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2011年6月

[jp] もしかしてパラノイア?

バーバラ(と仲間たち)がマリアをはじめ、ブライアンのこれまでのサポーターたちを警察のスパイ呼ばわりしていることは、以前からここに書いていますが、なんと、今度はブライアンたちの奪われてしまったディスプレイを再現して、ターナー賞を受賞したアーティストのマーク・ウォリンジャーまで、標的にされ始めてしまいました!!

政府や警察の批判だったら分かりますが、バーバラがかつてのサポーターたちへも次々と攻撃を始めたことで、ブライアンのウェブサイトやイギリスのインディーメディア上では、だんだんとおかしいのでは?という非難の声が上がってきました。これまでは、公に非難されていたのがマリアぐらいだったので、読んでいる人たちも(へぇ~、そうなんだ?)ぐらいにしか思っていなかったと思いますが、知名度のあるマークもスパイ呼ばわりされ始めて、やっと、おかしいと思う人が増えてきたようです。あからさまに不快感を表明する人のコメントも見ました。

一体、今のバーバラは、何がしたいのでしょうか?? ブライアンに対して1年ほど前から感じていたのと同様、パラノイアになっているように思います。敵が実在するのではなく、頭の中で敵がどんどん増えていくかのようです。そして、いったんそう思えてしまうと、これまでの行動がすべてそれを裏付けるかのようなストーリーに塗り替えられてしまう・・・。

マーク・ウォリンジャーがスパイだとしたら、これまで数年間も彼と協力していたのはなぜなのか? なぜ、今になって突然彼をスパイ呼ばわりするのでしょうか??

今現在、バーバラはまだドイツにいるようですが、今後彼女のこの傾向がますます悪化していくのではないかと心配です。

私の映画の中でも描かれているように、ブライアンは決してひとりの抗議活動ではなく、たくさんの人に支えられて活動していたわけですが、世間的にはひとりの抗議活動というイメージが強くもたれています。彼を形容する言葉として、lone peace campaigner(たった一人の平和活動家)という表現も良くみられます。(その一番大きな理由は、彼が反戦団体などに一切所属せず、個人で活動していたからだと思いますが)。なので、今回ブライアンが亡くなったことで、「パーラメント・スクエアの活動はもう終わり」と疑問なく思う人も多いでしょう。

ブライアンがなくなって、今年の10月に予定されている裁判(パーラメント・スクエアでの抗議活動をやめさせる裁判で、バーバラもマリアも当事者となっています)がどうなるのか分かりませんが、彼女たちがブライアンの”サポーター”としての扱いとなってしまうと、「だったらブライアンがいないんだから、もう終わっていいじゃないか」とされてしまうことに、マリアはものすごい危機感を抱いています。

パーラメント・スクエアでの24時間の抗議活動が制限されてしまっては、今後あらゆる重大な問題が起きたときに、「公共の安全」やら何やらという理由で、抗議活動・表現の自由まで制限されてしまい、パーラメント・スクエアにテントを張ることは不可能になってしまうでしょう。「一度たりとも、どかされない、居続けることが大事なの」と今年の2月にマリアと会ったとき、彼女はそういっていました。

ブライアンの死後もパーラメント・スクエアでの抗議活動の権利を守る上で重要な裁判のため、マリアは今その準備でとても忙しいといっていました。

一方のバーバラは、法廷でもマリアは国家のスパイという主張を繰り返すのみで、この裁判の争点と大きくかけ離れ、議論が成り立っていません・・・。

また何か情報が入りましたら、お知らせします。

でも、とりあえず、明日から熊本&福岡なので、1週間ほどこのブログはお休みです。今日、九州の南部は梅雨明けしたそうで、ここ、東京でも既に真夏の暑さですが、ハードスケジュールなので、夏ばてしないように気をつけないと、ですね!

それでは、また!

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[jp] いつになく無計画!

気がついたら、あさってから九州です! まだ荷造りも何もしていませんが、それは明日やる予定です。

っていうか、荷造りは所詮大したことないものですが(最悪、映画のDVDさえ忘れなければ)、今回の旅行は、いつになく”決まっていない”ことがたくさんあるのです!!

旅行の計画時点から、すでにめちゃくちゃではあったのです。というのも、スカイマーク・エアラインズが安いということで、それで往復予約したと書きましたが、実は羽田→福岡の往路は高いものしか残っておらず、しかし、今回の映画祭とは全く関係ない羽田→熊本間のバーゲンチケットが販売されているのを発見したので、(じゃあ、熊本に立ち寄りましょう!)と、羽田→熊本行きのチケットを予約。

熊本には、ロンドンでブライアンを撮影中に、オルダーマストンで偶然出会った日本人の平和活動家たち(「ブライアン~」にも登場します)のうちのひとり、宮田さんが住んでいるので、もしかして宮田さんの家に泊めてもらえるか、できれば上映会もしてくれたら尚最高、と勝手に考えてチケットを取得。

チケットを予約したあとで、宮田さんに連絡しその旨を説明したところ、「上映会は多分出来ると思いますよ」とのこと。宿泊についても「1泊させてほしい」とお願いして以降、はっきりOKをもらっていないのですが、明日電話して確認しようと思います(前日じゃないか!)。

上映会についても、本当に開催するのか、いつ、どこで、などもまったくわからないので、その辺も聞いてみようと思います。

私の勝手な予定では、熊本に1泊し、次の日にバスで福岡へ。1泊目は、以前このブログにも書いた衝撃の500円宿に泊めてほしいと江上さん経由でお願いしたところ、快くOKしてもらえました。(ジャグラーの大道芸人と聞いて楽しみにしていたのですが、火を扱うファイヤー・ジャグリングなんですって! 泊めてもらったときにはぜひ見せてほしいと勝手に思っていたんですけど、家の中でファイヤー・ジャグリングは超危険ですね・・・!coldsweats01

そしてそのあとの3泊は別の方のお宅(一軒屋のご夫婦)に泊めていただけることになりました。こちらの方も、今回福岡で上映会も開いていただくことになり、とてもお世話になるのですが、電話とメールだけでまだお会いしたことはありません。にもかかわらず「泊めてもらいたいんですけど・・・3泊ぐらい・・・」と図々しくお願いしたところ、奥様に相談してもらって「ワイフがOKと言いました」と言ってくれました。さらには「朝食と寝酒は用意します」とまで・・・! 見ず知らずの私を受け入れてくださって、本当に感謝です!

熊本がどうなるのかまだ分かりませんが、福岡についてはひと安心・・・と思ったら、昨日江上さんが電話で、500円のゲストハウスはお風呂がないということが判明!!! 2年前の7月に福岡に行ったときは、すでにめちゃくちゃ暑かったですし、人前にも出るので、お風呂に入らないのはちょっと・・・と思ったら、江上さんが「お風呂はうちでも」と言ってくれました。あ、それは助かります・・・などなど話していたんですけど、ふと気がついたら、「どんだけ回りに迷惑かけてるんだよ!!!」と我ながらあきれてしまいました。3000円出せば泊まれるビジネスホテルがいくらでもあるのに、お風呂は○○さん、寝るのは△△さん・・・って、そんな迷惑な旅行者いるでしょうか?!?! 

でも一方で、この貧乏旅行を貫徹しようとするがゆえに生まれる人との交流もあり、やはり、これはこれで行くのだ、と思っております。

熊本で泊めてもらえなかったら困るので、明日電話しなければ・・・house

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[jp] 6月25日にっしぃ劇場 会場アンケートより

6月25日「にっしぃ劇場」会場でアンケートにご協力いただいた方々の感想を掲載します。どうもありがとうございました!

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深刻な問題なのに、面白く観ることができました。
音楽のセンスも良く、音が効果的だなぁと思いました。
突ゲキ取材の勇気、感心しました。
とにかく”おもしろい”っていう観点はいつ何時も必要なものだと思います。
(30代、女性)

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怒りを持続させる、闘うことは、エネルギーが必要で、73号棟の住民の方はもちろん、早川さんの食らいつく取材姿勢にも感動しました。
(女性)

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映像の合間に花やサンダルが映るのが良かった。
(30代、男性)

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ご本人がとても魅力的な人でした。
すばらしかったです!! 自分がふるさとと思うところ、終の住み処と決めたところで、ずっと暮したいという気持ちを取り上げた情緒的な話かと思っていたら、前作と全く同じ、国民を愚弄する政府と役人を斬る!! 日本の女マイケル・ムーア全開の映画でした。次は何をぶった斬ってくれるのか、今から次回作が楽しみです。トークでイラク反戦と住宅問題がどうつながるのかを説明されたときに、私の勝手なつなげ方とは違っているのにもびっくりしましたが、それはそれで納得しました。
(女性)

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[jp] 中年男性、参加求む!

こんなタイトルにすると、変なコメントが増えそうですが、あえてこう書いてみました。これは昨夜の「にっしぃ劇場」上映会で、主催者のにっしぃさんとともに話していたことです。

今年の1月に「にっしぃ劇場」で「ブライアンと仲間たち」を上映していただいたときは、思えば「さようならUR」の編集作業の真っ只中でした。それから半年たち、「にっしぃ劇場」で「さようならUR」の上映会となりました。

会場のOHANA入り口
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入り口には今日の上映会についての張り紙が!
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5月に完成披露上映会をした私ですが、自分の個人的な友人たちにはOHANAでの上映会をお知らせしていました。というのも、OHANAのほうがゆっくりと話が出来るし、おいしい食事もあるので、そのほうがアットホームな時間が過ごせると思ったからです。この日は何人か、昔からの友達が来てくれて、とてもうれしかったです。

上映の様子
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上映のあとは、休憩を挟んでにっしぃさんとのトーク。写真は宮崎さんが撮影してくれたもの。
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にっしぃさんからは、つい先日亡くなったブライアンについての質問がまずありました。今年の1月に「にっしぃ劇場」上映会のトークでもブライアンの病状について話していただけに、私たち二人ともその半年後にまさか・・・という気持ちで話していました。

「さようならUR」については、「前作の反戦運動から住宅問題をとろうと思ったきっかけは?」、「人が好きなのか?」、「直撃取材はどうやって行ったのか」などの質問をいただきました。

「人が好きなのか」の質問ですが、これにきちんと答えられなかったように思うので、ここに書いておきたいと思います。映画を撮る、ドキュメンタリーを作る→これは相当人間が好きじゃないと出来ないはずだ!というような見方があるかもしれません。私自身もそうかもしれませんが、例えば他の人と比べて並外れて自分はそういう傾向があるのか?というと、そうでもないような気がします。「好きか嫌いか」だったら、それは「好き」だと思いますけれど。。。

ただ、ひとつ思うのは、ドキュメンタリーを作るということは、その人たちにものすごく濃密に関わる、ということだと思います。インタビューで取り繕っても、それは数時間のうちに壊されることになる(昨日のトークでもこの話題が出ましたが)。それはいわば裸にされるようなものだし、それを受け止める私もそれなりの心構えが必要だと思います。そうやって被写体の人と関わることで、すごく楽しいこともあれば、ものすごく傷つくこともある。でも、それを恐れては(考え込んでは)、そもそもドキュメンタリーを作ることはかなり難しい。それらを全部引き受ける心構えがある=映画作りが出来る、ということでは?と思います。それが「好きなのか?」という言葉に置き換えられるなら、そうだと思います。

会場からの質問では、「映画を作り続ける原動力は何か」(←これまた難しい質問です!)、「住民の人たちがURに陳情などの活動をするような場面は撮影しなかったのか?」などの質問をいただきました。

これまでこのブログ上でも何度か書いていると思いますが、私がこの映画を作ろうと思ったきっかけは「家賃が安くなれば、もっといい社会になると思った」ということ。家賃が安い=働く時間をセーブできる=自分のやりたいことをやる時間が生まれる=社会に対しても、「おかしい」と思うことがあれば声を上げる時間を持てる、と思うからです。

にっしぃさん自身、数年前までは会社と家の往復で、土日は平日の睡眠不足を解消するのがメインの生活だったそうです。あるきっかけで、社会の問題に目覚め、様々な活動を始めたり、「にっしぃ劇場」を開催して、どんどん人とのつながりが増えて行ったそうです。そんな体験を他の人にも・・・と思うそうですが、社会活動の現場では圧倒的に女性が多く、男性、特に働き盛りの世代はにっしぃさん一人、ということも珍しくないのだそう。

昨日映画を観てくれた人も「大抵の人は、がむしゃらに働いて、体を壊して初めてそれに気がつく」と言っていました。それが現実ですが、それでは遅すぎるし、いったん体を壊してしまうとそれを元に戻すのは本当に大変なことです。「どうしたら、一番関心を持ってもらいたい人たちに、声を届けることが出来るのでしょうね?」と話していたのですが、妙案が浮かばず・・・。

「にっしぃ劇場」が働き盛りの中年男性でにぎわう・・・。こんな日が来ることを願っています。

にっしぃさん、OHANAのふじたさん、映画を観に来ていただいた皆様、どうもありがとうございました!

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[jp] 大学での授業

これまでに大学の授業で話したことは数回だけですが、7月は偶然にも、西南学院大学と日本女子大学で話す機会をいただいたので、今日はそのときに話すための原稿作りをしました。棒読みでは良くないので、話すポイントを箇条書きに細かく書いたものを作りました。

いずれの大学でも、映画監督を目指している人に話すものではないし、映像製作のワークショップをやるわけでもないので、映像製作の技術的なことや、具体的な話はしません。また、映画製作の話を聞きたいなら、それは私ではなくもっとベテランの人が呼ばれるべきだと思うので、私に期待されていることは、私が思うに「これまでどのような選択をして人生を歩んできたのか」ということだ、と考え、大学生の頃、どんなことを考えていたのか、就職、沖縄での生活、ロンドンへの留学、そしてもちろんブライアンとの出会い・・・それらの節目節目で、何を考えて行動してきたのかを話すことにしました。

映画監督というと(実態はプータローでも)、自分には縁がない世界と思われてしまうかもしれません。でも、私自身、大学生の頃は公務員を目指して、実際に公務員として就職したので、その辺も話すことで身近に感じてもらえたらと思っています。

自分のこれまでのことを箇条書きにしてみて、自分の人生観的なものや、気をつけたほうがいいと思ったもの、意識した方がいいと思うこと、腹を立てていることなど、いろんなことが浮かび上がってきました。

でも、一体どんなものが学生さんたちにとって響く話なのか、普段あまり接する機会がないので、手探り状態です。正直、良くわかりません。

今の学生さんはおとなしいとか言われますが、では、昔の学生は元気だったのか?と考えると、私自身は、社会に出たことがなかった分、余計に「社会」というものを大変なものだ、と考えていたように思います。それまで、普通に学校に行き、大学まで進学してきて、”道”(?)をはずした事がなかったがゆえに、例えばいったん就職(しかも公務員)したのを辞めるとか、しばらく無職の状態でいるとか、そんなことはとても大変だろうと想像していました。

もちろんそうであることは間違いないのですが、社会に出て、社会や会社というものを知って、ある程度(こういうものなのか)と満足して、でも、(そこまで自分をささげるものでもないよなぁ、ましてや自分の体や心を犠牲にしてまでどっぷり漬かるもんじゃない)と思ったのも事実です。(私自身、人生観がまだまだ甘いかもしれませんけど)。社会や国というものは、別に自分を守ってくれるものでもないということも良くわかったので、だったら自分を大切にしながら、自分のやりたいことをやっていくべきじゃないかなぁ、とも思うようになりました。

その辺のことも話せたらと思っていますが、でも、相手は就活を控えた大学生。やっぱり、(一部上場企業から内定を)とか思うほうが普通だと思います。いきなり道を外れた人の話を聞いても、あまりピンと来ないだろうとも思います。なので、とりあえずは就職したり、どんなことをやってもOKだという前提で話したいです。どんな経験も、きっとその後役に立つのだから、転んでもただで起きないようなそんな人になってほしい、という気持ちで話したい。(私にとって、映画を作っている今も、公務員として働いたときの経験は実はものすごく役立っているのです! 普通、「映画監督になるために、まず経験しておくべき職業は?」と聞かれたら、公務員は一番ありえない位置にあると思うんですが!!!)

箇条書きにしたメモは、気がついたらA4で5枚にもなっていましたcoldsweats01!!!!
これを全て話すことは無理と思いますが、当日の様子も見ながらトピックを選んで話せたらいいなと思います。

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[jp] 深い溝

日本同様、イギリスでも誰かが亡くなったときに(公に活動をしていた人に多いですが)、”メモリアル”というものを行います。日本で言う、「追悼式」や「偲ぶ会」といったようなものです。

私はイギリスにいたときに、ブライアンのサポーターでもあった、著名な平和活動家ペギーのメモリアルに参列したことがありました。彼女の死後1年後に、家族が主催して、トラファルガースクエア近くの教会で行われたのですが、イングランドだけでなく、スコットランドのほうからもたくさんの人が来ていて、100人ほどが集まりました。彼女にゆかりのある人たちが、それぞれスピーチをし、歌を歌い、一緒に食事を食べながら語り合うという時間で、私は偶然、映画「Taking Libarties」にも登場する過激な反戦活動家のおばあさんと同じテーブルになり、ずいぶん話が盛り上がったことを覚えています(だって、裁判所の壁にグラフィティをやって、留置場に入れられたりしたんですって! それでも「またやりたい」とかウインクしながら話す、とてもチャーミングな方でした)。とても楽しい会でした。

今回、ブライアンが亡くなったことについて、バーバラたち主催でメモリアルをするという話があると聞きました。いつ、どこで、どんな風にするのかは分かりませんが、でも、それに例えばマリアたちが出席するのは「too provocative(とても挑戦的・好戦的)」だ、と言われました。政府、警察、そして彼らのスパイと信じて疑わないマリアたちのことを、バーバラが大声で叫ぶ、そんなメモリアルになるのは、私としても悲しすぎると思います。

今日、私はマリアと、ポール、ジャーナリストのリッキー、そして約9年にわたりブライアンのウェブサイトを運営してきたエマにメールを出しました。彼らは、ブライアンが抗議活動を始めた数日後から、ずっとブライアンを支えてきた筋金入りのサポーターです。でも、パーラメント・スクエアの分裂が決定的となったとき、このメンバーで和解をするように努めましたが、結局はマリア、リッキー、エマともに、許しがたい侮辱の言葉の数々でブライアンから非難されました。それでほとほと嫌気がさして、9年近くずっと支えてきたにもかかわらず、ブライアンのもとを去ったわけです。

私は彼らの心情を理解しているのですが、それでもやはり、私以上に一緒にいた年月の長い彼らは、今回のことに対して複雑ながらもきっといろんなことを考えているのだろうなと思い、メールを書きました。

色んな感情はあると思うのだけど、やはりブライアンが私たちに与えた影響は大きいと思う、ということや、ブライアンがいなかったら私たちも出会えていなかったということ、メモリアルイベントを日本でもやりたいが、その場合はイギリスと連帯したいと思っていること、でもこれまでのいきさつと現在も続く亀裂から、そう簡単にはいかないだろうということ、でも、私としては連帯の気持ちを持ちたいと思っていること・・・などなど。

今週は、マリアは家族の行事で1週間ほどパーラメント・スクエアを留守にしていると聞きました。その間、メールは見ないと思いますが、どんな風に彼女たちが考えているのか、気になります。また何か進展がありましたら、お知らせします。

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[jp] 設計事務所のコミュニティー

昨日は、渋谷の設計事務所「とも企画設計」で、「さようならUR」の上映会をしていただきました。とも企画設計の露木さんは、3月21日の初上映会で映画をご覧になり、そのときに会社で毎月映画を観て語る会をしているから、そこで上映したいとのお話を頂き、今回の上映となりました。

映画の制作時に設計事務所にインタビューでお邪魔したことはありますが、映画を上映するのは初めてでした。露木さんによると、2008年より社会問題(医療、福祉、戦争、経済など)の映画を上映する会を持ち、社員(企業組合なので、”組合員”というのでしょうか?)、これまで仕事などを通じてつながりの合った人(同業者だったり、依頼人だったり)、お友達などが参加して映画を鑑賞し、そのあとに感想を語り合うという活動を続けているのだそうです。実際この日に参加された方々も、様々な職種・動機で参加されている方がいらして、ここの場所が一種の”コミュニティー”のような状態になっていると思いました。

上映時間の30分前に事務所に到着しました。
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中に入ると、皆さんまだお仕事中です。
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ここが本日の上映スペース。
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ビデオアクト主催の完成披露上映会のときのブログでもご紹介しましたが、横浜市にあるUR団地「海岸通団地」のドキュメンタリー映画(「海岸通団地物語」)を作っている杉本さんが、この日は海岸通団地の自治会長さんが映画を観に来られるのにあわせて、その様子を撮影したい、と連絡をいただきました。上映会で自分撮り以外でカメラが入るのは初めてのこと。もちろん大歓迎です!

杉本さんとカメラマンさん。
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私は杉本さんは自分でカメラを回すのだと思っていました。普段から自分では撮影をしないのかと聞いてみると、以前は自分でも撮影していたそうなのですが、勢いで(だったかな?)カメラがどんどん動いてしまうので、今はカメラマンをお願いしているとのこと。

カメラマンをお願いするとはいえ、どんなプロのカメラマンでも、”指示”をもらわない限り、監督がどんな絵がほしいのか、どこをどんな風に撮りたいのかなんて、分かりません。杉本さんがてきぱきと指示だしをされていたのが印象的でした。

カメラマンを雇うのは、それはそれで大変なことだと思います。費用的な面だけでなく、指示をきちんと出さなければならないから。指示を出せるということは、すなわち、自分のアイデアを言語化して相手に伝えることが出来る、ということです。それでなくても、初めて行く場所だったり、何が起こるか予想できない場所だったり、映画を撮り始めて、まだどこに着地をするか分からないような段階では、自分自身ももやぁ~っという状態でしか感覚がつかめなかったりするので、それを他人に対して説明しなければならないのは、それはそれで大変です。

だんだんと人が集まり、上映開始となりました。
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私はこの日、ご飯をロクに食べていなかったので、かなりがっついてつまんでいたように思います(汗)。
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映画を観終わった後、順番に全員が感想を話してくれました。全員の感想だけで1時間半ぐらいあったと思います。そのあとで、皆さんのお話を受けて、私のほうから2,3点お話をしました。

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感想については、会場でアンケートも書いていただきましたので、最後にまとめて掲載しますが、高幡台団地の近くに住んでいて「あの建物いつ壊れるんだろう?」と興味を持っていた人が、偶然ネットでこの映画と上映会のことを知り、来てみたという方がいらっしゃいました。映画を観終わったあとに「残っている人たちは、URの言うことを聞きたくないから残っているような印象を持ったが、どうなんですか?」という質問をもらいました。

私はそのことについて、私が最初はこの問題について住宅問題の一環として興味を持っていたのだけれど、住民のミーティングに参加して、URに見放された(対立している)が故に、住民の方同士が繋がらざるを得なくなった、自分たちで問題を解決していくしかなくなった状態を見て、方々の団地で(全てとはいいませんが)形骸化している”自治会”、”団地住民による自治”というものの、原形が芽生えてきている!と、(面白いな)と思ったわけです。URが空々しく宣伝する住民同士のコミュニティーというものが、URから見放されることによって、初めて生まれてきた、というのは皮肉ですが・・・。

普通に暮していた、普通の人々が、突然終の棲家と思っていた場所、自分のふるさとと思っていた場所から追い出される、そのことで、住まいについて考えるようになり、初めての情報公開請求をし、裁判に向かう・・・。裁判というのは並大抵の精神力では出来ないことだと思いますが、だんだんと住民の皆さんの考え方や思いが変わっていく様子に、私はTVで描かれるような「追い出されるかわいそうなお年寄り」ではなく、とても力強さを感じたわけです。

そして、私自身も住民の皆さんと深く関わっていく中で、リスクを犯してでも直撃取材をする、というところまで自分を追い込んでいきました。住民の方も、私に撮影されるようになったことで「外からも応援されている、がんばらなくちゃという気になった」という人もいました(もちろん、精根尽きて出て行かれた方もいます)。

話ながら、「撮影者と被写体がお互いに作用しあいながら変わっていった。腹を決めていったのだ」ということを、つくづく思いました。私も最初の時点だったら、直撃取材までするとは、想像もしていなかったのですから。

そんなわけで、私的には「ここに登場する人たちは、普通の人たちなんです。でも、自分の犯されそうになっている権利を獲得するために、手間と時間のかかる裁判という道を引き受けることにした、ということなんです」と伝えたかったわけなのですが、でも、見終わったあとの感想が「ただ単に抵抗したいだけのように見える」と言われると、伝え切れていなかったのかな、と残念に思います。

他にも興味深い意見をたくさんいただきましたが、もうひとつ印象に残っているのは、JALの整備士として働いていて、整理解雇に合いそうになっているという人の感想でした。私も署名させていただきましたが、経営が破綻したJALでは、大量の解雇が問題となっています。当事者、組合などががんばって運動をしていますが、その方は「映画を観て、みなさんが裁判をがんばるという姿勢に、勇気をもらいました」と言っていました。

73号棟の住民の方の裁判とJALの問題は、内容としては違いますが、私たちにとって生活の一番大切な基盤である「住まい」と「仕事」、これをお上のめちゃくちゃな経営の尻拭いをさせられる形で奪われるという点では、全く同じです。現在、JAL相手に戦おうとしている人が、勇気をもらえたといってくれたのが、私はとてもうれしかったです。

というのも、ブログにも書いたブライアンの件で、やはり自分は落ち込んでいたので、自分の映画を観て誰かが元気になった、力がもらえた、と言ってもらえるのは、私自身が逆にそれで励まされたような気持ちになったからです。

たくさんの方から今回の件でメールをいただく中で、同じくドキュメンタリーを作っている方から、最近他の監督も、映画の主人公として出てくれた人ががんで亡くなって、意気消沈していた、と書かれていました。でも、本人は自分の生き様を映像に残してくれる人がいて、うれしかったのでは?とも。また、他の監督さん(ドキュメンタリーを何十年も作っている大ベテラン)からは、自分も長い間映画を作っている中で、たくさんの出会いと別れがありました、なるべくたくさんの良い出会いと別れがあると良いですね、と書いてありました。

そうか。。。他の監督さんたちも(というか他の監督さんたちのほうがよっぽど)たくさんの別れをこれまでに経験してきているのだろうな・・・と思いました。たくさんの良い出会いと別れがあると良いですねって、さすが、達観しているなぁとさえ思ってしまいました。何度経験しても、こういうことはきっと慣れるものではないだろうに、と思ってしまうのですが。。。

昨日、今日はそんなことを考えながら過ごしました。

話を元に戻しますが、この日の上映会には、海岸通団地の方が来てくださいました。昭和30年代に建てられた、横浜にある団地で、建て替えが予定されているのだそうです。URの本社の馬車道駅からすぐの立地にあり、建て替え後の家賃は3倍にもなってしまうそうです!!! 映画の感想とともに、海岸通団地についての状況も話していただきました。海岸通団地、私もぜひ行ってみたいです。

上映会のあとで、海岸通団地にお住まいの方々と、監督の杉本さんとともに。
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上映会を企画してくださった「とも企画設計」の皆さま、映画を観に来てくださった皆様、ありがとうございました!

以下は、アンケートに記入してもらった感想です。

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高幡台団地の73号棟 さようならUR
終の棲家として40年以上住み続けられている人々が、最低条件である、人間である、生活が出来ることだけを願っている。
がんばってURと戦ってほしいです!
(60代・女性)
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耐震構造に問題があるだけで追い出される人たちの目線で、全体を描いていて、好感を持ちました。”深刻”な話なのに、出来るだけ前向きに明るく取り上げようとした努力のあともうかがえました。
途中で公団の職員をコミック的に描く場面は、どういう意味でしょう?
彼らを風刺的に描いたのでしょうか?
(60代・男性)
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私は高幡台団地の近所に住んでいて、今回この映画を観させていただきました。住民の皆さんがまだ住まわれていると知って、どういうことだろうと思っていました。映画を観終わって、移住されない理由がURのやり方が許せないからなのかなぁと感じています。観る前は近所づきあいなどのコミュニティーのほうが的な問題にピントを合わせた作品かと思っていましたが、ちょっと違ったイメージでしたね。
(30代・男性)
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住まいは人間生活の基盤で、住民のためでなくてはならないと思います。URはそういう姿勢が全くないと思いました。まずこのような問題を取り上げられ、これを観て、自分にとっても問題認識となりました。映画は住民目線でみていて、共感を持ちました。弱いものを助けるのが国の役割で、住まいを守るのもその中のひとつのはず。その役割を果たしていない政治のあり方も変えていかなければと思います。
(50代・男性)
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全体として住民目線でこの問題を追及しておられることに敬意を表したいと思います。URは多くの問題点があり、取り上げられていましたが、残念ながら十分に解明されているとは言えないところもあると思います。今後とも「さようなら」で終わるのではなく、これらの問題を追及・展開されていくことを期待したいと思います。
(70代・男性)
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社会のひずみはいつも弱いもの、貧しいものの所へ集中するのですね。
73号棟は3.11の大震災でどのようになったのですか?
URの不透明さは相変わらずです。URを解体するしかない。
(60代・男性)
=====
私は約40年前、旧住宅公団の造成設計を受託する会社で、東京及び近県の団地設計を担当していましたが、「昔と全く変わっていない」と感じました。上から下まで、”住民に良い住宅を”という考えは当時も全く感じられず、腹の立つこと、呆れることの連続だったことを思い出します。
(70代・男性)
=====
住民の目線でよく描かれていると思いました。
共同の運動が描かれたほうが良かったと思います。
(60代・男性)
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早川監督の突撃取材の姿勢に感動です。
多くの人に観てもらいたい。
公営住宅がセーフティーネットにならないとだめです。
(60代・男性)
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以上、アンケート掲載可のかたのみ、掲載させていただきました。ご協力、ありがとうございました。

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[jp] 終わらないメール

ブライアンの悲報を知り、さすがに昨夜は眠ることが出来ませんでした。今朝起きて、今自分がやるべきことは、ブライアンのことを知っている人たちにこのことを知らせることだと思いました。

これまでにいただいた名刺を出してきて、メールアドレスを入力していきました。BCC送信で、50人ぐらいずつに分けながら送信。お昼ごはんを食べずに今までやっていましたが、まだ終わらないその長さに、改めて自分がブライアンの映画を通じて、どれだけたくさんの人と出会うことが出来たのか、と痛感しました。

ブライアンと偶然出会わなかったら、ドキュメンタリーを撮ってもいなかっただろうし、こんなにたくさんの人とも出会えなかった・・・。つくづく、ブライアンが自分の人生に与えた影響の大きさを感じました。

ひたすらメールアドレスのコピー&ペーストをしながら、今こんなことをしている自分が信じられなくて、涙が溢れてきました。

ずいぶん前に肺がんと知ったときは、実はそんなに衝撃は受けませんでした。なぜなら、ブライアンがものすごいヘビースモーカーだったから。でも、それで死んでしまうとは思えませんでした。運動もせず、食事もめちゃくちゃであるにも関わらず、100キロ歩いたオックスフォードウォークでは、みんなの先頭をすたすた歩くほど強靭な体力と精神力だったからです。

私より長生きすると思ったブライアンですが、一方で、出会ったときから「この人は最後どうなるんだろう?」、「ここで死ぬ覚悟なのだろうか?」とか、そういうことは常に考えていました。

でも、パーラメント・スクエアのサポーターたちが完全に分裂して、イギリスのカルト的な哲学者によってドイツに送られる、なんて最期は、もちろん想像もできませんでした。

まだメールの送信作業を終えられていないのですが、今日はこれから上映会があるのでもう出かけなければなりません。目がはれているのが恥ずかしいですし、こんなときに限って、今日は上映の様子を撮影してくださるかたがいるのです。

ブライアンについて、今後追悼イベントを開きたいと思いますが、出来ればイギリスと連動したいと思っています。しかし、分裂したサポーターたちが和解してイベントを開く可能性はほぼゼロだろうとも言われました。ブライアンが死んでもなお争い続けているなんて、本当に情けないと思うのですが、ブライアンの家族中心でイベントを開くのはどうか?という話も出ています。(ただしこちらも、ブライアンの奥さんがブライアンと勘当状態だったので、どうなるかわかりません。。。)

また今後何か決まったらお知らせします。

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[jp] ブライアン永眠。。。

既に1年近く前より、ブライアンが肺がんを患っていることは、このブログでも度々書いてきました。そして今年初めより、曰くつきでドイツの病院で治療を受けていることも。

バーバラが数週間前にパーラメント・スクエアから消えて、ドイツに行っていたということも書きましたが、インディペンデント紙のインタビューでブライアンの病状について「意識不明の状態だが快方に向かっている」と答えていました。(意識不明なのに快方に向かっているというのもおかしな話だと思うんですけれど)。

ところが、6月18日にブライアンはドイツの病院で亡くなってしまったそうなのです・・・!!!

今日そのことをパーラメント・スクエアの元ブライアンのサポータから聞いて、とても驚きました。もちろん肺がんで重態とは知っていたのですが。。。あのブライアンが死んでしまうって、やはり信じられない。。。私よりも長く生き延びる人だと信じていたので。。。

BBCでも報じられています。

ブライアンのウェブサイト上には、ブライアンの家族からのメッセージが。

ブライアンの家族は、最後の数ヶ月をともに過ごせたようなことが、メッセージからはうかがい知ることが出来ますが(でもほのめかし程度)、最後、家族とどのような時間を過ごせたのかは分かりません。(噂によると、ブライアンは家族に対してとても怒っていて、イギリスの病院に入院していたときはお見舞いに来た家族を病室に入れようとしなかったと聞いたこともあります。)でも、最後の最後では和解をして、一緒のときを過ごせていたら・・・と願うばかりです。

まだ信じられないで、動揺していますが、ご冥福をお祈りします。ブライアンの人間として不十分な面もたくさんありますが、でも彼が平和に対して貢献してきた努力とメッセージは忘れてはならない、と強く思います。

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[jp] 史上最小の上映会

今日は、夜に高幡台団地へ出かけました。映画に登場する栗原さんのお父さんは、土日が仕事で、これまでの上映会は時間が合わずに、まだ映画を観れていませんでした。

そのことを私はずっと気になっていたので、この前「私が映画を持って栗原さんの家に行っていいですか?」と聞いたところ、OKしてくれたので、今日はお父さんの仕事が終わる時間に合わせて、栗原さんの家を訪問したのです。

ほぼ日が暮れた高幡台団地
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栗原さんの家に行くと、ちょうどお父さんがDVDプレーヤーをいじっているところでした。ためしにDVDを入れて再生してみようとしたら、そのまま観ることに・・・。挨拶もそこそこに、突然の鑑賞タイムとなりました。

栗原さんの家が登場! そして、それを栗原家でカメラに収める私happy01
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映画を観る栗原家のみなさん
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映画と同じ場所に皆さんが座ったので、「定位置ですか?」と聞いたところ、定位置ではないのだそうです。
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もともと口数は多くないほうのお父さんですが、見終わって一言「うち、出すぎだよ」と言われました・・・! 「いやいや、そんなことないです!」って、私は言ったんですが・・・!

またお菓子をいただきながら、団地の昔の話について聞きました。ハトの卵とか、クワガタとか、色んな生き物を73号棟では見かける!と聞いて、びっくりしました。つい最近も、階段のところでクワガタを見つけたそうで、その写真とかも見せてもらいました。

これまでの上映会で一番少ない、たった3人の上映会。インタビューでお邪魔させていただいたとき同様、栗原さん家のゆるやかな雰囲気で、楽しかったです。

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[jp] 6月11日集会ビデオ

昨日アップを終えた、6月11日集会のビデオと報告文、今日レイバーネットウェブサイトに紹介してもらいました!! 良かったらぜひビデオをご覧くださいね!

無事、YouTubeへのアップとレイバーネットでの紹介が済み、私は今日から「さようならUR」の英語字幕作業に取り掛かり始めました。3月の雲南省での上映のために急いで英語字幕を作った私ですが、そのときは非ネイティブの人が観る英語字幕ということで、字幕で使う英単語を簡単なものにしたのと、中国での上映ということと字数を抑えるために、固有名詞を漢字表記で使っているのと、完成版ではない古いバージョンについている字幕なので、どの道翻訳作業をやり直さなければならないわけです。

3月のときは、イギリスから帰国して、大震災の中、1週間ぐらいで必死に翻訳&字幕入れ作業をしたのですが、今日そのときの字幕を見返してみても、そんなに悪くないな、と思いました(もちろん修正や変更は必要ですが)。

今日は午前中から作業しているにもかかわらず、古いバージョンの日本語&英語をそれぞれエクセル表にコピーペーストするだけで、まだ半分も終えられていないので、(あの時はすごい集中力だったんだ・・・)とつくづく思いました。今回は、急ぎでない分、自分自身もだらけているような気がします。

とはいえ、私は九州に出張に行く前に私の翻訳を終わらせ、それをイギリスのポールにネイティブチェックしてもらうために送る、ということを終わらせておきたいので、逆算すると1週間ぐらいしか時間がありません。何気に集中してやらないと、終わらないと思います。

日本同様、(というか日本以上に)公共サービスの削減が進められているイギリスでも、私の映画を観たいといってくれている人たちがいるので、英語字幕版が出来たら、イギリスでも上映会を開けるかもしれません。それに、各地の映画祭にも応募が出来るし。

以前、「フツーの仕事がしたい」の土屋トカチ監督が、「英語字幕を作るのに50万円かかった」と言っていました。長編だし、もしかしてそのぐらいはかかってしまうのかもしれません。私は自分で翻訳するし、ポールもボランティアでやってくれるので、ずいぶん費用の節約になっていると思います。50万円って言ったら、私の制作予算に等しいんですから・・・!

でも、ただ単に英語になっていればよいというものではないので、映像制作とともに、翻訳の技術も向上させていかないと!と思います。

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[jp] たぶん初めてのレビュー

今日は、日中は昨日から引き続き、6月11日の集会のビデオのアップロード作業をしながら、アンケート用紙を作り、印刷をしました。これで今後は上映会のたびにアンケートをとり、観ていただいた方々の感想なども掲載できるようになると思います。

これまで、映画を観てもらった人から個人的に口頭やメールで感想を送っていただいたことはありますが、例えばネット上や紙媒体で映画についての詳細なレビューというのは、まだないと思います(私が検索できていないだけかもしれませんが)。インタビューは受けましたが、それらは映画と作り手の私を紹介する側面が強いので、映画そのものについてどうだったのかということは、そんなに深くは語られないのが普通です。

ところが! 先月、完成披露上映会を開いてくれたビデオアクトのブログに、スタッフの白銀さんが作品についてのレビューも含めた報告文を書いてくださいました!!!

へぇ~、私の映画って、他人からみたらこんな風に紹介されるんだ!、と興味深く読みました。書き手によって、もちろん内容も変わってくるのだと思いますが。上映後のトークで私が話した内容や、日本社会の背景的な事情まで含めて、トータルで紹介されていると思いました。私の映画自体では、私が映画を作ろうと思った経緯や、公団の変遷などは取り上げていないので、このように書かれていると、文脈を理解して映画を見ることが出来て、とても良いように思います。

私は(記念すべき完成上映会だ!)と思ったので、トークの様子をビデオに撮ったのですが、これって珍しいこととして受け止められたみたいです。私的には、ビデオ制作をやっている人なら当たり前ぐらいのつもりで自分撮りしてみたのですが・・・!

報告文、ぜひ読んでみてください^^

ちなみに、今日はやっと全7本のビデオのアップを終え、ひと安心している私です。

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[jp] まだ終わらず

今日中には余裕で終わると思っていたイベントのビデオのアップ作業ですが、昨日アップしたものをYouTube上で再生してみたところ、なぜかワイドスクリーンではないのです。横に縦の帯が入ってしまっている状態。

これまでビデオカメラで撮った動画はすべてワイドスクリーンでアップしていたので、この4:3スクリーンがどうにも許せない。データサイズを小さくするためにウィンドウズビデオ形式でやったから、こうなってしまったのでしょうか??

今日は朝から、MP4で試したり、Quick Timeで試したりしながら、データごとの容量と、YouTubeにアップしたときにきちんとワイド画面になるのか、ということを確認していきました。試行錯誤の結果、ウィンドウズビデオでも、比較的高画質(DVD画質)で、しかも16:9画面という設定になっているものを選べば、MP4ほどはデータが大きくならず、しかもワイド画面でアップされるということが分かりました。

そこで全7本のデータをその形式で書き出しをやり直し、今は順次アップロードする作業をしています。1本は15分ぐらいの長さで、大体700MBぐらい。アップに要する時間は100分ほど。なので、今日は4本か5本までアップして、残り2~3本は明日にやろうと思います。

簡単に考えていたイベントビデオ編集ですが、まさか3日間もかかるとは・・・。それ以外の作業が滞ってしまっているので、明日には必ず終わらせたいなぁ・・・!

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[jp] イベントの記録、編集中

昨日は、現在失業中の友達と、久しぶりにご飯を食べに行きました。巷に本場のインドカレーのお店は溢れているけれど、”南インド”専門のものは珍しいんだそうです。銀座の駅から歩いて7~8分ほどの「ダバ・インディア」というお店でしたが、夜は予約しないと入れないことも多いそうです。

美味しかったですdelicious。ナンが揚げてあるタイプのものでした。
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今日は、6月11日の集会のビデオの編集作業をしました。各人の報告を取り出せばよいのですから、作業は単純なのですが、やっぱりテープ式は取り込みに時間がかかるなぁ、と思いました。素材の取り込みには、記録時間と同数の時間がかかるのですから。

取り込んだ発言者は全部で6人で、各発言者ごとにタイトルを付け、名前や報告内容などを表示しました。YouTubeで観るの前提のビデオなので、そんなにデータサイズを大きくしなくても大丈夫と思い、データの書き出しはWMVにしてみました。

書き出しが終わり、このブログを書いている現在はYouTubeに順次アップロード中なのですが、画質を下げたといっても1人分(約12分ぐらい)をアップするには、我が家のADSLでは50分ぐらいかかるのですbearing

まだ1つ目のビデオのアップも済んでいませんが、今日はこの調子だと寝るまでに3本ぐらいのアップが済めばよいほうだと思います。残りは明日アップ作業をする予定。

今日は取り込み作業をしながらまた報告内容を聞いていましたが、どの報告もそれぞれの分野で積極的に支援活動を行っている人たちの言葉ですので、興味深い内容でした。無事、アップが完了しましたら、このブログでも紹介しますね! 

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[jp] ギュウギュウ詰めの野菜市上映会

6月12日は、「自由と生存の家」が毎月行っている野菜市のイベントとして「さようならUR」を上映していただきました。

会場のセッティングのために早めに待ち合わせをしていましたが、主催者の金さんが忘れ物をしたということで、だいぶ遅れるということが分かり、私はお昼ご飯を食べてから行くことにしました。

ふらっと歩いていたら、感じの良さそうなカフェを発見。
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「ほとりカフェ」という名前で、1年前にオープンしたそうです。普段四谷三丁目付近まで来ることはめったにないので、見過ごしていました。
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おからの豆腐ハンバーグ、ロコモコ風というのを頼みました。さっぱりしてて、おいしかったです。
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ご飯のあと、ゆっくりと会場に向かいました。先月に完成上映会をした私ですが、そのあと微修正をして、つい1週間ほど前に完成したということは、このブログでも既に書きました。以下の写真は、そのときに撮ったものです。これまで幾度となく作成した「マスターデータ」です。データとしてはHDDにこれらの未完成バージョンもちゃんと保存してありますので、焼いたDVDやブルーレイディスクははさみを入れて処分することにしました(私は居候なので、荷物を増やせないためcoldsweats01)。(こんなにたくさん作ったんだ~)と、なんだか感慨深い気持ちになってしまいました。
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・・・ということは、今日が本当の完成上映会だ!・・・っと思ったりしたのですが、もうそういうことは人前で言わないことにしましたthink。「何度目だよ!」って突っ込まれそうですものね。

さて、ゆっくり自由と生存の家に向かって歩きます。野菜市が開かれていました。
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おいしそうな野菜・・・と思ってみていたら、見慣れないものがひとつ!「生の塩こうじ」ですって!
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自由と生存の家の住人兼販売員さんに、どうやって使うのかと聞いたところ、野菜に軽くまぶしてしばらく置いたり、鶏肉や豚肉に付けて焼いたり・・・と簡単に使えるということでした。男性二人から「女性の美容にすごい良いみたいですよ!」って熱心に勧められるのが笑えましたが、「じゃ、買います」とためしに買って見ることにしました。初こうじ、楽しみです!

上映開始30分前頃に金さんが到着しました。急いで会場のセッティングを始めましたが、もう既にお客さんがちらほらと集まり始めていました。

なんとかセッティングを終え、金さんからの挨拶。
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スクリーンは真ん中の張り合わせが甘く、ちょっとゆがんでいたかもweep 画面も大きくなかったので、1枚にしたほうが良かったのでは、と後悔。。。
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気がついたら、後から来てくださった方も結構いて、立ち見状態になっていました。
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上映後は10分ほどの休憩をして、質疑応答。まずは私のほうから、この作品を作るに至った経緯などを話しました。
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そのあとは会場の皆さんからの質問。まず一番にいただいた方の質問に、私はどう答えて良いかわからず、タジタジに・・・! 私って、アドリブに弱い?! っていうか、質問の真意は分かるものの、でも、それをここでどう答えれば良いのか・・・と、かなり難易度の高い質問に苦戦。

・・・っていうか、この日の質疑応答は、全体的にこれまでになく熱いものでした。あとから聞いたところ、トークは大体1時間ぐらいだったとのことですが、私の感覚として2時間ぐらいやったような、そんな気分でした。

高度成長期に住宅の建設に関わってきた人や、高幡台団地に20年以上暮していたことがあった人、団地でだんなさんが自治会長を何年もされているという方などなど、身近な問題であるがゆえに、色んな思いもあって、白熱しました。

私自身は司会でも進行役でもないので、発言される方のお話を聞いたり、質問に答えたりしていましたが、今から思うと、会場で何も話さなかった方々が、どんな感想を持ったのかな、と、それが聞けなく終わったことを、とても残念に思いました。

議論が白熱すると、その議論の渦中にいる人や、制作者である私は、まだ会話についていけますが、喧々諤々で議論をしている中では、発言しにくい人のほうが、普通は多いでしょう。15~20人ぐらいの上映会だったわけですから、こんな場合は、例えば、参加者全員に一言ずつでも感想を話してもらうようにするとか、提案すればよかったと思いました。

また、今回は私の怠慢で準備が出来なかったのですが、会場でアンケート用紙も配ったほうが良いなと思います。みんなの前で発言するのははばかられるけど、自分は映画を観てこう思った、とか、そういう意見を聞かせてもらいたいと思うから。

20人ぐらいまでだったら、感想を直接聞くことも出来ますが、それ以上になると難しいので、アンケート用紙を用意して、感想を書いてもらえるように、今後は準備をしたいと思います。

この日は、ずっと映画を観てもらいたいと思っていた「言論・表現の自由を守る会」の垣内つね子さんや、ドキュメンタリー映画「ココデナイドコカ」監督で、TVディレクターの中川あゆみさん、「ルポ・若者ホームレス」の著者・飯島裕子さんたちもいらしてくれて、とってもうれしかったです!(彼女たちに、白熱トークではずいぶんフォローしてもらいましたcoldsweats01

ギュウギュウ詰めで、とても窮屈な状態にもかかわらず観てくださった皆様、上映会を企画してくださった金さん、そして会場を提供してくださった「自由と生存の家」のみなさま、どうもありがとうございました!!

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[jp] 大震災から3ヵ月 住まいは人権デーイベント

6月11日は、東日本大震災からちょうど3ヵ月ということと、6月14日が住まいは人権デーとなっていることから、住まいの貧困に取り組むネットワーク他主催で、イベントが行われました。

イベントは2部構成で、第1部は「被災地の現状と住まいの問題」ということで、各分野で活動をされている方々からの報告がありました。私はこの日のイベントの記録係として、ビデオカメラで撮影をしました。ネット上で公開する許可をいただきましたので、なるべく早くに編集し、公開したいと思います。

以下は、報告の様子です。

「住まいと環境改善ネットワーク」の山下千佳さんによる「映像から見る被災地の現状」Dsc02071

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もやいの大関輝一さんより、「被災地の全体的な状況と私たちがなすべきこと」
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この日の午前中は雨で、しかも各地でイベントが行われていたので、どのくらいの人がきてくれるだろうかとみんな不安でしたが、大勢の人が来てくれました!
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福島県南相馬市にお住まいの小武海三郎さんによる「福島原発から避難して」
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「女性の安全と健康のための支援・教育センター」丹羽雅代さんによる「被災者の現状と支援~声が上げにくい人たちと共に」
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「東京災害支援ネット・とすねっと」杭迫隆太さんによる「首都圏の避難所の実態と住まいの問題」
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普段は超マイペースで自分の編集を行っている私ですが、やはりこういうイベントの報告ビデオに関しては急いでタイムリーにアップすることが肝心だと思うので、早めにやらなくちゃ。。。

第1部が終了し、第2部は「住宅・居住支援の実際と抜本的な拡充を目指して」というテーマでのパネルディスカッションでした。

登壇前にあわててカンペ原稿を作る私・・・! テーマは聞いていたものの、「メディアの視点で」と言われていて、ぼや~っとイメージだけを描いていた感じだったのですが、第1部の報告を聞いて(ちゃんと内容組み立てなくちゃ!)と思い立ち、原稿を作りました。シンポジウムの写真は、横山哲也さんに撮ってもらったものです。ありがとうございます!
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パネルディスカッションの様子
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東北工業大学講師の新井信幸さんによる報告
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もやいの稲葉剛さんによる報告
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私も自主メディアという視点から話しました。
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シンポジウムのあとは、会場の参加者からの発言や挨拶がありました。

高幡台団地の村田さん。
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花畑団地の佐藤さんたちによる発言
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集会のあとは、デモ行進をしました!
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おなじみ、稲葉さんのシュプレヒコール^^
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私は原宿までデモに参加して、そのあとは新宿の反原発デモに出かけました。新宿駅は人でごった返していて、東口が封鎖されている状態に! 知っている人や、ご無沙汰している人など、本当にたくさんの人と偶然会えて、良かったです。
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こういう人でごった返したときのデモは、高いところから撮影するのがベストですが、上っている人たちをおまわりさんが注意していました。
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警察官が大量に投入されています!
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暗くなってからもずっと大盛り上がりでした。主催者発表によると新宿だけで2万人の参加だったそうですね。すごい人ごみで疲れましたが、一方で元気ももらいました。
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デモには、翻訳者として活躍されている二人の女性と一緒に行きました。デモのあと、ご飯を食べに行き、帰りました。

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[jp] 「すぺーす・はちのこ」という場所

先週の日曜日は、ドキュメンタリー監督の中井さんに誘われて、三鷹にあるオルタナティブ・スペース(こう呼んで良いかは分かりませんが)、「すぺーす・はちのこ」に行ってきました。中井さんは「カタロゥガン ロラたちに正義を!」というドキュメンタリー映画の編集作業のため、今年の2月から「すぺーす・はちのこ」に下宿をしていました。

「面白い場所だから来てみたら?」と誘ってもらってはいたものの、私もほぼ同時期にずっと編集作業をしていたのであまり外に出かけられず、映画が完成して初めて遊びに行くことができました。

この日はちょうど、1年に1度の「はちのこ祭り」の日でもあり、近くの大沢公園では、出店やコンサートなどがずっと行われていました。

Likkle Mai(リクルマイ)」のライブ。最前列のお客さんたちがカワイイ。
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すぺーす・はちのこの看板。保育園や在日外国人のための日本語学校、カフェなど、さまざまな活動を行っています。
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すぺーす・はちのこ入り口
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中井さんに建物の中を案内してもらいました。ここには約30人の人が下宿をしているんですって! 「週に3回飲み会がある」と言っていました。楽しそう~。
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1日千円で3食の食事が食べられます。朝食のメニュー。Dsc01995

廊下。
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住居となる部屋だけではなく、「新聞を読む部屋」や、「ビデオを見るための部屋」など、色んな部屋が存在しています!

新聞・雑誌の部屋
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琉球新報が置いてあるなんて、カッコイイです!
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ビデオ、テレビを見るための部屋。ビデオは古いものから、最近のものまで、とにかくたくさん。(地震のときは大丈夫だったんでしょうか?coldsweats02
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共同で使う洗面スペース
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私もゲストハウス生活が長かった人ですが、共同で住むことの良さは、なんといっても広い共同のスペースが持てること。

屋上の広いベランダ。
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夏は屋上でビアガーデンとか、良さそうですね^^
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たくさんの靴
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庭には犬もいました。犬と遊ぶ中井さん。
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中井さんの部屋! 「散らかっているけど・・・」と言っていましたが、我が家に比べれば全然。足の踏み場があるだけ良いと思いますgawk
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中井さんの新作。早く観たいなぁ!Dsc02023

中井さんの部屋を見せてもらった後は、はちのこ祭りの打ち上げに参加しました。部屋に入ると、既に人で超満員!
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ご飯もおいしかったです!
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各参加者が自己紹介をしたり、今日の感想や報告を話しました。私も飛び入りで挨拶しました。
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Likkle Maiさんはここでも歌ってくれました!
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Likkle Maiでコーラスをされているシンガーの矢野あいみさんによる弾き語りもありました。透明で優しい歌声に、いっぺんでファンになってしまいました! 矢野さんの演奏と、小さな男の子がマイクをずっと持っている光景がほほえましくて、デジカメで動画を撮りました。

散々食べて、飲んだあとは、部屋を変えて2次会。な~んにも手伝ってない私ですが、2次会まで参加してしまいました。向かって左に座っているのが、「すぺーす・はちのこ」の代表、山田久仁子さん。お話してみたら、共通の知り合いが沢山いてびっくりしました。
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2次会では三線の弾き語りも。
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かなり良さそうな三線です。音色も素敵でした。60を過ぎてから始めたんだそうです!
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とても楽しい1日でした!

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[jp] ビデオレターに挑戦!

出来れば全ての上映会に自分も行きたいと思っている私ですが、7月には同じ日に上映があり、一方の上映会に参加することが出来ません。先日、行くことができない上映会の主催者より、「ビデオレターで挨拶をしてほしい」という依頼を受けました。ビデオレター、よくある話ですが、私はこれまでやったことがありません。

さて、ビデオレターをどこで撮影するかをまず考えました。よくあるパターンとして、事務所か何かで、背景に映画のポスターを貼って、その前で監督がカメラに向かって語りかける、というのがあります。でも、私の場合、そもそも「事務所」がないですし、生活感丸出しの部屋でやるのも、悪くはないんですが、この部屋は映画の中にも登場するので、それも面白くないよなぁ、と思いました。

自然にあふれた背景でビデオレターを撮ってみるなんてどうかしら?と思い、ご近所なのに化粧をして、お出かけ用の服を着て、カメラと三脚を持って近くの公園に行きました。

この公園、コンパクトな割にはいい感じで自然が保全されているのです!
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雑木林はちょっとした散歩コースにもなっています。
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水はかなりきれいで、魚やカニなんかもいるんですよ! 時々釣りをしている子どもがいます。
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あじさいはまだ色づく前。
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あまり水場に近くては、水の音もかなり入ってしまうし、林の奥に入っては、今度は明るさが足りなくなってしまう・・・ということで、しばらく歩きながら、どこで撮るのが良いか、場所を探しました。

明るさがまあまあで、なおかつベンチがあり、背景に緑がある、ここにしようかと思いました。
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かばんを置いて、カメラをセットします。
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ベンチに座ったら、自分の顔の位置はどれぐらいの高さになるのでしょう? 分からないので、とりあえず三脚をセットしてベンチに座り、テスト撮影をし、また高さや位置を調整するのを何度かやりました。
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「大体3~5分で」と聞いていたので、ビデオレターの内容としては、まず挨拶と、きてくれたことへのお礼、そして会場に駆けつけることができなかったというお詫び、そして撮影時のエピソードをひとつぐらい、この映画を通して伝えたいこと、感想を聞かせてほしい、この映画を広めてほしい、そして最後に「それでは映画をお楽しみください」的な締めでよいのでは?と思いました。スタンダードな感じで、まぁ、こんなもんでしょう、と。

家で原稿を書き、それを棒読みではまずいので、話の流れを要点だけ箇条書きにして小さな紙に書き、持ってきていました。これをちらちらとみながら、話せばよいかな、と。

既に、初上映会やら完成上映会などという名目で何度も上映会をし、そのたびごとに舞台挨拶をしていますので、話の流れさえ決めれば、後は普通に話せるのでは?と思っていました。実際、家で原稿を読んだときも、そんなに問題はありませんでした。

しかし、実際にカメラを前にして座り、話し始めると、たった一人なので、カンペを読んでいなくても話し方が棒読み状態で、なんだか政見放送のようになってしまうではありませんか!! 映画でもナレーション録音をしましたが、ナレーションというものは原稿を読んでいる感じでもそんなにおかしくないのですが、ビデオレターはもっと会話風というか、語りかける風にしないと(←自分が思っているのより、やや過剰なぐらいに)、どうもおかしいのです。

でも、だからといって、自然あふれる雑木林の中で、よそ行きの服を着て、一人カメラに向かって語りかける私の姿は、どうみても不審者にしか見えません。公園といえど、道路に面していて、通行人は(何ごと?)といった様子で見てきます。さらに、騒音も思ったよりもかなり大きくて(自分では雑木林のなかで、そよぐ風、小鳥のさえずりを想像していました)、バイクや車の往来が結構あるし、子どもが大声で話しながら駆けずり回っているし、鳥の声も「さえずり」なんてものではなく、カラスが「カァ~」とか間抜けに鳴いていたりするのです。(ここでカラスかよぉ・・・)とか恨めしく思いつつ、何度もストップしては再開を繰り返し、結局30分近くも撮影してしまいました。

周りの環境だけではなく、私自身も言い間違えたり、舌をかんだり・・・で、もう大変。Fワード連発で格闘しながら撮り続けました。相変わらず雑木林は美しかったのですが、それと対比するかのように、私の発言内容はあらかじめ用意した原稿から外れ、結構辛らつなUR批判になりました。こんなビデオレター、会場で見せられる人たちはドン引きかも??

無事撮影を終えたあとに、通行人に写真を撮ってもらいました。Dsc02058

自分が写っている素材の編集ってイヤで仕方がないのですが、編集しないと使えないので、編集しなくてはなりません。来週やろうと思います。

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[jp] インターナショナルなプロフィール写真

今日は、朝10時ごろに電話で目が覚めました。なんと、昨日の午後にインタビューをしてくれた寺澤さんが、もう記事が出来上がったというではありませんか! 早い!

その電話は、前作ブライアンに関する確認の電話でした。ブライアンはこれまでにどんな映画祭で上映され、合計で何度上映されてきたのか、ということでした。今まで私はざっとその数を「10の映画祭、70回程度上映」と思っていて、そのように人には話していたのですが、活字になるならちゃんと数えなくてはなりません。

改めてブライアンのウェブサイトを開いて、その数字を確認したところ、映画祭の上映は国内16、海外2。総上映回数は、67でした。あら~、70回に届いたと思っていたはずが、あと一歩というところで届いていなかったのですね。ちゃんと数えて良かったです。

寺澤さんが書いてくれたインタビュー記事はこちらです! インタビューの顔写真が大きすぎることを除いて、映画についてさすがきっちりまとめたインタビューにしてもらって、とてもうれしいです。

ところで、現在福岡アジア映画祭のカタログ原稿のやり取りをしているのですが、スタッフの前田さんより「プロフィール写真は2年前のと同じでいいですか?」というメールをいただきました。

ブライアンのときに私が使っていたプロフィール写真は、前にもブログに載せたことがあるかもしれませんが、以下のものです。
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2007年6月2日、ブライアンの抗議活動開始6周年の日に、ブライアンのサポーターのポールが撮ってくれた写真です。パーラメントスクエアだし、ちょうどカメラを構えているし、これがプロフィール写真に良いかなと思ってこれまで使ってきました。

しかし、これは前作のときのものですし、4年近く前の写真をそのままプロフィール写真として使い続けるのはどうなのか・・・という気もしてきて、「さようならUR」宣伝時に使うプロフィール写真をどうしようかと考えていました。

写真を撮る・撮られる機会は日常生活でかなりあるほうですが、でも、撮影をしているときの写真というのは、思いの他ないものなのです。撮影の現場には、カメラを持っているのは私だけの場合が多いし、他の人がいても、カメラでスナップ写真まで撮る余裕はないので。

そんなわけで、カメラを構えている写真はなかなかないのですが(←別にドキュメンタリー監督のプロフィール写真だからって、カメラを構えている必要はないんですけれども)、ふと、4月に参加した雲南の映画道場で、ワークショップのときに同じチームの中国人監督・シャオボが、私、イェン、ケイの3人でインタビューをしているところを撮った写真があったのを思い出しました。
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このとき、私は全くシャオボのカメラを意識していないで、インタビューに夢中だったので、すごく自然に写っていて良いな~と思いました。この写真で、自分のところだけ切り取ってプロフィール写真として使っても良いかどうか、シャオボにメールをして聞いたところ、「もちろんOK!」という返事をもらいました。良かった!

シャオボのクレジットを入れてプロフィール写真を掲載するのですが、そのクレジットをどう表記しようか考えました。シャオボのフルネームは「魏晓波(ウェイ・シャオボ)」です。漢字表記にした場合、日本の常用漢字でないものも含まれているし、発音は日本とは全く異なるので、結局中国語圏の人しか、シャオボの名前を判別することは出来ません。

私としては、クレジットを入れて使わせてもらうわけだから、その人の名前は誰が見てもわかるように、そして検索もしやすいようにされているべきだと思いました。そこで、ローマ字表記で「(C) Wei Xiaobo」と入れることにしました。

私の部分だけトリミングした新しいプロフィール写真はこちらです! シャオボのクレジットは、右下に白字で入れました。中国の監督にとってもらった写真をプロフィールに使えるなんて、カッコイイ!!と、一人喜んでいる私ですhappy01 顔が半分切れているイェンにはごめんなさいって感じですが・・・。あ、でもこの写真よく観たら、私が着ている緑のセーターに大量の毛玉が・・・!(汗)
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ちなみに、シャオボの近況を聞いたところ、雲南映画祭で上映した「The Days」(シャオボとガールフレンドの日常を描いた作品)の続編を作っているんだそうです! こちらも、楽しみだな~。

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[jp] 半年ぶりに復活!

昨年の11月まで皆勤賞で高幡台団地73号棟の住民の会ミーティングに参加していた私ですが、編集作業のため、いったん距離を置いたほうが良いと思い、これまでお休みしていました。

しかし数日前にとうとう映画が完成し、やっと時間的&気分的にも余裕が出来たので、定例会に復活することにしました!

住民の会の皆さんとは、映画の上映会やその他のイベントで時々お会いしているので、そんなに久しぶり感はありませんでしたが、でも住民の皆さんの相変わらず熱いミーティングに、なんだか帰ってきたような気持ちがじわじわと沸いてきます。

今日のミーティングでは、改めて住民の皆さん一人ひとりから映画の感想を詳しくお聞きすることが出来ました。今まで、ちょっとしたコメントは聞いていたものの、ちゃんとは聞いていなくて、でも、インタビューとかでは「住民の方の反応は?」と聞かれたりして、どう答えて良いかわからずに、返答に困っていました。

以下、住民の方からの感想を箇条書きにしていきます。(===ごとに、その人ごとの感想を区切っています。発言者の名前は載せていません。・・・でも、みなさん、制作者の私を前にしてか、あまり手厳しい感想はありませんでした。私としてはざっくばらんに言ってもらって、ぜんぜんOKなのですが)

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映画というものは出来上がると一人歩きする。この運動が記録映画として残ったということは、この先、例えば10年以上とかたったときに、大きな意味を成すだろう。
映画を観た立川市やその他の団地の人たちも、この問題の本質が良くわかったといってくれた。
この映画では、出てくる人たちは、普通の人たちなんだということが良くわかると思う。たまたま追出しの問題に当たってしまった人たちなのだ、と。
悩んだ末に出た人も、がんばって残っている人たちも、大きな違いはない。
住み続けたい(住み続けたかった)という気持ちには変わりはない、ということが分かる。

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この映画は水俣や各地の原発問題とか、そういう映画と同列だと思う。日常の暮らしを撮っている。やたら食事のシーンが多い。

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URの理事長追求が良かった。あんなに突っ込んでくれて、気持ちがいいとみんな言っていた。大学教授は悪代官だった。

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言いたいことは三分の一ぐらいに控えめにしておいたほうが良く伝わる。住民、UR、政治のバランスが良かった。

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3月に観たものより、完成版のほうが内容が分かりやすくなっていた。当事者・住民としては、映画がもっと長くても良かったと思う。

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7世帯の残っている住民たちが、いろんなタイプの人がいて、色んな想いで暮らしているということが描かれていて良かった。7軒がただの反対する人たち、と思われたくなかったから。ナレーションが良かった。「よく聞き取れないので字幕を入れてほしい」という要望があった。

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映画を観て、まぁまぁあんなものかなと思った。自分は日野市に住んでいるから「あゝ日野の母」の歌や高幡不動の情景が分かるが、これを全国で上映して、他の地域の人には分かるだろうか? ここを出ざるを得なくなった人を取り上げる割合が強く、その人たちの愚痴を聞かされているような印象を持つのでは?

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残っている人、泣く泣く出て行った人、URの言い分がバランスよく出ている。冒頭の夏祭りからシャッター街に切り替わるところ、演歌の使い方、エンディングの歌が良かった。最後の写真では、こういう人たちが住んできたのだということがわかる。最初に見たときから整理されていると思った。団地の周りに咲く花を映しているのが女性らしいと思った。ただ団地だけがうつっていては殺風景だっただろう。

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・・・と、今日のミーティングでは、このような感想でした。

ところで、今日はミーティング前にふたつのインタビューを受けました! まず、いつもお世話になっているジャーナリストの寺澤さん、そして赤旗記者の寺田さんです。

インタビューはこれまでに何度か受けたことがありますが、大抵は初対面の記者の人ばかりなので、寺澤さんみたいな人にインタビューされるのは、すごく不自然な感じがしてインタビューの写真撮影では”笑顔”じゃなくて、げらげら笑ってしまうNGショットばかり・・・。相手と面識がありすぎるのも、良し悪しなんじゃないかと思います。やりづらかったのではないでしょうか。

インタビュー中にノートに書き留める寺澤さん。インタビューしているんだから、当たり前の光景なんですが、自分にとっては面白い光景で、思わず写真を撮りました。私だって、ドキュメンタリーとっているのですから、インタビュアーとしての経験をある程度積んでいて、話が大幅に飛んだりするのは良くないと思いつつも、世間話みたいに話の前後を考えずに話したり。。。自分は記事にまとめられるような話ができたのか、かなり疑問です。
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そのあとは、赤旗の寺田さんのインタビューに答えました。寺田さんは先日の高幡台団地上映会で映画を観て、それでインタビューの問い合わせをもらいました。寺田さんとはほぼ初対面なので、インタビューも写真撮影も、普通に(笑い転げたりせずに、というレベルでcoldsweats01)受け答えすることが出来ました。

しかしっ! インタビュー後に73号棟に行って、73号棟の建物前で写真撮影をしたのですが、やや日が暮れ始めていてフラッシュをたこうとしても、カメラが反応しないのです! 通常はフラッシュのボタンを押せば、ストロボがバシャッと立ち上がり、フラッシュ撮影が出来るそうなのですが。私が「私撮ったからカメラ壊れちゃったんですかね?」って言ったら、否定されませんでした。冗談のつもりで言ったのですが・・・gawk

結局フラッシュ撮影は出来ず。
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それぞれ、どのようなインタビュー記事になるのか、楽しみです!

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[jp] 中井信介さんより大阪でのイベント情報

フィリピンや韓国などアジアの国々でドキュメンタリー映画を撮っている中井信介さんより、大阪の第七藝術劇場に新しくオープンしたスペース「シアターセブン」での、映画上映&イベント情報をいただきましたので、掲載します。関西方面の方はぜひ!

以下、中井さんよりイベント案内文です↓。

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この度、「アメリカばんざい」などのドキュメンタリー映画で知られる藤本幸久監督の呼びかけにより、6月25日(土)~7月3日(日)まで、「監督と見る世界の今」と題した映画祭が大阪のシアターセブン(第七藝術劇場の下の階)で行うことになりました。

シアターセブンへのアクセス、問い合わせ先
http://www.theater-seven.com/access.html

ここでは、世界の戦争や環境の問題を被害者の視点で見つめ続けた
5人の監督の作品群を日替わりで上映します。

テレビでは観れない現地の人々の息づかいや嘆き。被害の根源を辿れば我々日本人の生活にも結びつく。そして、大義の無い自国の戦争に疑問を感じ、葛藤を続けた元兵士たちの貴重な証言の数々。それから、深刻な被害をもたらした福島原発の問題。我々はこの時代を生き抜くために何を知るべきなのでしょうか?
スクリーンを通して今の世界のあり方を見つめなおす機会になればと思います。

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まだシアターセブンのウェブサイトには詳細が掲載されていないようです。2MBのPDFチラシがあるのですが、容量制限オーバーでここに掲載することが出来ません(涙)。もし入手ご希望の方は、私か中井さんあてにメールをお願いします。

第七劇場の新しいスペース、一体どんな空間なのでしょうね。大阪にまた行く機会があればぜひ立ち寄ってみたいと思います。

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[jp] まるで年賀状印刷

私の映画のチラシは、裏面下部に余白があって、上映会の情報などを印刷できるスペースになっています。しかし、これまでに実際印刷を自分でしてみたことはありませんでした。

チラシはツルツルの用紙(この方が写真や絵が映えるから)なのですが、これに例えば自分のプリンターで印刷すると、インクのつき具合はどうなんだろう、とひそかに疑問には思っていました。

6月11日にイベントがあり、私も出席するのですが、そのときに今月の上映会情報を印刷して配ったら宣伝になるのではないかと思い、初めて自分で印刷をしてみることにしました。

普段の文書はA4サイズばかりなので、チラシのB5サイズ(なぜか映画のチラシっていまだにB5が主流ですよね)の文書設定にするのが、まず難航。つくづく、自分のオフィスワークのスキルの乏しさにはあきれるばかりです。

用紙サイズをB5に設定し、原稿を作ります。ワードだとレイアウトが崩れると思ったので、PDFにしました。

とりあえずそれで印刷してみます。予想していたとおり、ツルツルの用紙ではインクがしみこまず、すぐに触ると手についてしまう状態に。乾くまでかなり時間がかかりそうです。それに、印刷位置を合わせたはずがだいぶずれて印刷されています!!
Dsc01990

印刷をしてみて、文字が太いゴシック体ではなく(←そのほうが存在感はあるのですが)、明朝体で十分では?と思いました。それでも十分情報は伝わるし、何より字体が細い分インクの乾きが早いからです。

明朝体に変え、さらに印刷位置をあれこれ試しながら印刷。10枚ほどチラシをだめにしながらも、何とか収まるように印刷できました。
Dsc01986

とりあえず140枚ほど印刷し、布団の上に並べていきます。紙質のせいか、1枚ずつ手差しにしないと上手く印刷できないようで、1枚ずつ手差ししつつ印刷。重ならないように並べて・・・と、めちゃめちゃ手間かかりました!
Dsc01988

布団のスペース上、我が家では一度に印刷するのは150枚ぐらいが限度と思いました。まるで年賀状印刷のような状態に!

でも、おかげ様で1時間ほど置いて乾かしたら、完全にインクも乾き、多少の水分ではにじまない状態になり、文字も鮮やかに印刷されていて、出来上がりには満足。

下が空白のものを配るよりも、何箇所かの上映会情報が載っているものの方が宣伝チラシとしてより効果があると思うので、これからも時々バージョンを変えつつ印刷しようと思っています。

ところで今日は、昨日ブログに書いた田代さんより、新作の編集ソフトは何が良いか?とメールがありました。前作は、ソニーバイオにあらかじめ入っていたプレミア・プロを使っていたそうです。編集機が壊れてしまったとのことで、パソコンとソフトを新調したいとのこと。でもまずお金を集めないと、とも書いてありました。

このブログを読んでいる人ならすでに察しがつくように、私に編集機や編集パソコンのアドバイスを求めたら、答えはひとつ!「編集機は自作で、編集ソフトはエディウス!」これだけです!! 私はエディウスを使って、一度もフリーズしたことがなく、とても快適に編集作業が出来ました。短期間で編集作業を終えることが出来たのは、エディウスのおかげと疑いなく思っています。ドキュメンタリー監督の中井さんにもお勧めして、中井さんも今はエディウスを使っているのですが「全然落ちない」と驚いていました。

・・・と、ここまで熱心にエディウスを勧める自分が、何かの宗教の伝道師のような気持ちになってきましたが、だって本当に快適なのですから・・・

しかし、エディウス(ネオ)も万能ではありません。操作のしやすさと処理スピードの速さはとにかくすごいのですが、ハイエンドな編集オプションはついていないものが多いのです(もしかしてプラグインソフトや、エディウス・プロでは解消されているかもしれませんが)。中井さんの場合、プレミア・プロにある機能の、音編集機能で「ピークレベル」を一律にする機能がない、あれは便利だったのに、と言っていました。

そのような調子で、高度な調整機能が他にもついていない可能性があるのですが、そこは2万円と7万円以上するソフトの差ともいえますし、それらの機能を差し引いても処理の速さや操作性は、プレミアとは雲泥の差だと思います。

ちなみに、エディウス大絶賛の私ですが、私にとってエディウス・ネオに欠如している重大な機能は、字幕作成機能です。プレミア・プロを使っていたときは、編集ソフトのプレミアとともに、DVDディスクなどを作成するソフト・Encoreが付属していて、それを使うことによって、字幕のオン・オフ、字幕言語の切り替えなどが出来たのです。でも、エディウス・ネオには字幕に関する機能がないため、字幕はタイトル扱いで、画面に埋め込まなくてはならないのです! なので、とても手間がかかるし、しかも、字幕のオンオフや切り替えも出来ません。これは、バイリンガルで作品を作りたい私にはかなりの痛手。字幕や、凝ったDVDメニュー画面を作るなら、それはEncoreやその類のソフトを使うしかありません。

ネット上でさまざまなソフトを使いこなしている人のレビューなどをみると、ほとんどの作業は○○でやって、この部分の処理に関しては△△でやる、と書いている人が結構います。私の知る限り、全てを兼ね備えた万能なソフトというのは一般に出回っているものの中ではないと思うので、自分にとっての使いやすさと優先事項でソフトを選び、それでまかないきれない部分に関しては他のソフトで補う・・・、これが現状考えられる最善の方法ではないかと思います。(前述の「ピークレベル」に関しては、エディウスで編集したデータを、プレミアに取り込み、それで音部分に関する調整をして、またエディウスに戻す、等)

編集ソフト自体安いものではないですが、何だかんだ言って最終的にはみんないくつかのソフトを試す(化粧品ジプシーみたいに)のですから、それぞれのソフトの良し悪しを知って使い分けるという感じになるのでは・・・?

まぁ、私のお勧めはやっぱりエディウスなんですけどhappy01

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[jp] 熱いなぁ・・・!

つい最近から始まった私の楽しみは、「空想の森映画祭」を通じて知り合った帯広在住のドキュメンタリー映画監督、田代陽子さんが一斉メールで送信してくれる「撮影日誌」を読むことです。(「撮影日誌」は田代さんのウェブサイト上でも見ることができます)

前作「空想の森」で新得に入植し、ほぼ自給自足の生活をする人たちの営みを描いた田代さんが、次回作として撮影しているものの一つが大間原発。田代さんの中では、大地に根を張り、有機農業をされている人たちを撮影した前作から、そういう人たちの暮し方・生き方と対極をなす原発に向かうというのは、繋がった流れであるように思います。

とはいえ、個人で有機農業をしている(←これはこれで強い社会的な意思表示でありますが)人を撮影するのと、原発に反対し訴訟を起こしている人たちを撮影するのは、ずいぶん勝手が違ってくるでしょう。実際、原発建設予定地の周辺で田代さんが撮影していたら、監視の人たちがついてきて、田代さんを撮影していたそうです。

私がURの壁に阻まれて苦労したのと同様(いや、それとは比べ物にならないぐらいの壁でしょうね。電力問題がコンクリートの壁だとしたら、URはふすま程度happy02)、田代さんのこれからの撮影が一筋縄ではいかないと想像するのですが、何より、田代さんの撮影報告が熱いのです! 田代さんの熱気がこちらにも伝わってきて、思わず(がんばれ!!)と応援したくなってしまう。

まだ撮影を始めたばかりで、本人も「これがどういう方向に向かうのか分からない」と書いていますが、経過を楽しみにして行きたいと思います。9月には、いったん報告バージョンを作って上映するそうなので、そうしたら東京でも上映会企画したいなと思います。他の東京の人たちにも協力してもらって。

撮影が連日続いているときって、私だったらこんなに詳細な撮影報告をするのは100%無理なんですが(それに私だったら、撮影している内容は秘密にしておきたいという傾向があります)、これをやっている田代さんはすごいし、きっと撮影報告を書くことで自分の頭の中の整理をされているんでしょうね。私も、自分が編集作業の段階になって連日ブログを書くようになりましたが、”書く”という作業が編集作業にずいぶんプラスとなって働いたように感じます。

そんなわけで、「撮影報告」を楽しみにしている私でしたhappy01

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[jp] あともう少しのところで

再レコーディング後、素材をパソコンに取り込み編集作業をしました。昨夜、(よし、これで完成!)と思ったので、DVDを作りました。

今日、通しで観てみたら、なんとチャプター1の音声トラックのうちの一つが抜けているではありませんか!!! なぜ?と思ったら、カリンバの音を新しく第3音声トラックに載せたときに、もともと入れていたカリンバの音と音声の波形を見ながら合わせていったほうが楽と思ったので、第1トラックの音声をとりあえずオフにして、第3トラックのカリンバの音がなるようにしながら作業をしていました。第1トラックをそのままオフにしたままだったので、第1トラックに載せた音声が全てオフになってしまっていたのです!!

あとから細かい編集作業を加えるときは、こういうことによくよく注意をしなければなりません。一番多いミスは、一部を変えたときに同期モードになっていたりなっていなかったりして、それ以降のデータが全てずれてしまうというもの。

せっかく作ったDVDでしたが、音声トラックが抜けていては話になりません。それは破棄することにして、音声トラックをオンにして、もともとのカリンバ音声を無効の状態にして、再度DVDを作ります。

・・・すると今度は、DVDの大画面で見ることによって&通しで観ることによって気がつくことが沢山あったのです! 例えばカリンバの音と次のシーンの音のクロスフェードのタイミングをもう少しずらしたほうがいいよなぁ、とか、再度録音したナレーション、全編通しで聴いてみるとやっぱり浮いてるなぁと感じたり、最後の方で出てくる字幕の解説文が分かりにくいかもと思ったり・・・etc。全部で5項目くらいありました。

やはり大画面で確認しないと分からないこともいろいろあるんだなぁと思いました。

あと、もうひとつ気になることは、私のパソコンに取り付けているスピーカーはボリュームつまみで音量を調節するタイプなのですが、音量をどこのレベルで聞くのかというのも、毎回一定にしておかないと、編集で音声レベルを調節するときに(ここは後ろの車の音がちょっとうるさいなぁとか、ここのこの人の声は小さすぎる、とか)、スピーカーの音量自体を毎回微妙に違う状態で聞いていては、正確な、一定の基準での音声の統一が出来ません。

スピーカーの音量つまみのところに、つまみはここに合わせて聴く!ことを示すための印のようなものを付けておこうと思います。

・・・そんなわけで、完成上映会から1週間たった今も、未だに完成版を完成できずに編集作業をする日々なのでした。

でも、いよいよという日も近いかなという実感はあります。

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[jp] ひっそりと10年目

今日、6月2日はブライアンがイギリスの国会前の広場、パーラメント・スクエアで抗議活動を始めた日です。2001年からなので、今日は10周年という大きな節目となります。

ですが、このブログでも時々書いているように、現在肺がんで治療中のブライアンは、未だにドイツの病院にいるとされており、パーラメント・スクエアはバーバラたちのグループとマリアたちのグループに分かれて、それぞれの抗議活動が続いています。

マリアより、10日ほど前から「バーバラの姿を見ない」と聞いていました。彼女は時々支援者の家に行き、お風呂に入ったり、ゆっくりとベッドで寝たりすることがあるので、最初はそれではないかと思っていました。しかし、普段は1日か2日ほどしかパーラメント・スクエアを不在にしない彼女が、1週間近くもいなくなるというのは珍しいことです。

何件か抱えている訴訟などに嫌気がさして、ほっぽり出して去ったのではないか?とマリアやその他の友人は言っていましたが、なんと、バーバラは1週間ほどドイツに、ブライアンに会いに行っていたようなのです!

それはバーバラがブログに書いた情報から分かったのですが、でも、ブライアンの病状について書いてあるわけでもなく、写真もなく、ブライアンがどうだったのか、病気は、そもそも、本当にブライアンに会いに行ったのかも真偽のほどは定かではありません。

ドイツに行ったというほんの少しの記述以外は、2月にBBCがマリアとバーバラの不仲を報じた番組に対する抗議ばかりが彼女のブログには綴られています。(彼女は「撮るな」といったにもかかわらず、彼女の映像を撮って流したBBCに対して公式に抗議をしています。)マリアによると、数日前からまたバーバラはパーラメント・スクエアに戻ってきたそうです。

イギリスとは8時間の時差があるので、このブログを書いている今はイギリスの朝が始まったばかりですが、今日、パーラメント・スクエアでバーバラやマリアはどんな一日を過ごすのでしょうか? そして、一人ドイツにいるというブライアンは・・・

私が撮影をしていた3年前には予想も出来なかった、10周年の記念日です。

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[jp] 実は再録音・・・

書きそびれたまま今日まで至ってしまったのですが、先月半ばにレコーディングスタジオで、自分のナレーションの録音と、カリンバ奏者のSageさんのレコーディングをしたのですが、昨日はそれらの再録音を同じスタジオで行ったのでした。

本格的なレコーディングスタジオで録音した素材というのが、通常のデータや素材とはずいぶん勝手が違うのだということは、以前このブログに書きました。ナレーションのデータも、完全無音状態で録音した素材であるため、ずいぶん編集がしやすいのですが、声のトーンが違って読んだ部分については、いくらプロの録音スタジオでとった物でも、どうにも変更・向上の余地がないわけです。すっごく気になる、程のトーンの違いではなかったのですが、再録音をするならナレーションもやり直そうと思ったのでした。一定の声質やトーンで読み続けることが出来るって言うのは、すごいことだと思います。私なんて、毎回ビミョーに変わってしまうのです!

Sageさんの演奏については、Sageさんが画像を見ながら即興で演奏してもらったものよりも、私がSageさんがもともと持っている曲を合わせたほうが合うなと自分で思ったので、その曲を演奏してもらうことになりました。

ということで、昨夜は夜9時よりレコーディング。ナレーション2フレーズと1曲だけなので1時間で予約をしましたが、機材トラブルも何もなく進行したにもかかわらず、終了は12時!!!!! びっくりです!!!!

今回は、(今度こそは)という気持ちで確認の時間を多くとり、例えばナレーションのリテイクに関しても、OKなナレーション部分のデータも取り込んでもらって他のナレーションパートと聴き比べながら、今回のだけトーンが違っていないかの確認をしたり、Sageさんの演奏についても映像とあわせながら確認したり・・・をしていたので、(だからかどうか分かりませんが)、とにかく終了は12時。Sageさん、エンジニアの河野さんにはとっても申し訳なかったのですが、雑談しながらの作業はすごく楽しくて、また、音に無知な私にとって音にまつわるさまざまな話はめちゃめちゃ面白かったです。

例えば、カリンバとか、古代から使われている民族楽器のほとんどはシャーマン的に宗教や祈りの儀式の中で使われるものだったということ。カリンバは、何十時間も休まずに演奏を続けると、霊が降りてきて、憑依する・・・というように使われてきたのだそうです! すでに予定していた1時間のレコーディング時間を越えてカリンバの演奏をしてもらっていたので、一瞬(憑依しちゃったらどうしよう)と真剣に焦ってしまいましたcoldsweats01

また、レコーディングスタジオにはさまざまなPAの音響機材が備わっていますが、このPAというのは第二次世界大戦で発達したものだと河野さんは言っていました。ヒトラーの声を如何に威厳のあるもののように伝えるか、後ろのほうの席まで音のずれなくスピーチを伝えるか・・・このような時代の要求によって、PA機材が発達してきたというのです! そのため、旧西ドイツのPA機材には名門が多く、スタジオのプロユースとしても多く使われているそうです。

何かが存在し、普及する背景には、必ず歴史や理由というものがあるのだなぁ・・・とつくづく思いました。ただ単に「よりよい音を聞きたい」という欲求だけではなくて。

そんなことを考えた再レコーディングでした。データについて、今度こそはばっちりと思っているのですが、それは実際に編集ソフトに取り込んで、タイムライン上であわせてみてからですよね。なんか怖いなぁ・・・!

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