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[jp] 映画祭の最後の夜に

今日は、午後の「映像とトーク」イベントに備えて、朝は10時ごろまで寝たため、ホテルの朝食をパスしました。支度をして、11時半にホテルのロビーで平和映画祭の岩田さんと福田さんと待ち合わせをし、お昼ご飯を食べに連れて行っていただきました。老舗レストランの「マツヤ」というお店で、味噌カツをいただきました。とてもおいしかったです。

岩田さんと福田さん
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その後は、広小路通りを案内していただきながら、会場である北生涯学習センターへ向かいました。歴史的な建物が残されているのをみることができました。
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会場の北生涯学習センター
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会場に到着し、用意したDVDを映写を担当してくださる加藤さんに渡します。

これまでは「上映会」か「講演会」のようなものしかやったことがなく、「映像とトーク」という試みは私にとって初めての事でした。映画以外に私が作った映像を観てそれをトークする・・・。時間はあったはずなのに、相変わらずどんなことを話すかは全く決めていませんでした。

司会の福田さん
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映像は大きく3つのパートに分けていました。ひとつはブライアンの映像。そして、さようならUR関連のもの、3つ目は東日本大震災関連のもの。

ブライアンに関しては、トークのときは映画以降のパーラメント・スクエアの状況、ブライアンの病気、最期についての事を話しました。

さようならURは予告編と、本編の最初の10分(10分で止めると言うのはいやらしいですが・・・)を流し、この映画を作ろうと思ったきっかけ、自分が伝えたかったメッセージなどを話しました。「さようならUR」に関しては、いかんせん映画を観ていただいていないので、観ていない人にとっては話がちょっと理解しにくい部分もあったかもしれません。

そして東日本大震災。5月に荒浜を取材したスライドショーと、8月に漁師さんのインタビューをしたときのもの、仙台で暮らすフランス人のフローランスさんのインタビューを流しました。

フローランスさんのインタビュー
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「さようならUR」で住まいを追われる人たちと、東日本大震災で仮設住宅に住み、2年で追い出されることになっているけれども、先の見通しが立たない人が、私は重なって見えたので、そのことを話しました。

私は映像の合間のトークは大体10分、15分、15分でと進行表では決められていましたが、時計は見ず、とりあえず話したいと思ったことを話しただけだったのですが、なんと予定通りぴったりの時間だったのだそうです! そういう目安(大体こんなことを話せばこのぐらい的な)感覚が身についてきたのでしょうか??

休憩を挟んだ後は、会場に来ていただいた方からの質問タイムでした。「ジャーナリズムを学ぼうと思ったキッカケは?」、「(商業映画&自主映画の)監督を取り巻く環境はどうなのか?」、そして直撃取材の事など、色々と質問をいただきました。(映像とトークだけで持つだろうか?)と心配してもいた2時間半ですが、気が付いたらあっという間の、充実した時間でした。

代表の稲垣さんの挨拶
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今日は映画祭の授賞式のために、5時に映画祭会場へ集合となっていましたが、イベント終了後にまだ時間があったので、映画祭スタッフの方々と共に、会場の1階でお茶をしました。30分ほどしかいられなくて残念でしたが、それでも皆さんの自己紹介や感想などを聞くことができてうれしかったです。
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あいち平和映画祭のスタッフの皆様、トークを聞きに来てくださった皆様、ありがとうございました!

映像とトークイベントの後は、タクシーに乗って映画祭の会場へと向かいました。映画祭事務局の方から授賞式の段取りが説明され、6時過ぎに授賞式が始まりました。
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名誉ある観客賞を受賞されたのは、「沈黙の春を生きて」の坂田雅子監督でした!
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皆さんと記念写真^^
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授賞式は15分ほどで終わり、その後は映画祭事務局のスタッフの皆さんや来賓の方、ゲストの監督たちと飲みに行きました。思えば、火曜日に映画祭に来て以降、毎晩何かしらの飲み会でしたが、今日が一番大きな規模での飲み会でした。
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私は、前日と同じ韓国からの自主ドキュメンタリー監督たちと同じテーブルになり、昨夜同様、映画制作について、生活についてなどそれぞれ話していました。たった2晩だけなのですが、雲南の映画道場でも思ったのですが、特にアジアの監督同士の意気投合はすごいパワーがあるな、と思います。これが例えば欧米の映画祭で映画監督同士が集まった場合、こんな風な盛り上がり方にはならないのではないか??と思います。議論は白熱するだろうけど、一体感は無い、みたいな。でも、私はいろんな国の映画祭に参加した経験が無いので、先入観かもしれませんけど。

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1次会が10時ごろにお開きになった後は、日韓の監督たちと、映画祭ディレクターの木全さんとともに、別のお店に飲みに行きました。海外の女性映画祭にも数多く参加されている浜野監督からは、日本の女性映画祭でも、映画祭期間中に監督たちのディスカッション(フォーラム)の時間を設けるべきでは?という提案がありました。

海外の女性映画祭では、必ずと言って良いほど、映画祭期間中に、国内外のゲスト監督、映画関係者、評論家、大学教授、メディアなどで、ラウンドテーブルのような感じで、テーマ(あったりなかったり)に沿って意見交換をする時間が設けられているそうです。(雲南の映画祭でもありました。議論がすごく白熱して4時間近くやっていたと思います)

飲み会でわいわい騒ぐのも良いけれど、やはり映画制作者が世界中から集うのですから、真剣に映画について、社会について、女性がおかれている立場について話し合ったりする時間を作るべきではないか?と。

私も、”ゲスト”として毎日もてなしていただけるのはとてもうれしいですが、でも、真面目に話し合う場というのもあるほうが、より「女性監督を支援し、育てる場」に役立つのではないかと思います。

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おにぎりをテーブルに置いたまま議論が白熱!
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私は今日の2次会で浜野監督の隣に座らせてもらったのですが、浜野監督から私の映画についての詳しい感想やアドバイスを頂くことが出来ました。監督曰く、「あの映画は、現代の社会問題を扱ってはいるけれども、その扱われている問題ではなく、”早川由美子”という監督を世の中に知らしめる映画なのだ」と言っていました。「日本の、特定の団地の住宅問題と言うのは、そのテーマに興味のある人・ない人がいるかもしれない。でも、一番重要なのは、そういう現代の社会問題を作品として作った女性監督が存在すると言うことなのだ」、「カメラにブレが無い、そして直撃取材のときはカメラをぶれさせて”演出”するということを知っている」、「直撃取材の度胸にぶったまげた」・・・

私はこんなコメントを、日本の映画界の最前線で戦っている浜野監督からもらえるとは、思っても見ませんでした。自分は今なんて幸せなときを過ごしているんだろう!と思いました。

でも一方で、上映後のゲストトークのときに「まだ二本目で・・・」とか言っていたけど、そういう言い方は止めたほうがいい。作品が少ないことでまだ新人ですとかいうものではない。映画を作って世に出すと言うことは、たとえそれが1本でも2本でも、監督としては同じ土俵なのだから。そして、まだ2本だからということで、世間に大目に見てもらえるというものではないし、そしてまだ2本しか作っていない監督だからと軽くあしらわれる筋合いもない。特に私の場合は見た目が穏やかなので(実際は全然違うのに、こう言われることは多いです)そういう扱いをされてしまうことが多いだろうから、新人ぶるのはやらないほうが良い、とも。

私は浜野監督のコメントとアドバイスを聞いて、やはり、長年女性に対する偏見と差別の特に多い映画業界で、最前線で戦ってきた監督の、心からのアドバイスなのだと、とてもありがたく思いました。

2年前に”ビギナーズラック”であいち女性映画祭で上映され、大きな映画祭に気後れしつつも、”監督”としての自覚を芽生えさせていった私は、2年後にまた映画祭に戻ってこれて、また今後の自分のあり方・自覚というものを考えて前に進んでいく、とても大きな、大切な機会をもらえたように思います。

映画祭スタッフの皆様、映画やトークサロンに来ていただいた皆様、そして数日間一緒のときを過ごさせてもらったゲスト監督の皆様、本当にどうもありがとうございました!!

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