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[jp] 「ブライアン~」英語版DVDジャケット

今日は朝9時より部屋の大掃除をしていて、このブログを書いている午後3時は、3分の2ぐらいが終わったところです。あとこれから夕方6時ごろまでに台所と洗面所、トイレの掃除を終わらせたい! 午前中は書類の整理もしていたのでやたら時間かかりましたが、後半はスイスイ行くことを祈ります・・・。

さて、現在「ブライアン~」の英語版DVDを発売するための準備をしていることは、このブログにも書きましたが、昨日はDVDジャケットの表面を作りました! 

日本語版のDVDジャケットをもとに英語版仕様を作ろうと思ったのですが、英語版トレーラーを作った時同様、日本語をそのまま英語にする、ではどうもおかしな感じになってしまい(例えばタイトルひとつとっても、「ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1」と日本語で書いてあるのと、「Brian & Co. Parliament Square SW1」と英語で書いてあるのでは、文字が占有するスペースや印象もだいぶ変わるのです)、作業を担当してくれたポールとスカイプでやり取りしながら、約3時間かけて完成させました。

ちなみに、日本語版DVDジャケットの表面は以下です。(クリックすると拡大します)
Brianco_flyer_small

日本語版では、ブライアンの直筆で「Brian & Co. Parliament Square SW1」とビッグベンの上にあり、下側に日本語・黄色で、「ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1」と入れています。ブライアンの直筆を英語版でも使いたいと思いましたが、下側にタイトルを入れるなら繰り返しになってしまいますし、ブライアンの直筆だけでは、タイトルとしてやや読みづらいかなと思いました。そこでブライアンの直筆は英語版に入れないことにします。

日本語版では雨宮処凛さんの推薦コメントを入れていますが、英語版ではこちらもはずしました。「ブライアン~」がどこかの知られた英字媒体でレビューされていて、しかも好評価(星がたくさんついていれば尚よし!!)のものだったら、それを載せるのがいいと思うのですが、残念ながらレビューされたことがありません

英語版ジャケットの作業を始めるときに、まず決めたことは「日本語版と同じ写真を使う」、「ブライアンの直筆を削除する」、「特典映像と写真がついていることをステッカーのような感じで表現する」ということでした。

とりあえずそこまでの状態で作ったものを送ってもらいます。
Covertest2

ステッカーの感じは良いと思いました。タイトルに関しては、色は黄色でよいと思いましたが、フォントをもう少し抑え目(細め)にして、下側に置くほうが良いかなと感じました。そして、日本語で「早川由美子監督作品」に該当する文言「A Film By Yumiko Hayakawa」(大文字・小文字の使い方は好みがありますね)を入れ、上部分には何かキャッチフレーズ的なものを入れたほうが良いと思いました。

キャッチフレーズに関しては、日本語版では「帰りません この戦争が終わるまで ~八年以上国会の前に居続ける男、ブライアン・ホウ」と入れています。これを英語に訳して入れるのはちょっと違和感がありました。映画の中で使われているブライアンの言葉の中から、何か象徴的に使えるフレーズがないかと探しました。

ポールからは「Love, Peace, Justice for all」はどうか?と聞かれました。確かに、ブライアンがしょっちゅう使う言葉です(本人が実生活で実践していたかどうかは別として!)。良いフレーズですが、でもその言葉はこの写真には合わないような気がしました。「Love, Peace, Justice for all」という言葉を発するときは、ブライアンの顔が私たちに向いていると思うからです。目の前の国会に向かって立つブライアンの後姿の写真には合わない感じがしました。

キャッチフレーズを決めかねていましたが、とりあえずキャッチフレーズらしきものを2行ぐらいで入れたいので、そのスペースを確保してほしいと「XXXXXX」と書いて送ります。タイトルを下に入れるのにあわせてステッカーを上にずらし、私の名前も入れました。
Covertest2_1_1

キャッチフレーズについては、色々と話し合った結果、日本語版に入れているキャッチフレーズと近い意味合いのものになりました。ブライアンが抗議活動を始めた頃に、警察やマスメディア、通りすがりの人たちから一番良く言われた質問、「いつまでここにいるのか?」に対するブライアンの答え「As long as it takes.」です。余韻を持たせるために「... As long as it takes.」としてみました。

ブライアンのことを紹介するような文言(anti-war campaigner, etc)はあえて入れませんでした。ただ「... As long as it takes.」とだけ書くほうがインパクトがあると思ったので。

キャッチフレーズが想定していた2行ほどから、だいぶ短い言葉になってしまったので、上のスペースをどうしようかと迷いました。下側の部分は、映画タイトル、監督名、そしてステッカーと情報がたくさんあります。それに比べて上側はずいぶんさびしいし、日本語では曇り空のところに縦書きでキャッチフレーズを入れることで空間を埋めていますが、英語では縦書きという技が使えない、キャッチフレーズも短い。。。

キャッチフレーズをかなり大きなフォントにして(あまり大きくしすぎると映画のタイトルに見えてしまうので、映画のタイトルより小さくなるようにしました)、なんとか隙間を埋めます。でも、曇り空部分がやはり気になる・・・。

ポールから、曇り空の空きスペースに受賞のことを入れたらどうか?と言われました。映画の宣伝でよく見る、月桂樹の冠に映画祭などでの受賞を書いたアレです! 「ブライアン~」はJCJで新人賞を頂いたので、それは良いと早速冠作りを始めます。

中に入れる文字を、昔のタイプライター風のフォントにしたら、どこか”ジャーナリスト”っぽい感じに見えました(そんな風に感じるのは私だけかもしれませんが)。

冠表記にルールってあるのでしょうか? この月桂樹の冠を作る時に、他の映画のウェブサイトをたくさん見て参考にしました。映画祭で何らかの”賞”を取ったことを冠に入れているものもあれば、大激戦の有名な映画祭(メジャーな映画にとってのカンヌやベルリン、インディーにとってのサンダンスなど)などは上映されるだけでもすごいことですから、賞は取っていなくても、その映画祭で上映されたということで冠に入れているものもありました。冠の中に、映画祭の文字ロゴデータを使っているものもあり、冠表記だけでもなかなか奥が深い世界だと思いました。

無事、月桂樹の冠を作って、曇り空の隙間を生めることは出来ましたが、でも曇り空(白地)に月桂樹の冠は、まだどこかさびしい感じがします。「これが青空だったら良いのにね!」と、年中曇り空のロンドンの天気をうらめしく思いました。(でも、年中変わり映えのしないロンドンの天候のおかげで、四季を問わず映像をつなぐことが出来たのはすごく便利でした。日本は四季がはっきりしていて、真夏と真冬では人の服装もだいぶ異なるので、しょっちゅう違う季節を行ったり来たりすると時系列がめちゃくちゃに入れ混じっているのが気になるかもしれませんが、「ブライアン~」ではそれを心配する必要はなかったです。)

青空かぁ・・・。試しにデータ全体に薄い青色のカバーをかけて見ました。・・・すると、白地ではまだ寂しい感じがした月桂樹の冠部分が、良い感じで収まったのです! ビッグベンとブライアンにも薄い青色がかかっていますが、その青色はとても薄いため、ビッグベンとブライアンにはほとんど影響していないように見えました。(ふたつを並べてみると違いは分かりますが)。

結局、キャッチフレーズを入れ、月桂樹の冠を入れ、全体に薄いカバーをかけたDVDジャケットの表面が完成した頃には、既に日付が変わっていました。この日はDVDジャケットの表面を作ってからウェブサイトの作成を・・・と考えていたのですが、昨日はウェブサイトには全く手をつけないで終わりました。ウェブサイトは来週末に出来ればと思っています。

とりあえず昨日完成させた英語版DVDジャケットの表面はこれです!!
Covertest5

仕上がりにはとても満足!!

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