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他人とのコラボ

幻の派遣社員生活を一瞬していた時期に、今回の映画を撮り始めるようになった私は、月~金で働いていたので、早々平日の昼間にお休みが取れませんでした。しかし、ドキュメンタリーの撮影というのは、インタビューを除き、私の都合なんてお構い無しに展開していきます。ちょうどそのときにどうしても撮っておきたい集会が参議院議員会館で平日の昼間にあったので、市民テレビ局に同期で入った友人に撮影をお願いすることにしました。(結局その映像は残念ながら今回の映画ではややテーマがずれるため使わないのですが。)

私は前作のときもそうですが、基本的に撮影から編集まですべて自分でやっています。あとから他の人がすでに撮った映像を部分的に使わせてもらうことはありましたが、制作進行段階から、撮影をまるごと他人にお願いしたことはありません。いつも自分でやっているので、自分が何をしたいか・何が欲しいかというのを言葉にする必要がないのです。ですが、このときは他人に撮影をお願いして私はそれに付き添うことが出来ないため、初めて自分が欲しいものの言語化をしました。以下がそのとき、その人に送った撮影時の注意事項です。これはある意味、私が撮影時にどんなことを考えながらやっているかが良く分かる資料でもあるので、載せてみました。

ちなみに、インタビューを誰かにお願いするのは、企画内容について、かなり深いレベルで理解していることが重要になるので、それをお願いするのは難しいですが、会議や集会ならば発言を収録するのがメインですので、他人にもお願いしやすいと思います。また、このときお願いした市民テレビ局の同期の友人は、これまでに市民テレビで一緒に番組を作ったこともありましたし、ご飯を食べに行く機会も多かったので、お互い気心と撮影技術と傾向を知っているという安心感がありました。いくら撮影のプロの人でも、やはりそれぞれの傾向やテイストがありますので、全く知らない人にお願いするのは怖いですね。

送ったメールの内容ここから。集会の日時、場所、映画の企画概要についても別途送付しておきました。
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撮影について、詳しく希望等書いたものを送ります。
何か不明なところなどあったら聞いてください。

■機材について

・機材(カメラ・三脚)は市民テレビ局で事前に借りてください。(バッテリーが充電されているか注意。撮影時間は2時間~2時間半あります)。お手数ですが、XXさんの方で借りる手続きをしてもらえますか?

・カメラは業務機ではなく、局員養成講座で使用したタイプ(民生機)のもの。

・画面比は「ワイド」に設定してください(4:3ではなく。局のビデオのデフォルトは4:3になっていると思います。その場合は設定を変更してください)。その他の設定は「オート」でOKです。

・会場がざわついていた場合のために、外付けマイクも念のために借りて行った方が良いかも知れません。(これも養成講座の時の小さいのでOK)。でも集会では、発言者はマイクを使って話すと思うので、大丈夫かもしれません。

・お手持ちのデジカメも持って行ってください。建物、集会風景、発言者をそれぞれ一枚ずつ撮って欲しいです。

■テープ、交通費、謝礼について

・ミニDVはお手数ですが、XXさんの方で購入いただいて、後で清算させてください。
(3本パック、またはそれ以上)。領収書の宛名は「早川由美子」でお願いします。

・交通費・謝礼はXX円でお願いします。後日テープ受取時にお支払いします。

■撮影当日について

・念のため、身分証明書(運転免許書など)と名刺(個人のでOKです)を持参してください。

・良い撮影場所を確保するため、開場時間よりちょっと早めに到着してください。

・受付で撮影に来た旨伝えてください。

・もし受付名簿等に記入する必要があれば…

→どのように書いて欲しいかを適宜伝えます。所属先、肩書き、名前、住所、電話、メアドなど。

・撮影可能範囲について主催者に確認してください。
(座席後方は撮影NGとかなっている場合があります)

・出来れば、会場の左右どちらかの端から斜めに撮影で、音を拾えるように真ん中より少し前方ぐらいの位置がベストですが、当日の発言者の壇上の位置などで良さそうな場所を選んでください。

・会場で配られる資料と、置きチラシ(問題に関連したイベントなどの情報を得たいので)を一部ずつ頂いてきてください。

・当日発言された方の名刺をもらえたら、もらっておいてください。その際、簡単に自己紹介と映画の内容について伝えてください。(←怪しい者と思われないように^^;)

■撮影してほしい内容について

・撮影は、休憩時間を除いて、ずっと回しっぱなしでOKです(発言者毎に停止ボタンを押してテープを止めなくてよいです)

・司会者のあいさつから、閉会のあいさつまで全部を撮ってください。

・集会での発言を撮影してほしいです。発言はおそらく発言者が一人ずつ登壇して話す形式だと思うので、①ズームで発言者の顔がわかるように(バストショットで、胸から上が映るぐらい)と、②引きでのショット(集会に集まるお客さんたちの後ろ姿と発言者の姿が入り、「これは集会です」といった雰囲気が伝わるような感じに)の2種類です。

・集会参加者の手元などのアップ。メモを取る様子や配られた資料を見る様子など。顔は斜め後ろ姿など、個人が不必要に特定されないように。

・会場である参議院議員会館の外観の映像も欲しいです。でも時間をかけてやっていたら、警備員が来て注意して止められる可能性もあるので、満足するまでやりなおさなくても、ささっと三脚を広げて素早く撮ってもらったもので構いません。(それか、道路の向かい側からだったらOKなのかも?)

・参議院議員会館であることが分かるように、建物の看板の映像も欲しいです。

…以上です。お願い事てんこ盛りですみません!!

完成がいつかは決まっていませんが、完成した暁にはもちろんXXさんのお名前をクレジットに入れさせてもらいます!!

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送ったメールの内容以上。

この集会のときは、私の友人はばっちり完璧に撮影してくれたのですが、結局それを使わなくなってしまい、理事長直撃取材も当初は私自身のカメラ+別の人のカメラも合わせて、贅沢な2カメ構成とする予定で何度か一緒に張り込みをしたのですが、最終的に直撃取材が成功した日は私一人だったので、今回の映画の撮影者は私一人。それもなんだかさびしいな、と思ったりします。誰かとコラボしたかった。。。まぁ、それは将来の楽しみにとっておくことにします。

ところで今日はイギリスの友人からメールが届いて、最新のパーラメント・スクエアの状態を教えてもらいました。イギリスは、ご存知のとおり、保守党政権が赤字財政を立て直すために、50万人の公務員削減やさまざまな社会保障の切捨てなど、かなり強引な立て直し政策を進めています。(ちなみにイギリスの公務員には身分の保証はないのかと聞いたら、ないのだそうです。公務員でもクビになります)

強引な立て直しのプランをすでに持っているのですが、それらを発表するとものすごい混乱となるので(フランスでの年金支給開始年齢の引き上げのように)、まだほんの少ししか発表されていないということです。そのうちのひとつが、大学の授業料の値上げ。文系で2~3000ポンドと比較的安価なイギリスの大学の授業料が、大体3倍になるということです!年間100万円近くの授業料となると、日本の大学とほぼ変わりはありません。ものすごい負担増です。(ちなみに、イギリスの大学はイギリスおよびEU圏内の学生は安価ですが、それ以外の留学生は私が留学した当時から1万ポンドクラスが当たり前でした。今後、留学生の授業料がもっと値上がりするということもあるかもしれません)。

この値上げに怒った学生、若者たちがパーラメント・スクエアで大規模な抗議デモを行いました。デモ隊と警察・機動隊が衝突して大変な騒ぎとなったようです。

BBCのウェブサイトにそのニュースがあります。ちなみに、そのデモ隊の近くを通りかかった王室の車も人々に囲まれ、窓ガラスなどが叩き割られたそうです! 中に乗っていたのは、チャールズ皇太子とカミラ婦人。そのビデオもサイト上で見られるようになっています。

今後、新たな財政立て直しプランが次々発表されていくと思いますが、どうなるのでしょうね。。。

ちなみに、最近明らかになった文書によると、サッチャー政権時代、炭鉱の閉鎖を決めたサッチャー元首相は、大規模なデモが起こることを予想して、閉鎖を発表するずいぶん前から、炭鉱夫たちに理由を告げぬままたくさん働かせたそうです。それで2年分の鉱石をあらかじめ手に入れておき、長期間デモが起こっても国や政府は痛くもかゆくもない、というように準備していたそうです。その話を聞いて恐ろしくなりました。きっと今の政権も、国民の反乱をあらかじめ予想して、もっともっと前から用意周到にその準備を進めているのかもしれません。

そんなことを考えた一日でした。

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