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意外な敵

さて、直撃取材の続きですが、前回までに、住所の下見をし、顔写真も手に入れたことは書きました。

寺澤さんと打ち合わせをして、人生初の張り込みの日を8月23日と決めました。この日は月曜日だったのですが、週初めというのは例えば毎日出社するのではない重役の人でも出社する可能性が高いということで、この日に決めました。

また、張り込みは朝か夜かですが、仕事後のスケジュールを読むのは難しいため、張り込み時間が数時間に絞られる朝に張り込みをすることにしました。機構本社の出勤時刻は9:15とのことでしたので、おそらく9時から9時半に到着するのでは?と元職員の人より情報を得ていました。逆算して都内から横浜であれば、渋滞もあるし8時ごろにお迎えの車が来るはずだと考えました。

そこで、寺澤さんと私は理事長宅に7時から張り込みをすることにしました。6時に車で迎えに来てもらい、理事長宅に向かうということに。

前日夜に電話をもらったときは「今日は眠れないかもしれませんが、まぁ明日がダメならまた別の日にというつもりで…」と言われ、アハハと笑った私でしたが、なんと本当に一睡も出来なかったのです!!! ぜんぜん眠れないなんていう経験は、もう10年以上したことがありません!!! 自分でも驚きました。 

緊張しているというか(←もちろんしていたから眠れなかったのでしょうが)、布団の中で目をつぶっていると、(ドアが開いたときに全速力で駆けって…)とか、自分で考えた質問事項(聞きたいものから順に質問を用意していました。本人はまともに答えないだろうから、後半の質問は走り去ろうとする車にたたみかけるように叫ぶ感じで)がぐるぐると頭の中を駆け回り続けるのです。

そんなことをしているうちに、あっという間に4時半になり、起きる時間に。普段8時過ぎに起きている私からすれば、とんでもない早起きです。でも、自分は眠いのか、疲れているのかさえも良く分からないような状態でした。

車に乗って理事長宅に向かいます。途中の道はやや混雑していましたが、ほぼ時間通りに到着しました。マンションの近くのコインパーキングに車を停めて、カメラ、飲み物など必要最低限の荷物を持って車を出ました。

…暑い…!!!!

今年の猛暑はまだ記憶に新しいところですが、この日も本当に暑くて、7時過ぎにもかかわらず既に30度を超えている状態でした。登記簿を取りにいったり、現地の下見など、これらの作業はすべて真夏に行ったので、熱中症にならないように気をつけながらやっていました。この日も、飲み物や保冷剤などを保冷バッグに入れてもって行きました。

マンションの前を歩いて、どこで張り込みをしようかと相談します。エントランスになるべく近く、でも管理人からは見えないような位置で、かつ、付近の住民にも怪しまれないような場所。誰かの敷地内ではまずいので、公道でもなければなりません。ちょうど視界の良い場所で、かつ日陰になっている道路部分があったので、そこに立つことにしました。

…とは言っても、芸能人が住むような高級住宅地でもない場所に、カメラを持った男女二人がずっと立っていれば怪しいもの。近くのアパートから出てきた女性に「誰かいるんですか?」と声をかけられたので「いや、別に…」と答えました。

寺澤さんは、張り込みのときに声をかけられたことは今までにない、と驚いていました。殺気立っているから、人は近寄ってこない、と。…う~~~ん、私は十分緊張しているし、話しかけるなオーラを出していたつもりなんですけど。。。まぁ、そんなのどうでもいいか。。。

熱中症対策とゲリラ豪雨対策について準備をしてきましたが、意外にもこの日の敵は”蚊”でした。この高級マンション、うっそうと木が生い茂っているので、蚊がすごいのです!! 私も寺澤さんも、じっと立っているので蚊に刺されまくりました。久々の張り込み取材という寺澤さんも、蚊は予想外のことだったと言っていました。

さて、待つこと30分。そろそろ出てきても良いころです。でも、いかにもそれらしい黒塗りの車は現れません。時々、住民がマンションの中から出てくるのですが、どれも明らかに違う人。何度か、マンションから車が出てきましたが、車の場合(家人が駅まで送っていくとか)、本人確認がとても難しいということに非常に焦りました。駐車場から出てきて、ハンドルを切り坂を下り始め(←そうなってはじめて正面を向くので、顔が見える)、私たちの前を通り過ぎるまでの時間が本当に短く、正面を向いてから通り過ぎるまで1秒ぐらいしかないのです。しかも、フロントガラスが日光に照らされて反射し、運転席、助手席の顔が見づらい。(これは大変だ~)と思いました。

しかし、突撃取材で一番厄介なのは、寺澤さん曰く自転車で出勤の場合なのだそうです。いきなりひゅっと出てきて、自転車でさぁ~っと通り過ぎる…。これは確かに直撃取材は難しいですし、追うこちら側も間抜けな映像となってしまいそうですcoldsweats01

今か、今かと待ち構えていましたが、一向に現れず、とうとうこの日は9時近くになってしまいました。9時では、出社するのに遅すぎます。今日はダメだったねということで、また出直すことになりました。駐車場に戻ると、車のドアは触れられないぐらい熱くなっていました。

8月23日は、ちょっと遅めの夏休みだったのか、それとも、他に住居を持っているのか(横浜まで通うのはちょっと遠いので)…全く見当がつきません。また別の日に改めて直撃取材をすることにし、その間に理事長の動向(出社時間や住んでいる場所、仕事のスケジュールや必ず出席する会合など)を調べておくということになりました。

直撃取材が成功しなくて、ほっとしたような、でもこんな極度の緊張、早く終わってほしいと思うような、複雑な気持ちで家に戻りました。

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