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[jp] 畳の上論争

7月3日は映画祭の最終日。上映会は1時からでしたが、その前に映画を見に来てくれることになっていた、フリーのディレクターの山本眸古さん(ドキュメンタリー映画「小梅姐さん」の監督)とラーメンを食べに行くことになりました。山本さんとは、2年前の福岡アジア映画祭で、田代陽子さん(「空想の森」の監督)を通じて知り合いました。

赤坂の「鈴木商店」というラーメン屋さんに連れて行っていただきました。お勧めは「チャーシューメシ」とのことで、とんこつラーメンとチャーシューメシの両方を食べるのはかなりボリュームが・・・と心配しましたが、お勧めというだけあって本当においしくて、食べれてしまいました。

山本眸古さん
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とんこつラーメンとチャーシューメシ
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山本さんは、「小梅姐さん」の英語字幕版を完成させたといっていました。これから海外進出していかれるのだと思いますが、きっと海外でも興味を持つ人は多いだろうと思いました。歌もそうだし、時代背景も。(←翻訳がかなり難しそうですが!)

それとは別に、(映画に出来れば・・・)と思って撮影した作品があるそうですが、それはテレビで放映したそうです。でも、テレビで放映はしたけれど、やはり映画にしたいという思いがあり、編集を始めようと思っているとお話していました。

普段はテレビのお仕事が多い山本さんですが、映画というのは”ハードルが高い”と思っているそうです。お金をとって上映するから、ハードルが高いのだそうです。私は、別にテレビを目指しているわけではないですが、普通に考えてテレビは放送できる本数が圧倒的に少ないのに比べ、映画は規模や収支は別として、どこでも”流す”ことは物理的に可能なわけです。だから、よっぽどハードルは低いと思うのですが・・・。でも確かに従来の映画作りだと、TVよりも多くの予算と人が必要で、そう考えれば確かにハードルは高いですが・・・。

そんなわけで、私のような自主制作者とは違う視点で”ハードル”というのを感じているというのが、ちょっと意外でした。

ラーメンを食べ終わり、映画祭の会場へ向かいました。YWCAの野崎さんや西南の田村先生、フリーターユニオンの沖さん、「祝の島」のカメラマン・大久保千津奈さんたちも観に来てくれました。

上映前に世間話をしていて、ある監督さんが作品で大コケして、10億円近い借金を作ってしまった、という話になりました。「だからあの人はもう上がって来れない」的なことを話していました。そのときに私は、別の監督さんが「映画監督なら畳の上で死ねると思うな」と話していたというのを思い出しました。それで、「映画監督って言うのは、そういうものなんですかねぇ、大きな借金作ったり、人の恨みを買ったりして刺されて死ぬとか・・・」うんぬんと話したら、別の人から、「映画監督は過労死で死ぬ人が多いんじゃない?」と言われました。さらに別の人からは「映画監督は居眠り運転で死ぬ人が多いらしいよ」とも。

私は、この”畳の上で死ぬ”解釈をめぐって、映画監督という職業の捉え方が人によって違うというのが表れている気がして、とても面白いなと思ったのでした。で、また別の人に聞いてみたら「現場で死ぬのが本望って意味じゃない? よく野球の監督が”マウンドで死ぬ!”とか言っているのと同じで」という人もいました。でも、映画監督が製作中に現場で死んだら、周りのスタッフはエライ迷惑だと思うんですが・・・coldsweats01

いつもお世話になっているジャーナリストの寺澤さんだったら(←ジャーナリストも死に際がどんなものなのか、気になる職業ですよね?)、なんて言うかしら?と思って、昨日メールで聞いてみたら、「そんなこと言う人に限って、普通に病院で死ぬ」って書いてあって、笑えました。

この”畳の上”論争、面白いな~と思ってネットでもあれこれ検索していたら、なんと、ネット上の日本語辞書に「畳の上で死ぬ」という項目があり、意味として「事故死や変死ではなく、あたりまえの死に方をする」とかかれてありました。辞書にも載っている言葉なのか!

さらにどんどん調べていくと、「本当に畳の上で死ぬことを望む高齢者が増えているのか」を大真面目に論じた研究者の論文もあったり、たくさんの書き込みも発見して、意外にこの”畳の上”論争が沸き起こっているのだなと妙に感心してしまいました。極めつけは「畳の上じゃなくて、腹上死したい」という書き込み。人が最期、何の上で死ぬのか、畳の上か、現場か、はたまた女体の上か・・・これは人間の様々な想像力を搔き立てるようです。

・・・と、話がだいぶそれましたが、そうそう、福岡アジア映画祭、この日が映画祭前半の最終日でした。

上映後のQ&A
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福岡のUR団地の事情、URにどんな存在であってほしいと思うのか、今後はどんな映画を作りたいか、大学教授のインタビュー裏話、映画の最後のメッセージはないほうが良いのでは?、住民たちのこれまでの人生も絡めたほうが良かったのでは?等質問や感想をいただきました。

上映のあとで
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上映のあとで、野崎さん、山本さんたちとお茶を飲みに行きました。野崎さんは「小梅姐さん」は観ていたものの、山本さんとは初対面だったそうです。野崎さんは、福岡で個性的な単館系の映画館がどんどんつぶれていっていると嘆いていました。(一方で、福岡のKBCシネマが面白いと朝日新聞で取り上げられている記事も見ました。単館系はシネコンに負けないようにあり方を工夫しないと、生き残りは相当厳しいのだと思います。残念な話ですが・・・)

福岡の主な大学として、九州大、福岡大、西南学院大などが挙げられると思いますが、各大学ごとの個性の違いを野崎さんが説明されていたのが、とても面白かったです! もちろん生徒ごとに個性は違いますが、やっぱり大学のカラーってありますよね? それがその後の就職とか(「どこの大学は社長が多いので有名、でも実際は親の跡継ぎばっかり」など)生き方にも多少なりとも影響していると思います。

野崎さんからは福岡のお土産をいただきました。どうもありがとうございます!
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お茶のあとは映画祭の会場に戻り、映画を3本観ました。韓国映画の変遷について語るドキュメンタリー、トルコ人が作った短編2本。どちらも面白かったです。

映画祭のあとは、監督さん&スタッフの方々と打ち上げに行きました。映画祭期間中は毎日飲み会をしているそうですが、私が参加できたのは最終日だけでした。近所の居酒屋へ。
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映画祭スタッフの辻さんと川口さんと。なんと、私たち3人は全員同学年だったことが判明!! 同級生記念写真happy01
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居酒屋のあとは、長浜の屋台に行きました。日曜日の深夜なので、空いていました。福岡名物の屋台ですが、縮小の方向にあるそうで(街の美化とか、家賃を払ってないから不公平、とか色んな理由から)、2代(?だったかな?)までとか決められているそうです。そうなると、今やっている人たちのあとを継いだ以降は、もう出来なくなってしまうわけで、ひとつ、またひとつと屋台が消えていきます。新規開業もできないそうです。それはとても残念・・・!

いつかはなくなってしまうかもしれない風景を写真に収めようとしましたが、暗すぎて、しかも酔っ払っているので、ブレたものしか記録できませんでしたbearing

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麺の固さは、みんな「カタメン」と言っていました。前田さん一人だけ、それよりさらに固い「バリカタ」を注文。(一番固いのは「粉落とし」=麺についている粉をふるい落としたぐらいの状態、というのがあるそうですが、地元の人でも実際にそれを注文している人には会ったことがないと言っていました)。私も一口「バリカタ」を食べさせてもらいましたが、う~~~ん、私は正直あんまり良いとは思えなかったです、通ではないので。。。

私は固めん。
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福岡アジア映画祭、2年ぶりに戻ってこれて、また皆さんと会えて、楽しいひと時でした。12時ごろ帰宅しました。

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