« ラジオ初出演!(イベント報告2010/10/22) | トップページ | 上映会報告改め・・・ »

ゲストを迎えて(上映会報告2010/10/24)

10月24日は、無年金者同盟の山口静子さん主催で、上映とお話の会を開催していただきました。上映会の詳しい段取りは、喜八さんが中心になり、連絡を取り合っていました。

これまでの私の上映会では、大抵、上映後のトークは、主催者側の誰かが質問役となり進める形式、もしくは私一人で話す講演会形式のどちらかでした。しかし、今回は誰かゲストを呼ぼうという事になりました。

ゲストの選定にあたり、誰が良いかと喜八さんと智恵を出し合う中で、”界隈”(←活動家系の人たちの中では良く使われる言葉ですねhappy01!)でそれなりに活動をし、知られている人たちの名前があがりました。界隈の有名人を呼ぶことの良さは、その道に理論的にも実践的にも明るい人たちだから、その運動の最新・最先端の情報を聞くことができるし、名前が知られているからその人目当てでイベントに来る人たちを見込める、と言うことだと思います。

でも一方で、そもそも”界隈”と呼ばれているぐらいなのだから、分野は多岐に渡っていたとして、その世界は意外に狭くて、各地で行なわれているイベントのゲストというのはいつも似たような顔ぶれ(←別に悪いことではないけれど)になってしまうようにも感じていました。

それで、私はゲストは誰が良いかと聞かれたときに、あえて”界隈”とは関係ない人を呼んだら、逆に新鮮だし面白いのではないか?と思ったのです。それで真っ先に思いついたのは、昨年秋の明星学園上映会でお会いした、現在大学1年生のKさんでした。学校で平和に関するサークルを自ら立ち上げたり、学生が発行するフリーペーパーの編集に携わったりと、パワフルに活動しているのです!

私の映画の中にも大学生の女の子が出てきます。平和に関するチラシを学内で配ろうとしたら、学校から警察に通報されてしまったというエピソードの。私はこれまでに学校で上映してもらったこともあるので、その時は学生さんたちに映画の感想を聞く機会はもてましたが、日常的に彼らが平和についてや、社会問題について、どのように考え、そして友達同士で話したりするのかは分からなかったので、それを聞いてみたいと言う気持ちもありました。

そこで大学生のKさんにゲスト出演を依頼。Kさんは学校の文化祭で忙しい時期にもかかわらず引き受けてくださいました。

そんないきさつで迎えた24日の上映会。会場は高円寺の素人の乱12号店。(エリア的には、まさに”界隈”ですねhappy02
Dsc08631

不動産屋に向かう階段を登ります。
Dsc08632

奥が素人の乱12号店。
Dsc08633

色んなチラシが洗濯乾しに吊るしてあります。
Dsc08638

会場に着き、今回の上映会の段取りを決めてくれた喜八さん、素敵なチラシを作ってくれた永瀬さんたちにお会いしました。

今回は入場料に加え、「ワンドリンクオーダー」制になっていたのですが、ドリンクは冷蔵庫から自分でとり、お金は冷蔵庫横のポケットに入れるという、超性善説方式! 

冷蔵庫の傍らに立つ喜八さん。
Dsc08640

そのうち、山口さん、ゲストのKさんも現れて、とりあえずお茶を飲みながら準備しましょうということになりました。山口さんが抹茶を淹れてくださいました。紙コップに茶せんが!!!
Dsc08635

段々とお客さんも集まり、上映開始となりました。Dsc08644

上映後は、椅子の配置を車座に変えてトークを。
Dsc08647

この日はちょうど高円寺フェスが開催されていて、素人の乱12号店のオーナーさんはフェスで韓国海苔巻きを販売するとのことでした。多めに用意した具材をおすそ分けしていただき、私たちも食べられることに! 感謝!!
Dsc08648

山口さんの手際の良さにはいつも脱帽catface
Dsc08649

トークでは、最初に10分程度、私のほうから映画についての補足説明をしました。そのあとに、ゲストのKさんを紹介。写真左側がKさん。
Dsc08654

私にはKさんに特に聞いて見たいことがいくつかありました。そのうちの一つは、前にお会いしたときに、「早川さんの映画を観て、(女性でも映画が作れるんだ)と思った」と言われたこと。確かに、メディアや映画制作の現場は男性中心のマッチョな業界かもしれませんが、でも女性もかなりいます。私自身は、最初(映画なんて作れるのかな~)と不安に思いましたが、それは性別から来るものではなく、技術面(映像制作について学んだことがない)とネットワーク面(上映したくても繋がりがない)から、そう思ったのでした。でも、最終的にはそれらの課題をクリアすることなく、(とにかくやらなくちゃ!)という思いで乗り越えたと言うか、ここまで来てしまったのですけれど・・・coldsweats01

なので、Kさんがなぜ女性では無理と思ったのかを聞いてみました。すると、Kさんは土井監督の「沈黙を破る」を観てドキュメンタリー映画の面白さにはまったそうなのですが、その映画はイスラエル兵へのインタビューで構成されたもの。(やっぱり男性だから、こういう危険なところへの取材や撮影が可能なんだ)と思ったのだそうです。それが、私の映画を観て、女性でもかなり撮影していると驚いたのだとか。

なるほど~、そういうことだったのか。・・・と思いつつ、でも私の思うところも言いました。私は自主制作の映像制作者、もしくはフリーランスのジャーナリストとして活動する上で、性別なんかよりももっと深刻な壁を感じ、日々もがいているものは、マスメディアではない、フリーランスだと言うことから来る差別です。(もしマスメディアに所属している女子ならば、企業社会の中での性差別を感じるのかもしれないけど、フリーランスはそれは感じる場面はそんなにないです、今のところは。まぁ、取り上げる題材にもよるのかもしれませんが)

例えば、フリーと言うだけで、企業や役所のインタビューを受けてもらえない。また、記者クラブに所属するメディア(いわゆるマスメディア)は、役所や大臣の記者会見に出席でき、発言も出来る。でも、フリーランスは役所によっては出席を認められていなかったり、認められる場合でも質問は出来ないという待遇です。情報がマスメディアだけに独占されている状況です。これでは、もはやマスメディアに権力監視の機能は望みようがなく、メディアと権力の馴れ合いとなってしまっています。スポンサーの影響を受けにくい自主系、独立系のメディアは、政府の側だけでなく、マスメディアの側からも排除されるのです。

私は次回作では、企業、役所、所管大臣などにもインタビューを試みたのですが、これらはことごとく断られ、結局彼らをマイケル・ムーア方式で直撃しました。(それはそれで良いのかもしれないけれど、やはり企業や役所は情報公開やインタビューには積極的に応じるべきで、自分たちのやっていることを正当化するなら、逃げ隠れせずきちんとインタビューで答えろ、と言いたいです)

Kさんのこれからの活躍に期待です!!!!!Dsc08673

Kさんとのトークのあとは、参加者の皆さんに自己紹介や感想などを話してもらいました。本当にいろんな分野の方が参加されていました。多摩川で捨てられた動物の保護をされている方、宮下公園に関わって映像に最近興味を持ったという方、桃色ゲリラなどの活動で知られる画家の増山麗奈さん 、などなど。「最近映像を撮り始めて、カメラの暴力性を意識するようになった」、「編集では、どういう判断で映像をつないでいくのか? 被写体の人が伝えたいことと、編集者が使いたいところは必ずしも一致しないのか?」、「自主上映はどうやって始めたのか?」など、感想や質問がたくさん出ました。

18時近くになって、お開きとなりました。外は激しい雨。会場を片付け終わった頃には、やや小ぶりになってきました。

会のあとは、映画を観に来てくれた宮本さんとご飯を食べに行きました。お互い家が遠いからサクッと、のつもりでしたが、気が付いたら4時間近く盛り上がってしまいました!! 撮る側、撮られる側の話が中心で、詳しくは割愛しますが、こちらもとても興味深くかつ深い問題だな~と思いました。

上映会を企画してくださった山口さん、ゲストとして登場してくださったKさん、上映会の段取りや準備をしてくださった喜八さん、永瀬さん、そして高円寺フェスとバッティングしたにもかかわらず映画を観に来てくださった皆様、どうもありがとうございました!

※喜八さんのブログで、この日の上映会のレポートを書いていただいています。是非覗いてみてくださいhappy01

|

« ラジオ初出演!(イベント報告2010/10/22) | トップページ | 上映会報告改め・・・ »

上映会報告(日本語)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ラジオ初出演!(イベント報告2010/10/22) | トップページ | 上映会報告改め・・・ »