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微妙に終了せず・・・

今日で、予定では素材管理表をもとにした、素材の見返し作業は終わる予定だったのですが、そうすんなり終わらなくて、まだ明日も引き続きやることになってしまいました。

以前、素材管理表のシートを「風景&小物」、「インタビュー」、「イベント」としたと書きました。それで、前から順に作業を進めてきたので、今日は「イベント」を見て、それで終わりという予定でした。

しかし、この「イベント」シート、内容はそう多くなさそうに見えるのですが、曲者なのです。”イベント”ですから、さまざまなイベントや出来事が脈絡なくひとつのシートに記入されています。「事業仕分け」、「直撃取材」、「大臣記者会見」などの”イベント”が列挙されていて、素材を順に見ていって、必要部分だけ抜き取ろうと思ったのですが、その取捨選択の基準となるべき”軸”を決めかねて、はてさて、これはどこをどう使ったらよいものやら・・・とまた悩みだしてしまいました。

以前このブログに書いたように、この団地取り壊しの背景には団地を削減するという国の政策が大きく影響しています。それで、団地住民のインタビューだけでなく、事業仕分けや大臣の発言なども取り入れなければこの問題の全体像は見えない、と思っているのですが、どうやって”国”と”団地”をつなげるかを考えている、と書きました。そして、それを考えていたときに、住民の方がつぶやいた「仕分けのお姉さん」発言により、つなぐ道筋が見えてきた、とも。

確かに、その言葉によってつなぐことは可能に思えるのですが、だとしてもそれは単に部分的なシーン同士のつなぎにしかならず、例えば事業仕分けのシーンに行く前には、前提としてどれだけの事柄や背景を語り終えていなければならないか、という問題が出てくるわけです。・・・となると、それは全体の構成としてどういう順序で話題をつないでいくかで、どのタイミングで事業仕分けが出てくるか、ということまで考えていないといけない、ということなのです。そしてもちろん、数時間に及ぶ事業仕分け映像の中で、何をこの映画の中で語らせたいのか、も大切です。

なので、局所的に「仕分けのお姉さん」で、その前後の絵だけがつながっていてもダメなのです。その前に、さまざまな機構の問題点や疑問点が語られた上で、それらを”仕分け”るためにレンホウさんが登場しないといけない・・・

素材の見返し中とはいえ、それは構成を考える作業と別物ではなくて、両輪のように並行して行っていく作業といえます。素材を知らなければ構成は出来ないし、構成がないと素材の取捨選択基準が分からない、と・・・。だから、時に行ったりきたりが必要になります。

そんなわけで、今日は素材を見返して、明日から再度構成をと考えていましたが、今日の夕方はいったん構成を考え始めました。特に、「事業仕分け」、「大臣記者会見」、「理事長直撃取材」というイベントをどう映画全体の中で配置し、つなげていくかということに絞って。

その作業は数時間かかりましたが、それでも何とかそれらの部分を繋いで入れられるという辻褄あわせ(?)のようなものが自分の中で出来ました。まだアイデアが煮詰められていないような感覚が自分の中でありますが、とりあえずは先にも進んでいくために、現時点ではこれを仮の構成として、あとは再構成のときと、タイムライン上での編集作業時に細かい点を見ながら編集していきたいと思います。

この”細かい点”というのも、なかなか難しいです。細かく見ているようでも、実は見れていないことが多いからです。大量の素材の中から必要部分を絞っていく初期の段階と、具体的に選んだ素材をつなぐ作業をする段階では、細かさの意味合いや視点も異なってくるからです。

内容としては辻褄が合っていても、”てにをは”などのせいでつなげられないということもあります。内容は良くても、言葉遣いや言い回しのせいで使えないこともあります。例えば、ずいぶん長い前置きを話す人がいて、それは省いてその人の結論だけを使いたいという場合があったとします。しかし、話者が「私は前者を選びました」などと言っていると、そこだけ切り出しても、その”前者”が何なのかが分からなくなってしまいます。そうすると、長くて使いたくない前置き部分でも、ないと何のことだか分からないので、丸ごと使わざるを得ない、もしくは、それが嫌ならその部分は丸ごと使うのをやめる、といったようにせざるを得ません。または要約してナレーションやキャプションで本人の弁を代弁するとか。活字での表現者なら大して気にならないこういったことが、映像では問題になってくるのです。

こういうレベルの細かい話は、素材を何度か見て内容を把握しているだけでは、その素材が本当に使えるのかどうかまで分かりません。実際にタイムライン上においたときに、(あれ、おかしい。繋げられないじゃん!)となります。

素材管理表をもとに映像素材を見終える作業は先ほど終了しましたが、再度構成を考える前に、映像素材だけではなく、紙の資料ももう一度見返しておこう、と思い立ちました。例えば、この問題の歴史年表や、過去の新聞記事など。これは映画の中でキャプションで地名や肩書き、人名、文書名、年月、金額などを正確に表示するのに必要です。特に、インタビューで登場する方たちの名前と肩書きは、本人の名刺も見て、間違いの無いように表記したいと思います。こういったものも、映画の中で使う資料だけをさらに抜き出して、ひとまとめにしておきたいと思います。そしてその資料のインデックスを素材管理表に加えようと思っています。

最初はカウントしていなかったこれらの作業ですが、こういうのは何気に時間がかかるので、明日の作業はこれだけで終わってしまいそうです。

・・・っていうか、明日は大晦日ですね!!!

11月以降ほとんど家にこもりっきりですが、この2ヶ月、早いような遅いような・・・。時間の流れがよく分かりません。でも、制作日程に余裕がないのだけは事実weep

何とかなると良いですが・・・

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