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奇跡の長浜ラーメン!(イベント報告2010/9/17)

9月17日(金)より2泊3日で福岡へ行ってまいりました! 連休前の金曜日とあって、お昼の羽田発福岡行きの飛行機は満席。次の便へ振り替えてくれる人募集というアナウンスまで流れていました。

2時ごろに福岡に到着。そのまま地下鉄に乗り、この日宿泊するホテル(中洲川端駅のホテルエクレール博多)へ。福岡は、空港と市内がとても近くて本当に便利。

ホテルエクレール博多
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チェックインを済ませ、荷物を置きました。
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この日は夜7時半から、中洲川端にあるアートスペースtetra(テトラ)でワークショップの予定がありました。が、それまではまだだいぶ時間があります。

博多といえば、とんこつラーメン。とんこつラーメンといえば長浜!ということで(←強引?)、とんこつラーメンを食べに長浜へ行ってみようと思い立ちました。

とはいえ、ガイドブックもなく、どちらの方向が長浜かも分からない私。道行く人に「長浜ラーメンを食べたいのですが、長浜はどうやって行くのですか?」と尋ねながら行って見ることに決定! ラーメンに詳しいのは中年サラリーマン、と、これまた決め付け、サラリーマン諸氏に尋ねながら、歩き続けます。

博多は市内に何本も川が流れています。これは博多川。
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川沿いに屋台が立ち始めています。今まさに組み立て中!といった感じのものも。店主らしき人に聞くと、お店は5時ごろからだそう。
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歩いていると、途中で素敵な洋館が見えてきました。
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「福岡市赤煉瓦文化館」といって、福岡の文化的な資料などを保管・展示しているのだそうです。日本生命保険の九州支店として1909年に建てられたものだとか。

館内の様子
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クリスマスデコレーションが施されたときのもの。一瞬、カニ道楽かと思いましたcoldsweats01
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長浜までの道しるべとして、KBCテレビの電波塔を頼りに歩きました。遠くに見えていた電波塔が、やっと目の前に!
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長浜へは、ここから更にまだ歩くとの事・・・。いい加減お腹がすいてきました。

・・・すると、目の前から見たことのある人が!!!

なんと、西南学院大学の田村先生ではありませんか!!!!!

去年の福岡アジア映画祭、ヒロシマ平和映画祭でお会いした田村先生が、前から歩いてくるのです! あまりの偶然に最初は(人違いでしょ・・・)と思いつつ、(いや、でも似ている人もそう滅多にいないはず・・・)などとあれこれ思いながら、至近距離になって、やっぱり田村先生だと分かったときには、お互いにかなり驚きました!

田村先生に、長浜ラーメンを食べに行こうとしていると話したところ、一緒に行ってもらえることに!

長浜に行けば、本場の長浜ラーメンが食べられると安直に考えていた私ですが、なんと、元祖長浜ラーメンの屋号をめぐり、裁判になっているそうなのです!!
http://mainichi.jp/seibu/news/20100902sog00m040003000c.html

確かに、長浜にたどり着いてみると、狭い地域に”元祖”と冠したラーメン屋が乱立!
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田村先生オススメの長浜家に入ることにしました。お店の入り口で食券を購入。
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ラーメンの種類はこの一種類のみ。チャーシューではなく、肉がのっています。美味しかった!
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田村先生記念の一枚!
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ラーメンを食べた後は、田村先生についてKBCシネマへ行きました。田村先生は、大学で教える傍らKBCシネマにも関わっているそうで、年間に500本近くの映画を観ているそうです! (その他にも肩書き多数)。この日は夜から天神万通り、通称・親富孝(親不孝)通りのライブハウスでオールナイトイベントもやるのだとか!(親不孝通りの由来は、予備校がこの通りに数件あり、同時にゲームセンターやカラオケボックス、バーなどの勉強の妨げとなってしまいそうな娯楽施設も数多く存在することからこの名前で呼ばれるようになったという)

KBCシネマ外観
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気がつくともう夕暮れ時。ワークショップの会場へ向かいます。
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ワークショップ会場のart space tetra。
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この日は、この会場で、江上賢一郎さんが毎月行なっている「Urban Potlatch」というワークショップがあるのでした。7月の回でブライアンの上映もしてもらい、今回はイギリスの新たな社会運動「オルタナティブ・ビレッジ」についてトークをしようということになりました。

Urban Potlatchサイトはこちら
http://urban-potlatch.blogspot.com/

今回のワークショップの紹介文(Urban Potlatchサイトより引用)

2000年代以降、ヨーロッパや北米では、社会運動の世界的な高まりと同時に、政治的な運動の中で水平的、直接民主主義的な原理に基づいた生活空間を野外に一時的に作り上げる「オルタナティヴ•ビレッジ」を作り出す試みが各地で展開されていきました。

2009 年には、ロンドン郊外の不動産会社の管理下にあった空き地に住み込み、庭を造り、コミュニティースペースとして開放した「エコ•ビレッジ」の運動が行わ れ、2010年5月から7月にかけては、イギリス国会議事堂前の広場に、反戦運動や様々な社会問題に取り組む人々が集い、キャンプを張り、議会制民主主義 とは別の民主主義、すなわち「直接民主主義」に基づいた社会を作り出すデモクラシー•ビレッジ」の試みが行われました。

イ ギリスにおける一連のビレッジを巡る運動は、土地というものを「私有財産」から「共通なもの(コモン)」へと変える試みであると同時に、資本主義的な経済 原理主義のシステムから一時的に自律した空間を作り出し、あたらしい生活、仕事、恊働の可能性を発明し、実践する社会的実験の場所でもありました。

早 川監督が制作したドキュメンタリー「ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1」は、ロンドンの国会議事堂前でテントを張りながら反戦運動を8 年間続けてきたブライアン•ホー氏とその仲間達の活動を記録した反戦運動の記録であると同時に、公共の場所での言論、集会、表現の自由を巡る戦いの記録で もありました。今回のurban potlatchでは早川監督共に、イギリスの社会運動の流れや、新しい社会空間を作り出す試みについて、写真や映像を用いながら話していきたいと思って います。
私はブライアンの活動に深く関わって、それに付随して様々なほかの運動にも触れていったわけですが、この江上さんが書いた紹介文を読んだとき、運動を大きな一連の動きの中で捉えてみるという、自分にはなかった視点を感じました。ブライアンといえども、もともとかなり個性の強いキャラではありますが、イギリスの市民運動、反戦運動の歴史と土壌があったからこそ、登場した人物といえます。そのように、個々の活動だけを考えるのではなく、全体の中でどういう位置づけであるのかを見ることによって、また新たなものが見えてくるのではないか・・・。私もそのように感じて、このワークショップをとても楽しみにしていました。

機材のチェックをする江上さん(左)とtetraの尾中さん。
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Ustreamで配信!
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スペースの1階はこんな感じ。ライブなどもやるそうです。
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尾中さんにtetraの中を案内してもらいました。tetraはアートスペースとして、10名(?)ほどで共同で運営しているのだそうです。部屋をアトリエやオフィスとして借りているアーティストの人もいれば、そうでない人もいる。リーダーを作らず、多数決で物事を決めないというのをルールに、運営しているのだそうです。

アトリエスペース
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尾中さんともう一人で借りている最上階のスペース。手前が尾中さんの仕事場だそうですが、机の雰囲気がまるで違うのが面白い。
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尾中さんはデザイナーのお仕事をされているそうです。
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ちょっとした飾りにもセンスがキラリhappy01
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ところで、江上さんと私がどうして知り合ったかという事について、少し書いておきたいと思います。私がロンドンに留学していた頃、江上さんもロンドンに留学をしていました。2008年の冬頃、私はイギリスのアクティビスト向けの情報サイトIndymediaで、日本のG8 Media Networkというグループがヨーロッパツアーを行なうという情報が投稿されているのを見ました。2008年7月に北海道の洞爺湖で開催された、あのG8サミットです。大手マスコミが報道しないG8の本当の姿を市民の目線で報道しよう、抗議のために世界中から集まろう、と呼びかけるというのがツアーの内容でした。

イギリスに限らず、海外で生活していると、日本人は(自分も含め)他の国の人たちと比べてシャイで自分の意見をあまり言わないと痛感します。日本ではそれで良い(そのほうが良い?)のかもしれませんが、海外では自分の意見を主張しない限り、周りは何も気遣ってくれません。とはいいつつも、私自身、友達や良く知っている人の前では自分の意見を言いますが、初めての場所や討論会などの場所で、英語で積極的に発言できるかというと、それはハードルが高いと感じてしまいます。

そんな日本人を多くみてきたので、私はこのヨーロッパツアーで、日本人の運動家たちがヨーロッパまでやってきて、自国の状況を英語でプレゼンし、G8への世界からの参加を呼びかけるという姿勢にとても感動したのでした。すごいじゃん!と。

それで、そのヨーロッパツアーの説明会に参加したのですが、そのとき当日の司会をされていたのが江上さんだったのです。その後、私はビザが切れていったん日本に戻ったときにG8洞爺湖サミットのG8 Media Networkに参加して、また江上さんと再会したのでした。そんな縁で、ブライアンを上映してもらい、今回のワークショップ参加となったのです。

予定時刻の7時半過ぎになり、ワークショップが始まりました。福岡在住の映像ディレクター&映画「小梅姐さん」の監督、山本眸古さんも駆けつけてくれました!
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まず、江上さんのほうからエコビレッジについての紹介がありました。エコビレッジについて、当日流れたビデオはこちら(英語)。
http://www.youtube.com/watch?v=ztKEm8KNjrw

続いて、私の方からはデモクラシービレッジの紹介。当日流れたビデオはこちら(英語)。
http://www.guardian.co.uk/uk/video/2010/may/20/ethical-living

日本でのオルタナティブビレッジに該当する試みとして、東京・渋谷の宮下公園を巡る状況についても話は及びました。折りしも、福岡に行く数日前に、渋谷区によって強制排除とフェンス封鎖がなされたばかり。その映像も流れました。
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詳しい状況や、9月23日&26日に予定されている大規模抗議行動については、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」ウェブサイトをご覧ください。
http://minnanokouenn.blogspot.com/

一通り、ビデオの紹介や解説を行なった後、今度はワークショップに参加した人たちから自己紹介と思ったことなどを話してもらいました。tetraに何らかの形で関わっている人や、福岡のフリーター労組の人などが参加してくれました。

興味深い指摘がいくつもあった中で、特に印象深かったのは、「多数決は民主主義ではない」ということ。多数決を是として、物事を進めていけば、弱者や少数派の声はかき消されてしまう。時間をかけてでも、話し合い、歩み寄ることで解決していくのでなければ、本当の意味での民主主義とはいえない、と。それは確かにそうである、と思いました。でも、国会をはじめ、社会の多くのものは多数決で決められ、それが正しい答えを導くのであると思う風潮がまだまだあると思います。

他にも、「イギリスで起こっている運動や、宮下公園の事などは、映像で観て、知識では理解している。でも、それだけで、実感がない」という意見もありました。私や江上さんは、実際にロンドンで運動に触れた経験があります。宮下公園についても、実際に行った事もあります。でも、それらを全く経験したことがない人たちに向けて、こういうことをどう説明したらよいのか、伝わるのか、その難しさとある種の限界を知らされたような気持ちになりました。”運動界隈”みたいな仲間と共にいて、そこで使っている言語の特異さに気づかずにいては、せっかく何かを他人に伝えようとしても、それはほとんど伝わらないのかもしれません。全く知らない人の立場にたって、物事を伝えるべく努力をする、想像力を働かせる、というのは、こういうワークショップをやる人、そして映画作りをする人、広くは何かを人に伝えようと活動する人全般に言えることだと思います。ドキッとしましたが、その通りと思いました。

気が付くと、イベント開始から早くも3時間が経過し、ワークショップはお開きになりました。

さて、時間は11時前。今日は、これから親不孝通りで田村先生が企画したイベント「沖縄の現在/若者の現在」に行こうと思いました。映画「サイタマノラッパー1」の一部上映と、出演した俳優の駒木根さんによる舞台挨拶、そして沖縄・高江のヘリパッド建設反対運動の映画の上映、報告など、盛りだくさんの内容で朝までのオールナイトイベント!

幸い、私は中洲川端のホテルに宿泊なので、1時か2時ごろまでいて帰れるのがうれしい。「私、今日これからこんなイベントに行こうかと思っているのですが・・・」と、ワークショップに参加していた大学生に話したところ、その人も「行って見たい!」ということで、急遽一緒に行くことになりました。

撮影の合間でワークショップに来てくれた山本眸古さんが、親不孝通りまで車で送ってくれることに。感謝!
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イベントに誘ったはいいものの、ふと心配になって、一緒に行く大学生の沖さんに帰りの電車はあるのか?と聞きました。沖さんは「電車がなくなったら、歩いて帰れる」と言っていたので、安心したのですが、なんと歩いたら3時間もかかるのだそうです!(それでも”歩いて帰れる”範疇に入るのか・・・と衝撃)。

会場である、親不孝通りのアーリービリーバーズに到着。
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ちょうど、サイタマノラッパー1の上映途中でした。上映の後、出演俳優の駒木根さんが登場。田村さんと似すぎです!!!(写真左が田村さん、右が駒木根さん)
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東村・高江の映像を観た後、会場を後にしました。既に1時を回っており、小腹がすいていました。ここに向かう途中、山本さんが屋台についてあれこれ教えてくれました。山本さんによると、観光客は中洲あたりの屋台に行くとボッタくられるとのこと。天神あたりなら大丈夫だろう、と。

そんな情報を得ていながらも、中洲にある人気の屋台「小金ちゃん」へ行ってしまいました! 焼きラーメンが有名なんだそうです。
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椅子は満席!
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早速焼きラーメンを注文。とんこつラーメン用の細麺を、焼きそば用のソースで炒め、焼いたもの。コップ一杯ほどソースを入れるという豪快さ。(おかげで夜のどが乾いて何度も目が覚めましたcrying
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そんなに大きくはない器に、普通に盛られた焼きラーメン。これで680円は、やはりボッタクリなのだろうか? 慣れない”屋台プライス”に戸惑う。

しかし、深夜の体にはちょうど良いボリュームでした。1時半過ぎにホテルに戻り、福岡の初日を終えました。

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