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[jp] 深い溝

日本同様、イギリスでも誰かが亡くなったときに(公に活動をしていた人に多いですが)、”メモリアル”というものを行います。日本で言う、「追悼式」や「偲ぶ会」といったようなものです。

私はイギリスにいたときに、ブライアンのサポーターでもあった、著名な平和活動家ペギーのメモリアルに参列したことがありました。彼女の死後1年後に、家族が主催して、トラファルガースクエア近くの教会で行われたのですが、イングランドだけでなく、スコットランドのほうからもたくさんの人が来ていて、100人ほどが集まりました。彼女にゆかりのある人たちが、それぞれスピーチをし、歌を歌い、一緒に食事を食べながら語り合うという時間で、私は偶然、映画「Taking Libarties」にも登場する過激な反戦活動家のおばあさんと同じテーブルになり、ずいぶん話が盛り上がったことを覚えています(だって、裁判所の壁にグラフィティをやって、留置場に入れられたりしたんですって! それでも「またやりたい」とかウインクしながら話す、とてもチャーミングな方でした)。とても楽しい会でした。

今回、ブライアンが亡くなったことについて、バーバラたち主催でメモリアルをするという話があると聞きました。いつ、どこで、どんな風にするのかは分かりませんが、でも、それに例えばマリアたちが出席するのは「too provocative(とても挑戦的・好戦的)」だ、と言われました。政府、警察、そして彼らのスパイと信じて疑わないマリアたちのことを、バーバラが大声で叫ぶ、そんなメモリアルになるのは、私としても悲しすぎると思います。

今日、私はマリアと、ポール、ジャーナリストのリッキー、そして約9年にわたりブライアンのウェブサイトを運営してきたエマにメールを出しました。彼らは、ブライアンが抗議活動を始めた数日後から、ずっとブライアンを支えてきた筋金入りのサポーターです。でも、パーラメント・スクエアの分裂が決定的となったとき、このメンバーで和解をするように努めましたが、結局はマリア、リッキー、エマともに、許しがたい侮辱の言葉の数々でブライアンから非難されました。それでほとほと嫌気がさして、9年近くずっと支えてきたにもかかわらず、ブライアンのもとを去ったわけです。

私は彼らの心情を理解しているのですが、それでもやはり、私以上に一緒にいた年月の長い彼らは、今回のことに対して複雑ながらもきっといろんなことを考えているのだろうなと思い、メールを書きました。

色んな感情はあると思うのだけど、やはりブライアンが私たちに与えた影響は大きいと思う、ということや、ブライアンがいなかったら私たちも出会えていなかったということ、メモリアルイベントを日本でもやりたいが、その場合はイギリスと連帯したいと思っていること、でもこれまでのいきさつと現在も続く亀裂から、そう簡単にはいかないだろうということ、でも、私としては連帯の気持ちを持ちたいと思っていること・・・などなど。

今週は、マリアは家族の行事で1週間ほどパーラメント・スクエアを留守にしていると聞きました。その間、メールは見ないと思いますが、どんな風に彼女たちが考えているのか、気になります。また何か進展がありましたら、お知らせします。

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