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[jp] また戻るには・・・

とうとう映画祭の最終日。また宿で朝食を食べ、映画祭会場に向かいます。

藤本監督の「辺野古キャラバン」
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イベント開催時には「落し物」はつきものですが、これらの落し物を見て、つくづく(空想の森映画祭っぽいな~)と思いました。だって、ティアラとニンテンドーDSとセロリですよ! ランダムすぎる。
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とりあえず谷上さんのではなかったらしいcatface
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さて、最終日のこの日は「藤本監督と考える福島原発事故」というテーマで、福島原発後に作り始めた「原発震災ニューズリール」から3本、1957年に作られた亀井文夫監督の「世界は恐怖するー死の灰の正体」、フォト・ジャーナリストの広河隆一さんの「チェルノブイリの真実」、そして最後は帯広畜産大学の梅津一孝先生を招いて、バイオマスを利用した新しいエネルギーの可能性について考えるフリートーク、という構成になっていました。

藤本監督、影山さん、栗原さんの挨拶
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ニューズリールに登場する京都大学の小出裕章先生の説明は、とても分かりやすく、そして放射能の危険性についても踏み込んで発言をしていました。そして、専門家として自分は危険性を指摘し続けてきたにもかかわらず、このような大惨事はどこかで想定しきれていなかったと後悔し、涙を流しているのに驚きました。先生は、テレビに登場する放射能の専門家たちとは全く違う、学者であり人間でもあるのだ(←当たり前のことですが)と思いました。

2本目の亀井文夫監督の作品については、正直とても衝撃を受けました。この作品は1957年と、半世紀以上前に作られたものです。当時、アメリカなどが行っていた原水爆実験による放射能が世界中にばら撒かれ、日本でも空気中、土壌の中、穀物の中で放射能が検出され、その健康への被害を日本の複数の大学の研究室で丹念に調べている様子が、克明に記録された映画なのです! 今回の事故が起こるまで耳慣れない言葉だった、「セシウム」や「ヨウ素○○○」などの物質が、植物・動物を使って繰り返し実験されているのでした。

私はとても不思議に思いました。なぜなら、今回の福島原発の事故で、食品の汚染が問題になったとき、基準値が新たに設定されましたが、その理由としてこれまで、あらゆる基準というものは、農薬などによる汚染を想定したものであり、放射能による汚染は想定していなかった、と聞いていたからです。もちろん、福島原発レベルの原子力発電所の大事故は日本ではこれまでになかったわけですから、(それもそうだ)と納得させられていた部分が自分の中にありました。

ですが、この映画を観て、(えっ! 半世紀も前から日本ではこんな詳しい実験が行われていたの???)とびっくりしてしまったわけです。これらの研究が、”アメリカによる原水爆実験”だからということで行われていたのか、日本の原子力発電所による放射能については”安全神話”の名の下に、すべてこれらの研究が止めさせられてしまったのか、経緯は分かりませんが、この映画の中に出てきた研究室たちが、その後どのような末路をたどったのか、とても興味があります。(ひそかにずっと続けてきて、データを蓄積しつつも黙っていたのなら、それはもう科学者としての良心の問題でしょう)

休憩時間に、かわいらしい白鳥の形をしたズッキーニを見ました。宮下さんの家で収穫されたものだそうです。
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外では焚き火にあたる人の姿も。
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コーヒーを入れる田代さん
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今日のお昼ご飯!
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広河隆一さんのチェルノブイリ映像、そして原発震災ニューズリールから河田昌東さんのインタビューを見ました。

またまた休憩時間。今度はルバーブのパイと木苺のラッシーを。
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最後の回は帯広畜産大学の梅津先生によるバイオマスを用いた燃料システムの実現への取り組み。

ねこまたやさんによる挨拶
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梅津先生

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先生がパワーポイントを用いて説明したシステムは、既にいくつかの地域で実際に採用されているとのことでした。しかし、新得ではまだ実現していないとのこと。フリートークでは、どうやったら実現できるのか、初期費用は、導入が実現出来る地域・出来ない地域があるのはなぜか?といった質問が出ました。

バイオマス燃料のシステムには、初期費用として数千万円~数億円がかかります。そしてランニング・コストもかかります。でも、それを必要な投資と考え、将来的には安いと考えるかどうか、その辺の長期的なビジョンと役所・地域の酪農家たちの考えが上手くまとまらないと、なかなかそこまでのまとまった資金を最初に用意することは難しいようです。

実際に、バイオマス燃料のシステムを既に導入している地域は、例えば観光地であるという地域柄、糞尿のにおいをどうにかしたかったという思惑と一致したからとか、自衛隊の施設(?)受け入れに伴う補助金でまとまったお金が手に入ったからとか、それなりに理由があるのだということが分かりました。

・・・全ての上映プログラムが終了し、あとはさよならパーティーです!!

次々と並べられるおいしそうな食事!
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宮下さんの畑で取れたかぼちゃ
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栗原さんhappy01
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共働学舎のチーズ!
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これは美味しくないわけがない!でしょう
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乾杯
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田代さんと
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それぞれひとこと挨拶。中井さん
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田代さん
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私はひとこと挨拶の時、2年前に空想の森映画祭に来られたおかげで、いろんな人と出会うことが出来た、そのときに出会った田代さんと中井さんには「さようならUR」の制作者批評会にも来てもらい、貴重なコメントをたくさんもらえた、またこの映画祭に戻って来れるようにがんばりたい、といった内容のことを話しました。

影山さん
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栗原さん
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いんであんさん、花子さん、野原さん
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私は2年前からの参加ですが、この映画祭自体は今年で16回目(16年目)なのだそうです。限られた少ないスタッフや予算の中で、これだけの規模の映画祭を毎年やるのは、本当に大変なことだと思います。毎年(来年はもう無理かも・・・)と思うくらいギリギリの大変なところでスタッフの方たちががんばっているのだ、とひしひしと思いました。

青森から来られた参加者の人が、「良く、”本物は続く”と言われるが、私はそれは違うと思う。”続けるから本物になるのだ”ということだと思う。細くても良いから続けることが大切」と話していたのが、とても印象に残りました。これは映画祭が16年続いていることに対して言われた言葉ですが、私は私自身、映画作りに関しても言えることだなぁとおもいました。

映画を作る前から映画祭に関わったり、映画を見に行ったりすることはありましたが、映画を作るようになってから、ことに自分の映画を上映してくれた映画祭に関しては、「新作を携えてまた行きたい」と思うようになりました。そして、スタッフの人たちからも「また新作を映画祭で出来ると良いね」とも言ってもらえました。

・・・でも、それって本当に大変なことですよね。映画祭に戻るには、新作を作らなくちゃいけないのです! 今回は2年ぶりというハイペースで戻って来れましたが、これは自分にとっては異例のペースだと思います。制作だけで1年~1年半はかかるものですから、撮影→編集→上映→次の撮影・・・と、ほとんど休む暇もありません。ずっと子牛を生み続ける牝牛のような気持ちになってきました。

田代さんが「来年までに次回作を持ってくるのが無理なら、ラッシュ(素材)上映は?」と冗談交じりに言いましたけど、ラッシュを見せる、そもそもラッシュを作る段階まで行くのだって大変じゃないですか! そういうと、「なら、撮影報告はどう?」ですって!!!

今のところ当分次回作の制作予定もアイデアさえもないのですが(さようならURをたくさん上映させたい気持ちがあるし)、でも、また将来必ず戻りたい空想の森映画祭のためには、そのうち何か作らないと、ですねhappy02

ひとこと挨拶で撮った写真を以下に掲載します。

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パーティー後半は歌アリ、踊りアリで大盛り上がりでした!!デジカメで撮った動画はこちらです!
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とっても楽しかった空想の森映画祭。また来年も開催されるように、そして近いうちにまた私も新作(えぇーsweat01)を携えて戻れるように、願っています!!

皆さま大変お疲れ様でした&どうもありがとうございました!!

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