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[jp] またもやこの問題が浮上!

昨年末に、海外の映画祭で「さようならUR」が上映されることになったので、DHLを利用してブルーレイディスクを送ったということは書きましたが、数日前に映画祭から連絡が来て、「ブルーレイディスクでの上映が出来なくなった。他のフォーマットで送ってほしい」といわれました。

その映画祭で対応しているのは、映画祭の規約によると
フィルム:35mm, 16mm
ビデオ:デジタル・ベータカム、アナログ・ベータカム、6mmデジタル、HD
とあります。

曲者なのが「HD」ですが、HDはフォーマットもメディアも多数存在するため、ひと言で「HD」と書かれていても、実際にどのHDの規格に対応しているのかということが問題になります。(ブルーレイだってHDなのに、こちらの映画祭では対応していないのですから)。

映画祭からは上記の対応素材に加えて「DVCAMでもいいですよ」と言われたのですが、それではHDの画質ではなくなってしまいます。HDの画質を保ちつつも、比較的安価な値段で製造でき、なおかつたくさんの映画祭でも上映に対応していて、願わくばNTSC・PALなどの違いなくユニバーサルに上映が出来るもの、を探し始めました。

HDの世界ではNTSCやPALと言った概念はないということを聞いたことがあったのですが、その確信はなく、ネットで様々なフォーラムを覗いてみたのですが(アメリカで私と全く同じ質問をしている人がいました!)、返答もまちまちでどれが正しいのか分かりません。

DVCAMのHD版にHDCAMという規格があり、それはテレビ業界などで広く採用されていて、映画祭でも対応している所が割とあり、良いのではないか?と思いましたが、変換・ダビングを行っている業者はどれも高額なものばかり。実際、HDCAMのブランク(空)テープだけで1本(94分収録)7500円程度で販売されているのです!!! インディペンデントの制作者が”普段使い”するようなものではない感じ。。。 

映画「フツーの仕事がしたい」の土屋さんや、土屋さんからさらに「犬と猫と人間と」の飯田さんにも聞いてもらい、世界の映画祭で上映した時はどんなフォーマットを用意したのか、いくらぐらいかかったのか等アドバイスももらい、とても参考になりました。

結局、ネット上で格安でブルーレイ→HDCAM変換を行っている業者を見つけ、そこに連絡してNTSCやPALの違いがあるのか、HDCAMではどんな種別があるのか、それらは国によって違うのか、違う場合はプレーヤー側で切り替えが出来るのか等問い合わせをしたところ、こちらも詳しく仕組みについて教えてもらい、疑問を解決することが出来ました。映画祭でもHDCAM上映に対応していると言うことだったので、最終的にはその業者でHDCAM作成をお願いしようかと思っています。

記録方式やメディアの規格が乱立状態になっているために、撮影&編集&上映で苦労してきたことはこれまでにも書いてきましたが、相変わらず今もその問題に振り回されています。今回、すごく時間はかかりましたが、HDCAMの世界については理解することが出来ました。でもまた将来、また別のメディアの問題が出てくるんだろうな~ということは容易に想像できます。なんだかいつもこの繰り返しです!!

ちなみに、前回ブルーレイをDHLで送った時には、特に何の問題もなかったのですが、今回HDCAMをDHLで発送するということに決まったら、映画祭の担当者の人は「通関書類を作る、それが完成したら郵送の手続きについて知らせる」と言っていました。HDCAMを送るのは、ディスクとは別の手続きが必要になるのでしょうか? こちらもまた一筋縄では行かなそうな予感がしてきましたcoldsweats01

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コメント

昨日、築地での上映会で「さようならUR」を拝見しました。
前回の「ブライアンと仲間たち」で、こちらの作品を知ってからずっと気になっており、東京での上映の機会をさんざん逃し、よほど山形まで行こうかと思っていたので、今回の上映はとてもうれしかったです。
想像通りすばらしい作品でした。URの対応は現在の東電を見ているようで、また、時折登場する教授は鎌仲作品のときの斑目氏を彷彿とさせ憤りが収まらず難儀しましたが、最後に早川監督のお話を聞き気持ちがすこし和らぎました。
実家(大田区)の近所にも’70年代初期に建てられた高層の団地があり、気になっています。今度、時間があるときに覗いてみようかと思います。
その後、イギリスはどうなっているのかと思っていましたが、こちらのブログでその情報も知ることができました。アラブやオキュパイは多少とりあげられるものの、パーラメント広場に関してのニュースは日本の報道ではまったく見たことがありませんでした。
重ね重ねありがとうございます。
原発の集会等で監督を何度かお見かけしていますが、次回作は3.11がテーマなのでしょうか? 
いずれにしても今後の作品を楽しみにしております。

投稿: bagusI | 2012年1月24日 (火) 17時49分

bagusIさん

コメントをありがとうございます。先日の築地での上映会は、雨→雪の中来ていただき、ありがとうございました。ご実家の近くにも高層の団地があるとの事、きっと団地ごとにそれぞれの事情・思いがあるのでは?と想像します。
パーラメント・スクエアの近況についても読んでくださり、ありがとうございました。原発集会にはよく参加していますし、撮影も時々しています。”映画”にするかどうかは分かりませんが、でも今撮っておかなければ、という気持ちで動いています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

投稿: yumiko | 2012年1月25日 (水) 14時15分

 2011年9月9日に、「あいち国際女性映画祭」で、早川先生の「さようならUR」を見ました。そのとき、先生とのゲストトーク&質問の時間があって、私は、そのときに先生とお話しさせて頂きました。先生の映画を見て、二ヶ月ほどしてから、1989年8月から9月にかけて全4回、NHKのドラマ10というシリーズでやっていた、桃井かおり主演のドラマ「鳥の歌」を思い出しました。このドラマは、公団の汚職に関したえん罪事件を取り上げたものですが、先生はご存じでしょうか?11月に、NHK名古屋局まで行って調べたのですが、これは現在公開されてなくて、NHKアーカイブスの保存番組になっているようです。神奈川県の公団汚職の話だと思うのですが、この作品を見る機会があったら、ぜひ見てみてください。私も、公団を舞台にしたドラマが、その時代時代の公団の事情を反映して、面白いなと思いました。

投稿: 時々輪春香 | 2012年1月27日 (金) 12時53分

時々輪春香さん

コメントをありがとうございます。あいち国際女性映画祭では、さようならURをご覧頂き、ありがとうございました。「鳥の歌」は観たことがないのですが、ぜひ観てみたいと思います。公団の汚職に関した冤罪事件のドラマ・・・、一体どんなドラマに仕上がっているのか、とても興味があります。

追伸:
居候の映画監督ですので、「先生」ではないですhappy01

投稿: yumiko | 2012年1月27日 (金) 17時18分

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