsc05270

年代モノのテレビが置いてありました。藤本監督に後で聞いた所、このテレビはきちんと動くのだそうですが、私はスイッチを押したら凹んだまま戻らないのではないかと心配して、このテレビに触れることはありませんでした。
Dsc05272

映画に関する沢山の書籍と、大きな編集マシンが部屋に鎮座しているのをみて、映画監督の家なんだな~と感じました。

9時に田代さんが車で迎えに来てくれて、映画祭会場に向かいました。今日は10時から自分の作品の上映があるのです。映写チェックをするために早めに行きました。

会場である新内ホールは、廃校となった新内小学校の校舎です。大きな柏の木がシンボル。
Dsc05306 
Dsc05305_2

ずっと外で火を起こしている人もいました。ダッチオーブンでジャガイモやかぼちゃなどを調理していました。
Dsc05307

10時になり、上映が始まりました。司会進行役は田代さん。上映の後にはフリートークをしました。
Dsc05278

会場のお客さんから質問もいただきました。オックスフォードユニオンについて、討論会の撮影はOKなのか、どの程度の期間撮影をしたのか、何をもって撮影終了としたのか、撮影していて危険な目に遭ったことはあるか? といった質問がありました。

上映の後は、お昼ご飯を食べました。この新内ホールは、入り口を入って左側が上映会場、右側が食事スペースとなっています。この食事スペースでは屋台も出ていて、朝から晩まで食事や飲み物を購入できます。屋台のひとつは、映画祭スタッフのインディアンさん(←なぜか皆にこう呼ばれている)の娘さんたちによるもので、オーガニック系のエスニックフードが美味。

食事スペースの様子
Dsc05302

かつて小学校の教室だった面影が残っています。
Dsc05301

インディアンさんの娘さんの屋台。
Dsc05304

タイカレーを食べました。
Dsc05311

ルバーブのジャムを発見。ルバーブ!! この植物、一体日本でどの程度知られているのでしょうか? 私はイギリスで初めて知りました。ルバーブとカスタードクリームのクランブルは、イギリスの伝統的なパブ・レストランのメニューとしてあり、イギリス人にとっては子どもの頃から慣れ親しんだ人気のスイーツなのです。イギリスと北海道は緯度的にはほぼ同じ。偏西風のおかげで緯度のわりには温暖な気候ですが、ラベンダーが自生していたりして、北海道と似ている部分もあります。

ルバーブのジャム
Dsc05315

お昼ごはんを食べた後は、藤本監督の最新作「ONE SHOT ONE KILL」を観ました。アメリカのブートキャンプに密着取材した作品です。全編ほぼ教官と訓練生たちの怒鳴り声。翻訳を担当された影山さんによると、「アメリカ人でさえ何と言っているのか聞き取れない部分があった」とのこと。

藤本監督と影山さんのトーク
Dsc05294

その次はヒロシマ平和映画祭でお世話になった青原さとし監督の「土徳」を観ました。浄土真宗のお寺に生まれた監督が、父親が病床に伏したことをキッカケにカメラを回し、原爆以前の広島について、父親の辿った人生について探求します。これまでずっと観たいと思いつつも、なかなかタイミングが合いませんでした。今回、やっと見ることが出来てうれしかったです。

青原さとし監督のトーク
Dsc05295

この日の最終回は、「浪速の歌う巨人」という異名を持つ趙博(チョウ・バク)さんによる「歌うキネマ」。この日は「砂の器」でした。私は「歌うキネマ」というスタイルを初めて見たのですが、ピアノの演奏とともに趙博さんが映画の解説を交えながら一人で何役もこなし、映画が進行して行くのです。一人芝居とも違うし、舞台とも違う・・・本当にこれは”歌うキネマ”としか表現の仕様のないスタイルでした。約2時間、趙博さんの語りに引き込まれます。

この日の作品が全て終了した後は、食事スペースで皆が語らっていました。藤本監督はヒロシマ平和映画祭のプレイベントでご一緒したことがありましたが、その時はほとんどお話したことがなかったので、今回が実質上初めてお話しすることが出来ました。

「Marines go home」、「アメリカばんざい」など、社会派のドキュメンタリーを制作し続ける藤本監督。でもその素顔は”ほっとけないキャラ”のようです! 監督は皆から突っ込みを入れられますが、明るくて、どこかお手伝いしたくなってしまうような雰囲気を持つ人。周囲はハラハラしながら支えている部分もあるようですが、監督自身は「これまでに肩が凝ったことがない」って言っているのです!

それは監督として理想形ではないかな、と話を聞いていて思いました。特に大所帯の撮影現場では、監督がテンパったり、威圧的なタイプの人だと、スタッフたちは萎縮してしまうでしょう。監督が(わざと?)リラックスして皆を笑わせたり、スタッフたちが自主的に動くようにする方が、断然現場の雰囲気は良くなると思うのです。もちろん根幹の部分で、藤本監督の正義感と理念がしっかりしていることに周りの人は信頼を置いているからこそ、これが成立しているのだと思いますが。そこさえしっかりして、あとはスタッフたちの自主性を引き出させる方が、監督として優れているのではないかと思います。

すっかり話し込んで1時過ぎになり、影山さん、中井さん、青原さんとともに藤本監督の家に戻りました。

翌22日は映画祭の最終日。朝一番のプログラムは、中井信介監督の「ナナイの涙」でした。フィリピンのかつて米軍基地があった町で、フィリピン人の母親と米兵の間に生まれた子供達(アメラジアン)を取材した作品。映画祭での上映が、お披露目上映だそうです。

中井監督のトーク
Dsc05310

上映の後は食事スペースに行きました。そこでは、「座間の三人娘」と呼ばれ、国内外の反戦活動、座り込み活動に飛び回っている女性たちと会いました! 高江、辺野古、韓国などで座り込みに参加してきたそうです。マイジョッキをもってビールを豪快に飲む彼女たち。頼もしいです!

座間の三人娘のみなさん
Dsc05313

午後は田代監督の「空想の森」を観ました。空想の森映画祭の会場で観る、空想の森はまた格別!

田代監督のトーク
Dsc05320
Dsc05318

最終日のラストは、趙博(チョウ・バク)さんによる「歌うキネマ」でした。この日の演目は「風の丘を越えて(西便制)」 。
Dsc05335
Dsc05330
Dsc05332

映画祭の作品が全て終了し、今夜はさよならパーティーです。帯広で「北の屋台」という屋台をされている「おっちゃん」(オサムさんの愛称でこう呼ばれている)が料理を振舞ってくれるとのことでした。パーティーの開始時間はプログラムにも印刷されているくらいですから時間通りに始まるのですが、この「おっちゃん」の料理は毎年数時間遅れる、と聞きました。

さよならパーティーの様子(並んだ食事は”前菜”だそうで、メインの「おっちゃん」料理ではないということですが、共働学舎のチーズを乗せたクラッカーなど、美味しかったです。)
Dsc05341
Dsc05338

楽しく歓談し、1時間ほど経ったでしょうか? でも一向に「おっちゃん」の料理が運ばれてくる気配はありません。外で調理していると聞き、様子を見に行ってみました。

おっちゃんの仕事ぶりを見守る人たち。本人は急ぐそぶりもないようです。
Dsc05350
Dsc05351

かまどもあり、本格的です! だから時間がかかるのかなぁ・・・
Dsc05348

パーティー開始から2時間ほど経って、やっとおっちゃんの一品目が運ばれてきました!
Dsc05369

だいぶ待たされた人々がお皿を取り囲み、ものの数分で終了。そして次の料理が運ばれてくるまで約30分・・・。(その後も30分に1度のペースで料理が運ばれてきました。そしておっちゃんの料理はパーティーが終わってからも終わることなく作り続けられ、私が帰る夜中の1時過ぎになっても、まだ同じペースで作り続け、運び込まれるのです・・・! もう誰もおっちゃんを止めることは出来ません!!)

おっちゃんのうどん鍋
Dsc05379

おっちゃんの普段の働きっぷりが気になるところですが、藤本監督によると「8人ほどが座れば満杯になる屋台だけど、2時間ぐらい経ってやっと料理が出てくる」そうです。そんなペースなので1日のお客さんは限られます。おっちゃん自身は「お客の回転率が悪い」と不満に思っているそうですが・・・! 東京では絶対めぐりあえない、天然記念物のような「おっちゃん」から目が離せませんでした!

おっちゃんの動画を撮影!! これで少しでもおっちゃんの雰囲気が伝えられれば良いのですが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=vA7h0dEIy_Q

最終日のこの日は田代さんもお酒を飲んで、藤本監督のところに一緒に泊まることになりました。一緒の部屋で泊まった私は、かえってからも遅くまで田代さんと話しこみました。

|

« 一升瓶をかついで北海道へ!(上映会報告2009/9/20) | トップページ | 今度はゲストルーム!(上映会報告2009/9/23-24) »

上映会報告(日本語)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 一升瓶をかついで北海道へ!(上映会報告2009/9/20) | トップページ | 今度はゲストルーム!(上映会報告2009/9/23-24) »