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どうやって月を

今回の撮影中、私の頭の中ではキレイな満月の夜に、団地が浮かび上がるような情景が美しいだろうなぁと思い描いていて、それを撮影したいと思っていました。

そのために、月の満ち欠けをネット上の月齢カレンダーで調べ、そのチャンスを伺っていました。もし満月の日でも、雨が降ったらキレイなお月様は撮れないのですが、でも、2~3回(2~3ヶ月)見張っていれば、晴れの日に当たるだろう、と。

まずは自分の近所で月の撮影の練習をしてみようと、夜に近所を撮影しました。この日は満月ではなかったけれど、あと何日かすれば満月、という状態でした。ここで練習して、数日後に団地で撮影しよう、という段取りでした。

写真もそうですが、光の少ない夜景を撮影する場合は、ブレない様に三脚にきちんとカメラを固定しなければならないだろう、とは想像していました。よって、三脚も持っていきます。

月がよく見える位置に三脚を構え、ビデオカメラをセットします。あと数日で満月だけあって、とてもキレイで明るい月でした。クレーターもはっきりと見えています。

私のイメージとしては、16:9ワイド画面の左上あたりに、クレーターが見えるぐらいの大きさの満月がぽっかり浮かんでいる・・・そんな絵がほしいと思っていました。月が団地を見守ってくれている、という感じです。

さて、カメラをセットして、ビューファインダーを覗きます。

あれ、なんか、火の玉みたいに膨張してる・・・sign02

私の目に見える月は、ほぼ満月で、クレーターもはっきりと見えるきれいなものですが、カメラに映る月は、光が膨張して、発光しているかのようです。輪郭も丸ではなく、ひし形とか、ズームで動かすと、アメーバのようにゆらゆらと動いてしまいます。

テレビとかで、月のシーンはあって、それには月の表面まではっきり見えるように映っているものって、何度も見たような気がするのですが・・・。

場所を変えても、ズームを変えても、マニュアル設定にしても、私が見たままの月をそのまま捉えるには、程遠い状況でした。ズーム無しの状態では、月はかろうじて丸い輪郭のままなのですが、何しろ遠すぎるのです。印象的な月、ではありませんでした。

この日はあきらめて家に戻りました。

テレビで見る、あのきれいな月はどうやって撮影するものなのかと思って、私も所属している市民テレビ局のスタッフの方に聞いてみました。その方は、市民テレビ局に入る前は数十年ケーブルテレビでカメラマンをされていた方です。

その人によると、人間の目というのは高価なカメラよりもずっと精巧に出来ているのだそうです。例えば、私が月を見て、はっきりとそのクレーターを認識することができるのは、クレーターを見るという意識が働いて、きちんとピントを合わせているから。しかし、カメラの場合、カメラと月の距離がとてつもなくあり(そりゃあ、スペースシャトルで行くぐらいですからね!)、その間に無数のチリやホコリなどが存在するため、カメラはものすごく遠い月にピントを合わせることが出来ないのだそうです。途中のさまざまな障害物にピントがあってしまうため、ぼやけた映像となってしまう。

テレビで見るような、クレーターもはっきり見えるぐらいのきれいな月というのは、天体望遠鏡を使い、その望遠鏡とカメラを専用のアダプター(カメラ屋で販売されている)でつないで撮影するのだそうです!!!!

・・・う~~~ん、では、私はまず天体望遠鏡が必要なわけだ・・・

残念ですが、天体望遠鏡の購入はあきらめ、なんとかビデオカメラだけで、とりあえず大きめの、丸い輪郭の状態の月が撮れる様に、何度か撮影をしてみることにしました。どういう作用でかは分かりませんが、時々丸く撮れたり、ずっとひし形になってしまったりと、ばらつきがあるのです。ズームでアップにしてしまうと、形が崩れるということははっきりしていたので、大きな月はあきらめ、クレーターもあきらめ、とりあえず丸を撮ろう、と。

試行錯誤すること2ヶ月あまり。まぁまぁ良いかな?という状態での月がやっと撮れました。月だけでなく、夜の団地風景をまとめて撮影してしまおうと思い、姉にも付いて来てもらって、道路から団地、団地の看板、最上階からの夜景、公園、植物、ベンチなど、さまざまな”夜小物”(?)とも言うべき、夜のシーンに使えそうなさまざまなパーツを撮影。あれこれ考えながらの撮影でしたので、結局3時間近くかかりました。8月の末で、今年は猛暑だったので、夜とはいえ30度近く。三脚を持って、あちこち私についてきてくれた姉に感謝。

映像だけでなく、夜の音(鈴虫の音色など)も忘れずに撮影しました。絵は良いけれど、雑音が入ってしまったという場合に、音声は音声できれいに採ったものがあるととても重宝するのです(例えば、鳴いている虫を撮ったけれど、その映像自体には、大きなトラックが走りすぎたため、車の騒音が入ってしまっている、などの場合は、きれいに採れた虫の音の部分を音声として使用したり)。

団地での撮影を終えたあとは、夜の高幡不動尊へ。五重塔がきれいにライトアップされているのを見ていたので、(これも撮りたいな~)と思っていたのでした。

団地にしろ、五重塔にしろ、大きな建造物は撮るのが難しいのですが、(近い距離では一度にフレーム内に納まらないので、水平方向にカメラを動かして全景を捉えますが、私の場合すぅ~っと平行に行かずに、途中でぐらっとしてしまったりするcoldsweats01)、2~3回ずつ撮ったので、その中からどれかは使える状態になっていれば、と。

インタビューは練習あるのみ、と先日書きましたが、純粋な撮影技術も練習あるのみ、と思います。もっと上手に撮れる様になりたい!

今日はそのときのビデオを見返していて、100点満点とはいえないけれど、そこそこ撮れてはいたので、ちょっと安心しました。

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