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[jp] イギリス写真その10

今回、日本の公共住宅について映画を作った私ですが、イギリスといえばカウンシル・フラット(公営住宅)が充実していることで知られ、日本でも研究している人は多いそうです。

典型的なカウンシル・フラットは2軒がくっついて1つの建物となっている「セミデタッチド」式。
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イギリス(特にロンドンのような大都市)では、庶民的な住宅街ではこのようなタイプの家が沢山見られます。
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もともと公共住宅として作られたこれらの家ですが、サッチャー政権時に公共住宅の削減が進められ、公共住宅を一定の条件で住民に売却するという方針になりました。

よって、元公共住宅を、自分の住宅として購入する人が増え、私が居候している界隈では、未だに自治体が所有している公共住宅は2割程度しかないということです。(外見からは、それが公共住宅なのか、購入した自宅なのかが分かりません)

私の居候先も、かつては公共住宅として数十年住み、自治体が手放して住宅機構(Housing Associationと呼ばれています。半官半民の組織。)が管理することになり(=家賃がものすごく上がる)、それを機に購入することに決めたそうです。

でも、購入するといっても、他人の家とくっついた家って、例えば取り壊ししたり、建て替えしたいときにどうするの???と、家の寿命が恐ろしく短い日本の住宅に住む私なら考えます。

しかし、当のイギリス人自体は、それを大した問題とは思っていないようで、以前聞いたときも「建て替えなんて100年以上しないんだから大丈夫」と言われただけでした。

(↓珍しい晴天で、外に洗濯物を干しています)

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ところが、つい先日、弁護士事務所のようなところから居候先に一通の手紙が届きました。くっついている隣の家が、改築をするという内容でした。

家同士がくっついているため、改築内容によっては、隣の家にもその影響が及びます。そのため、法律で詳しく手続きについて定められています。

面白いと思ったので、役所からそのガイドブックをもらってきました。
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共有する壁をどうするかなど、細かく規定されています。時間が出来たら、きちんと読みたい資料です。

手紙によると、隣の家は改築工事を行うので、その内容について専門家に調査の依頼をすることが出来る(調査費用は、改築する側が負担)、とのことでした。

実は、居候先の家は、隣の家とは全く会話がないのです。挨拶もなし。引っ越してきたときに、何度か話しかけたそうですが、全て無視されたそうです。それ以来、全く話していないという。

もし、これがコミュニケーションがきちんと取れているお隣さん同士だったら、改築工事が自分の家にまで影響するのかを聞いたり、工期も分かったりして、弁護士を間に立ててやるほどでのものでもないのかもしれません。でも、それが出来ないので、弁護士を仲介してやるのでしょうか・・・

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政府は自分たちが公共住宅の予算を減らしたくて売るのでしょうが、くっついた家を買わされるほうは迷惑だと思います。

居候先の両親が、役所に問い合わせたところ、この隣人は役所には届出をしていないことが分かりました。弁護士以前に、必ず役所には届けないといけないので、ますます不自然な状況に。。。

隣人とのコミュニケーションが取れていないというのは、なかなか大変です。

夜は、地元で唯一の”高級”フィッシュアンドチップス・レストランへ行きました。フィッシュアンドチップスといえば、庶民の食べ物の代表格ですが、ここは、その日仕入れた魚を時価で提供するというお店で、とにかく魚が新鮮でおいしいのです!

魚は数種類が黒板に書かれています。私はhaddock(タラの一種)を注文。
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居候先のお父さん。お母さんはフィッシュアンドチップスが大嫌いだそうで、家で留守番。イギリス人でも、フィッシュアンドチップスが嫌い、ジャガイモが嫌い、コーヒーしか飲まない、という人は結構見かけます。
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かなり満腹でしたが、デザートも。クリーム・ブリュレ。日本に帰ったら絶対ダイエットする、と誓って完食。でもすごくおいしかったです!
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ポールはりんごのクランブルを。
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ニコラとお父さん
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私とポール
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家に戻り、この日はよく晴れて風もない日でしたので、以前クリスマス・プレゼントでもらってそのままにしていた「フライング・ランタン」を飛ばしてみることにしました。
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火をつけると、気球のように飛んでいくそうです。20分ぐらい続くんですって。ほんとかな??
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庭で火をつけて、待つこと数分・・・
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しばらくするとふわっと持ち上がり、手から離れて空高く飛んでいきました・・・!

ところで、イギリスではもともと食に対する関心が他国民に比較して高くないので、日本食はそれほどブームではありません。ですが、一部の健康志向の人やベジタリアンの人(豆腐とか)は好んでよく食べるようです。

豆腐を使った簡単料理の本を発見。英語で書かれた本です。
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豆腐サラダの作り方
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・・・よく見ると、サラダのつづりが、日本語読みを紹介したローマ字表記のところで「salada」となっています。英語は「salad」なのですが・・・?
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これ、海外で生活すると痛感することですが、日本で、日本人が、英語だと思っているカタカナ語は、海外では「日本語」として扱われている、ということです!

日本人としては、例えば下記のように「あんかけ豆腐」が「Tofu with savoury sauce」と英語で書かれて、その下に「Ankake dofu」と書いてあるのを想定するでしょう。
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しかし実際は・・・

「豆腐ステーキ」
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私たちが普段発音するように「ステーキ」と何度繰り返したところで、「steak」のことを言っているとは外国人は理解できないわけです。

「ハンバーグ」
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実際、ポールなんて「日本語が少し分かる」と友達に自慢して、「日本語でBeerは”ビール”って言うんだよ」って言っていますから!

発音には注意したいところですし、それよりまず、それは日本語としてしか通用しないのだ、という認識を持つことが大切だと思います。

イギリス写真その11へ続く

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