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[jp] お風呂はあるけれど・・・

6月30日は、朝早めに起きて朝食を食べました。見晴らしの良い素敵なホテルでした。
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宮田さんと10時に待ち合わせをして、まず宮田さんの「さをり織り」の工房を訪ねます。友達とともに、自分たちで建てたのだそうです!
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周囲は畑
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工房の中。さをりの織り機が見えます。
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たくさんのカラフルな糸。私が熊本に来る前日に、熊本で地震がありましたが、そのときは糸がたくさん下に落ちていたそうです。まぁ、糸が落ちてきても怪我はしないでしょうが。。。
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工房の中の様子。
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子どもたちによる「さをり」のアート
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そのあとは、武蔵ヶ丘団地に向かいました。団地の中で、73号棟同様、1棟だけが壊されたそうです。現在、この跡地をどうするかという段階で(URの中では既にプランはある可能性がありますが)、防災のための施設にするとか、様々なことが話し合われているとのウワサです。このあたりについては、詳しい人を探して、ちゃんと調べようと思います。

取り壊されたあとの跡地
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な~んにもない更地なのに「危ないから入らないでください」って、こういう看板、URとか役所は好きですよね。ここを誰かが占有したり、住み着いたりされたら、やっとのことで住民を追い出したのに、また厄介な問題が・・・とか思うのでしょうけれど。
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武蔵ヶ丘団地入り口
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立派な高層の建物ですが、よくみると結構傷んでいます。
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団地内の郵便局
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1階が商業施設になっている棟
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しかしよくみると、かつては商店街のようになっていたのだと思いますが、簡易的な八百屋と、写真や、百円均一の店以外は、シャッターが閉まって閉鎖したところもあり、また、最近団地で流行っている住民たちが運営する交流サロンのような場所だったりして、ここでも、東京の団地同様、かつての家族構成から激変して一人暮らしの高齢者が増え、商店街が寂れる、という状況があるのだと思いました。

郵便ポストを見ると、この棟の3分の1近くは空き室であることが分かります。
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建物の1階に「NPO法人武蔵ヶ丘ご近所クラブよりみち」という看板を見つけたので、中に入ってみました。
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しかも定食が350円と書いてあります! 安い!!
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中の様子
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ここの代表をされている志谷直彦さんにお話を聞きました。
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志谷さんによると、ここの団地の高齢化率は高く、家に引きこもりがちになったり、スーパーは経営効率の面から規模を縮小したものしかなくなってしまったそうで、高齢者たちが外に出て、気軽に交流できる場を創りたいということで、これを始めたそうです。安価で定食を出し、コーヒーも100円。ここで働く人たちは、皆この団地やその周辺に住む人たちで、ボランティアで無償で働いているのだそうです。
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お昼ごはんをご夫婦で食べにこられた団地の人。「350円なら、自分で作るより安い」と言っていました。確かに。
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無償ボランティアという形態だからかろうじて運営が出来ているのだと思いますが、でも、もはやURの団地の衰退は住民たちの自助努力でしか救えないのだなぁ・・・という思いもしました。URはただ建物を作るだけ。コミュニティーとか、街を育てる、守る、続けるとか、そういうものには全く興味がないのだなぁ、と。(逆にコミュニティーつぶしをするぐらい)。無償ボランティアの方々も、何らかのつながりややりがいを感じて続けているのだろうと思いますが、そういう人たちの善意とがんばりでこのようなコミュニティーが成り立っているのをみるのは、複雑な気持ちにもなります。

団地の取り壊しについても、志谷さんにお聞きしましたが、「出て行った人たちは100万円もらって、出て行ったのだから、良かったのではないですか?」ということだけで、詳しいことは分からないといっていました。高幡台団地の他の棟に住む人たちも「73号棟に残っている人たちは、ごねてお金を吊り上げようとしている人たち」と批判する人たちもいるぐらいですから、当事者以外の反応はこういうものだろうとも思いました。

武蔵ヶ丘団地のあとは、フードパークに連れて行ってもらいました。第3セクターで運営する、食品の製造工場&直売所です。
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いくつものお店が入っています。どれもこだわりの品ばかり。
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フェアトレードのオーガニック・コーヒーのお店
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早速コーヒー豆を購入!軽めの物を選びました。
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熊本産ワインとお菓子のお店。
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熊本でワインというのは意外だったのですが、試飲させてもらったところ、おいしい! やや甘めの赤を買いました。
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チーズとかも良質ですし、どれも直売なので値段も比較的安いです。熊本に行かれた際にはぜひ立ち寄ってみてください!

そのあとは、江上さんに教えてもらった「0円ハウス」を訪ねてみることにしました。坂口恭平さんという方が、今回の震災で生まれ故郷の熊本に戻り、築80年の空き家を見つけ、そこを避難所として活用し始めた、という取り組みなのだそうです。私も(それは面白そう!)と思い、訪ねていきました。「坪井にある」という情報だけを頼りに。。。

幸い、地元の人で「それ聞いたことある!」という方がいて、行きかたを教えてくれました。途中に、夏目漱石の住んでいた家もあり、この辺一体はちょっとした高級住宅地風。0円ハウス、本当にあるのでしょうか?!

夏目漱石の家
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ありました! ゼロ円ハウス!! 古い民家と、手前には手作り感溢れる小さな家らしきものが・・・
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この家、かなり気になります!中を覗いてみると、誰か寝泊りしているような感じ。
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庭には、わずかな米が植えてあります・・・
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薪も結構つんでありました。
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「すみませ~ん!」と何度か大声で言ってみたのですが、人のいる気配がありませんでした。残念。。。
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玄関の扉がなく、ダンボールみたいなもので足元だけふさがれていました。よって、外からでも中の様子が良く見えました。
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坂口さんにぜひ会いたかったですが、残念。。。
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そのあとは、宮田さんが翌日からさをりの展示をするという福祉作業所兼カフェギャラリーにお邪魔しました。車でだいぶ走ったら、かなり自然に溢れた地域に到着。なんとこの町では、移住者に100万円を支給しているのだそうです!(←但し、市外から新たに来てここに土地などを購入した人対象らしいです。興味のある人はぜひご自分で詳細な条件を調べてみてくださいね)
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熊本でも、また、その後の福岡でも聞きましたが、今回の福島原発事故で、福島や関東方面から九州に避難や移住されに来る人たちは、かなりいるみたいです。中にはこういう移住者を積極的に受け入れている町で、本格的に移住をするという人たちもいるかもしれませんね。
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福祉作業所兼カフェギャラリー「るぴなす」
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作業所に通われている方と、スタッフの方たち
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宮田さんのさをり展示作品が並べられていきます。
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気がついたらもう夕方になり、私は福岡に向かうため宮田さんとお別れしました。今回、急な訪問にもかかわらず色んなところに連れて行ってくれたことに感謝しつつ。

熊本から福岡は高速バスで2時間、2000円(回数券なら1600円)という近さです。7時ごろに福岡に到着。ちょうど雨も降り出していました。

天神前で江上さんと会いました。この日は私が福岡に来るということで、映像、アート、社会活動などをされているお友達を集めて、ブライアンの上映会をしよう!と企画してくれました。江上さんは知人からプロジェクターを借りるため、他の駅に行かなければならないということで、その間、私は江上さんお勧めの定食屋でご飯を食べて待つことに。

お店の名前は「わっぱ定食堂」。店内は女性客が多かったですが、ボリュームはかなりあります。
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私は豚汁と焼き魚のセットを注文。おいしかったです。
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ご飯を食べ終わり、天神から歩いて薬院へ。最近引っ越したばかりの江上さんの家に向かいます。家に到着すると、既に8人ぐらいがいました。・・・っていうか、引っ越したばかりとはいえ、物が少なすぎる!! たんすもテーブルもTVも、とにかく何もないので、家というよりはイベントスペースのようです。江上さん自身も、ここで寝袋で寝てるんですって!!

早速ブライアンの上映の準備を。借りたプロジェクターと江上さんのパソコンの接続が合わずにヒヤッとしましたが、他の人のノートパソコンとは合って、一件落着。
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スクリーンの前で挨拶をする江上さん。スクリーンもかなり大きいし、ここ本当にイベントスペースにしたらいいのに、と思います。
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ブライアンの上映。私はブライアンが亡くなってから、自分の映画をみるのが初めてでした。ひとりで見るのは気が進まなかったので、こうしてみんなと一緒に観れてよかったです。でも、死んでしまった今は、ブライアンが言っていた言葉一つ一つが、自分に今まで以上に重く響いてくるように思いました。
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映画が終わったときには既に11時を過ぎていて、残れる人だけが残って映画についてディスカッションをすることになりました。現在、佐賀の玄海原発が話題になっていますが、福岡から佐賀に出向いて抗議活動をしている人たちから、ブライアンの活動についてたくさん質問をもらいました。と同時に、私も玄海原発が抱える危険性や、地元の人たちのあきらめモード、福岡の一部の人たちが声を上げている現状などを聞きました。連日の抗議活動では、もちろん生活や仕事にも支障が出るし、彼らの声は大声の出しすぎでかすれてもいました。福島の事故を見てもわかるように、原発はその地域や自治体だけの問題ではありません。のんびり構えられないこの状況で、どうやってこの問題を広めていけるのか、そして自分には何ができるのか、今も考え続けています。

気がついたら12時過ぎになり、ちらほらと帰っていく人たちもいました。私はこの日は、当初の予定では500円のジャグラーゲストハウスに泊めてもらうことになっていたのですが、もう12時ですし、外は大雨。ここからゲストハウスはタクシーで行くしかないという状態。しかも、そのゲストハウスはお風呂がない。。。

江上さんのここに泊めてもらったら?とも思い始めました。お風呂もあるって言ってたし・・・

そうしたら、江上さんが「うちはお風呂はあるんだけど、ガスをまだ引いていないので、水風呂なんです」というではありませんか!!!!

6月末とはいえ、完全な水風呂はかなり厳しいかも・・・風邪引いちゃったら、あとのハードスケジュールをこなせないし・・・。と、何気に健康志向の私は、頭の中がぐるぐると回り始めました・・・

久留米に住んでいるという人が、「ちょっと遠いですがうちに泊まりますか?お風呂ありますよ。奥さんに電話しなくちゃだけど」と親切に言ってくれましたが、久留米はちょっと遠いし、外は大雨だし、12時に知らない人が泊まりに来るって、奥さんや小さなお子さんには迷惑だろうし・・・と思いました。他の人も今でも開いているこのあたりの銭湯などを調べてくれたりもしたのですが、1時ごろに終わってしまう銭湯が多く・・・

深夜に大迷惑な、どこに泊まる会議!
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結局、”会議”をする間から既に私の心は(今日は江上さんのところに泊めてもらって、お風呂は明日銭湯に)とだいぶ傾いており、無意識のうちに私は自分の荷物を広げ始めていたようです(自分の居場所を既成事実的に作ってしまおう、という意識のあらわれなのでしょうか??)。

江上さんから「早川さん、なんだか荷物広げ始めちゃっているみたいだから、じゃあここに泊まりますか?」と言ってもらえ、わたしは待ってましたとばかりに「お願いします」と言ったのでした。江上さんの寝袋を貸してもらい、寝ることに。

私の荷物は空港で計ったら約13キロあったのですが、おそらく江上さんのここにおいてある荷物より私のもののほうが多いのでは?と思います。(他人の家なのに、5分後にはもう既に自分の場所と化していますcoldsweats01
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結局寝たのは2時ごろでした。

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