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治療をめぐって

ここ最近は、連日テープをキャプチャする作業をしています。1日20本を処理することを目安に、今日までで70本のキャプチャを終えました。あと残るは40本です。

今日の午前中は、DVD素材の取り込みもやりました。マニュアルどおりにやってみましたが、なぜかDVDのMPEG2データがカクカクしてスムーズに再生されず、その上2分ごろに止まってしまうのでした。

昔も別のソフトを使っていたときに、MPEG2がうまく再生されなかったのですが、その時はMPEG2の圧縮方式がソフトと相性が悪いらしく、MPEG2から非圧縮のAVIに変換して取り込んだところ、編集が出来ました。

DVDプレーヤーでも、PCにインストールしている再生ソフトでも、問題なく最後まで再生されるのですから、DVD自体には問題がないことは確かです。問題は、編集ソフトで取り込んだときに、編集ソフト上でうまく再生されるかどうか、です。

以前試したように、今回もAVIの非圧縮などにしてみようと、データの変換を試みたのですが、なんと変換にかかる目安時間は10時間と表示されたのです! 本当に10時間たって上手く変換されていれば良いですが、こんな数字がDVD1枚の変換作業ごときで最初から出るというのは、まずおかしいと思ったほうが間違いなさそうです。

試しに、DVDの全データではなく、5分ぐらいを切り離して上記のAVI変換を試してみたところ、数十分でAVI変換データが出来上がりましたが、案の定、再生が途中で止まってしまう、不十分なままのデータでした。

あれこれと試しましたが上手くいかなかったので、インターネット上でも解決策を探すことにしました。EDIUSのホームページの「よくあるお問い合わせ」コーナーに、DVDから取り込んだデータが上手く再生されない、という質問があり、その対処法が書かれていました。取り込みの詳細設定で、「取り込み時にファイルの再構築を行う」という欄にチェックを入れると、再生がうまくいく場合がある、と書いてありました。

書かれているとおりにやってみると、滑らかに再生するではありませんか! ほっと一安心。無事、DVD3枚のデータ取り込みと、必要部分の切り離しが出来ました。

ところで、今日は大変なメールがイギリスから届きました。ブライアンが活動を始めた初期の頃からのサポーターで、ブライアンのウェブサイトと銀行口座(ネット経由のブライアンへの寄付をブライアンに届ける)の管理をしていたエマからです。

エマは、私やリッキーとともに、ブライアンにマリアとの仲裁サービスを受けるように手紙を送った1人です。ブライアンは、エマに「マリアは警察のスパイなので、自分たちの平和活動から追い出した」という一文をブライアンのサイト上に掲載するようにずっと求めていました。それを彼女が拒み続けたことで、エマもブライアンからスパイ呼ばわりされ、結局エマはサイト運営から手を引き、銀行口座もブライアンに返したのです。それは1年ほど前の話でした。

エマも、リッキーも、そして日本にいるため事実上何も出来ない私も、ブライアンとはそれ以降距離を置いていました。私たちの誰もが、ブライアンが入院していることは知っていましたが、これまで積極的に何かをすることはありませんでした。

それが、つい先日エマはイギリスの活動家系のサイト「Indymedia UK」上に、”肺がんで入院しているブライアンに、ヨーロッパの病院で治療を受けるための寄付を!”と呼びかける、思想家(?この表現が適切かは微妙ですが)David Ike(デイビッド・アイク)についての投稿を見つけたのです。

Indymedia UK上の投稿はこちら

デイビッド・アイクのHP上の呼びかけはこちら

デイビッド・アイクは、日本でも知っている人がいるかもしれませんが、政治や社会についてさまざまな批判や提言を書籍や講演会などを通して行っている人です。私も彼の発言をこれまでにあれこれ見聞きしたことはありますが、的確に指摘していると思う部分もあれば、かなりの論理の飛躍に首をかしげるところもあります(例えば、エリザベス女王はトカゲである、とか本気で言っています。またUFOなどに関する発言も多いです)。

彼の発言が正しいかどうかや、彼を支持するかどうか、などといったことには、私は全く興味はないですし、それなりに書籍も売れているのですから、それはそれで結構なことだと思います。でも、彼が、かなり症状の進行した肺がんのブライアンを、現代医療による治療を受けさせずに、ヨーロッパの代替医療で知られるその病院に連れて行こうとしている、それはどう考えてもおかしいと思うのです!!

(Indymedia UKのサイト上では、デイビッド・アイクの主張するヨーロッパの病院・Shen Clinicについてのたくさんのコメントが寄せられています。例えば、この病院に勤務していた医師は、乳がんの患者に重曹を注射して死なせ、有罪判決を受けている、など)

エマはこの事態を心配し、ブライアンの子供たちの中で、ブライアンの活動を一番支持しているピーターに連絡を取ったそうです(ブライアンの子供のうちすべてがブライアンを支持しているのではなく、3人ぐらいです)。まだ学生で、平和活動をしているわけではないピーターは、デイビッド・アイクの名前さえ知らず、どんなことをしている人かも知りませんでした。だから、自分の父親が説得されて、ヨーロッパのどこかの病院に連れて行かれようとしているのを聞いて、びっくりしたそうです。

…というか、そもそもこういう場合まずは奥さんですが、奥さんは現在離婚の申し立てをしているぐらいですから、今回の件でもブライアンとは連絡を取っていません。なので、子供たちに連絡を取るしかないのです。でも、お母さんの協力が得られない中で、ピーターはロンドンから遠くに住んでいますし、10代の学生でまだお母さんの庇護のもとで暮らしているのですから、そんなに強力にブライアンのために動くことも難しそうです。

ブライアンのディスプレイを芸術作品にし、ターナー賞を受賞したアーティストのマーク・ウォリンジャーもこの件を憂慮していて、ピーターに連絡を取っているそうです。

…以上の経緯で、私、リッキー、そして同じくサポーターのポールに、エマからメールが届いたのでした。一体私たちは何をすべきなのか、と。

私たちは今年の初めごろに、ブライアンに長い長い手紙を書いて、マリアとの仲裁サービスを受けさせようと説得を試みました。しかし、それが全く効果がなく、如何にブライアンを説得するということが難しいかについて、よ~~~~く分かっているので、またブライアンを説得しようとしてもそれが失敗に終わるであろうことは、容易に想像が出来ます。

ならば、デイビッド・アイクの側に連絡を取り、彼と話し合ってみるのが良いのではないか?という意見も出ました。さらに、ピーターとも密に連絡を取り、ブライアンが突然病院から連れ出されてしまうことがないように、とも。

…う~~~ん、あれこれと飛び交うメールを見ていて、つくづく(パーラメント・スクエアが、私が映画を撮っていたあの頃のようにみんなが信頼しあっていたら、こんなことには絶対ならなかったはずなのに…)と、とても悔しい思いをしました。

まだ具体的にどうするのかは、私たちの間で案が固まっていないのですが、今すぐに何かしなければ、という点では一致しています。注視していきたいと思います。

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コメント

ちなみに、この件に関してリッキーは、私とは別の意見です。「西洋医学や製薬会社は儲け主義に走っていて、たくさんのがん患者を殺してきた。代替医療のどこが悪いのか? 例えば、プラシーボ効果じゃないかといわれたところで、がんにはプラシーボ(偽薬)が一番効くという場合だって、あるではないか? どんな治療を受けたいかは、結局その人個人の意思にゆだねられるべきだ」というのがリッキーの意見。それも一理あるとは思うのだけど、でも、どこかから来た他人が大々的なキャンペーンをやって、そういう治療を受けることになるのも、どうかと思う…。でもこれって、本当にすごく難しい問題。。。 

投稿: yumiko | 2010年12月21日 (火) 21時54分

早川さん、こんにちは。
あらゆる「運動」において、内部の反目・対立等の人間関係トラブルは「不可避」。
ということを大前提として、トラブルが発生したときは、淡々と対応する。
そんな「諦観」が必要なのでしょうね。
早川さんが以前紹介されていたアクティビスト間のトラブルを仲介するボランティアが日本にも必要です…。

投稿: 喜八 | 2010年12月23日 (木) 12時07分

喜八さん

コメントをありがとうございます。
国を問わず、なかなか難しいですね!
仲裁サービスも、実際のところどれだけ機能しているのか、興味のあるところです。

投稿: yumiko | 2010年12月23日 (木) 23時27分

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