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[jp] イギリス写真その9

お昼ごはんを食べたので、ブログの続きを・・・

3月1日の火曜日は、お昼にロンドンの女性センターに遊びに行くことになっていました。お昼の時間にしたのは、この時間帯が一番事務所内が静かだからだそうです。

日本も似たような状況だと思うのですが、ロンドンにはさまざまな女性団体があり、それぞれで活動分野も異なり、また、ラディカル度もだいぶ違います。例えば、ロンドン市主催で毎年国際女性デーに開催される女性のイベントには、役所寄りの”マイルド”な女性団体が主催メンバーとしてかかわります。

しかし、私がパーラメント・スクエアを通じて親しくなったこの女性センターは、ロンドンで知る限り、おそらくもっともラディカルで、行動的だと思います。

彼女たちの中心メンバーは、イギリスで20年近く続いた女性の抗議活動(グリーナムコモン)の出身者。(グリーナムキャンプ:イギリスの米軍基地に反対して、米軍基地前で女性のみの終日抗議活動を20年近く続け、最終的には米軍基地を撤去させた。ブライアン同様、テントを張って生活をしながらの抗議活動で、多いときには100人以上の女性が寝泊りしていたそうです)私はこの件について、実際にグリーナムに参加していた女性に当時のインタビューをしたことがあります。(テープはどこかにあるはずですが・・・)

そんなわけで、かなり筋金入りの活動家女性たちのグループなのですが、彼女たちの主な活動は、他国から亡命してきた女性の保護、難民申請の手伝いや、強制送還の阻止、アフリカ系女性たちのネットワーク作り、セクシャルマイノリティーの地位向上などがありますが、特筆すべきは「売春の完全合法化」を唱えているところです。

イギリスの場合、売春は違法ではなく、どちらかというと”迷惑行為”扱いで、路上での客引きや公衆電話への電話番号の貼りつけなどの”行為”は禁止されているものの、売春そのものは違法ではありません。メインストリートに面していない場所で、数人の規模で売春を行うならばOKとされているのです!(←これはかなりおおざっぱな説明なので、そのまま引用されると困るのですが、要するにさまざまな制約はあるものの、公衆の目に触れないような形で小規模でやるならばOKとなっています)。もちろん児童買春や誘拐・監禁などの形で売春をさせるのは違法です。

女性センターの主張では、客引きや公衆電話への貼り付けが禁止されることで、結果的に小規模で運営する女性主体の売春宿は経営が出来なくなり(広告費をあまりかけない宣伝方法が禁止されることで、お客が取れなくなる)、大きな組織(大抵男性中心で、犯罪組織とも結びついている確率が高くなる)で働くことしか出来なくなってしまう、とのことです。

よって、売春に関するさまざまな制限を取り除くことで、売春を職業としてやる女性たちが、自分たちで仕切り、主体的に商売を行っていける環境にするほうが、結果的に違法状態で売春を強要される女性たちが減る・・・

・・・確かにそうかもしれませんが、かなりラディカルな主張なので、彼女たちの主張を強く支持する声は、イギリス社会自体でもそう多くはないというのが現状です。

その是非は置いておいて、私はこれまでもその女性センターと交流してきました。彼女たちが昨年末、新しいビルを取得したと聞いたので、そこに行きたい!と連絡をしたのでした。

エセックスから電車に乗り、ロンドンへ。乗換駅へ向かう途中、セントポール寺院の目の前にできた、新しいショッピングセンターに立ち寄ることにしました。ONE NEW CHANGEという名前のセンターです。

高級感を売りにしたショッピングセンターなのだそうです。春には、テレビで人気の高級シェフ、ゴードン・ラムジーのレストランも入るそう。

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確かにセントポール寺院の目の前です!
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高級感を売りにしているだけあって、ちょっとしたカフェもピカピカな感じ。
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屋上からは、ロンドン市内が一望できます。
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セントポール寺院
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ちなみに、とんがった形状のビルは、現在建設中の新しい商業エリアShard(シャード)のビルです。完成すれば、72階建ての、ヨーロッパで一番高いビルになるそうです。
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このビルの完成予定図については、このサイトで見られます。

寄り道していたら遅刻しましたが、女性センターに着きました。
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中はこんな感じ。
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お昼ごはん(ビーガン食。ベジタリアンよりも厳格な菜食)をいただきながら、女性センターのメンバーたちと久しぶりに会い、話しました。

キッチン
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みんなそれぞれ仕事や家事をこなしながら、ほぼボランティアで運営にかかわっているので、すごく忙しそう。ご飯を食べつつも、部屋のあちこちで打ち合わせをしています。
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女性センターの中心メンバーでもあるアナに、新しいビルを見せてもらいました。今使っているビルの向かい側。
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格安で購入できたそうですが、中はかなりのリフォームをしないと使うのは難しそう・・・。この女性センターはチャリティー団体として登録しているため、バリアフリーなどの配慮をしないと施設として使うことができないそうで、資金集めのパーティーを開くとき以外は当面そのままにしておくそうです。

中は雑然としています。
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これまでの活動の写真が貼られています。

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グリーナムのときの写真も。
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虐待をする元配偶者から、子供を取り戻した母親。これが、この女性センターの一番最初の活動だったのだそうです。
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この施設をこれからどうやって使っていくか、色んなアイデアを語るアナ。
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女性センターを離れたあとは、マリアがパソコンのケーブルをなくしたというので(3回目!)、トッテナム・コート・ロードに電気屋さんが集中してあるので(秋葉原とは比べ物になりませんが)、それを買いに行くのに付き合いました。

無事4000円ほどでACケーブルを購入し、そのあとはまた界隈を散歩。

トッテナム・コート・ロード周辺は、現在大掛かりな工事中。2012年のオリンピック開催に向け、駅を大幅に改築しているのだそうです。

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新たな路線も走らせるとか聞きましたが、本当でしょうか??

ロンドンの老舗の本屋といえばFoyles(1903年に現在の場所で創業)ですが、私はドキュメンタリー制作のガイドブックをこの本屋で購入したこともあり、とても思い入れのある本屋です。

なんと、この歴史的ビルが、移転してしまうそうです!!

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といっても、隣接する隣のビル(元セントマーティン芸術大学の校舎)に、ですが・・・
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セントマーティンはイギリスの有名な芸術大学ですが、もうこの校舎は閉鎖されていました。(大学自体は他にもいくつか校舎を持っていますので、大学自体がなくなるわけではありません)

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校舎が閉鎖されるときに、ここの学生が落書きしたのだと推測しますが「For Sale」って書いてあるのが、皮肉で面白かったです。
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夜は、ポールの会社の同僚&元同僚たちと飲みに行きました。
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私も入れて6人で飲み会だったのですが、イギリスでの飲み会の場合、大抵パブで、キャッシュオンデリバリー(そのつどカウンターで支払う)式です。一人が全員分のドリンクを買い、それを飲み終わったら次の人が全員分の・・・というやり方が一般的なので、6人で行けば、最低6杯は飲むことになります。しかも、こちらのグラスは1パイント(570ml)と大きいので、飲むのが大変!!

私は3週目ぐらいでギブアップしました・・・

2年ぶりに彼らと会って、生活が大きく変わった人たちが何人かいました。特に、この夏に結婚するジョンは、結婚式の準備で大変だと嘆いていました。日本同様、結婚式の準備は1年近くかけて、式場選び、衣装合わせ、招待状の発送などを行うそうで、数年前に結婚したブレンドンからあれこれアドバイスをもらっていました。

面白かったのが、イギリスの結婚式では「仕切りおばさん」がいるそうで、自分の結婚式じゃないのに、親戚の中高年女性が何から何まで仕切り、押し付けるのだそうです。そういう人に主導権を渡さないこと、これが一番大事といっていました。私は結婚式をしたことがないので分かりませんが、日本でもこういう人っていそうかもしれませんよね?

終電近くになって帰りました。

イギリス写真その10に続く

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