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[jp] 海外在住の日本人から見たニッポンという感じで・・・

2007年から2009年にかけてイギリス留学をしていた私は、2008年に2ヶ月ほど日本に一時帰国しました。そのときに参加したのが、北海道・洞爺湖で開催されたG8サミットに反対し、市民の目線で報道をしようという、G8メディアネットワークでした。

1週間弱参加して、睡眠は毎日2~3時間ほど、ほぼ1日1本のペースで動画をアップするというハードなスケジュールでしたが、イギリスでしかビデオ撮影や市民運動に参加したことのなかった私にとって、とても充実して貴重な出会いにも恵まれ、興奮状態でイギリスに戻って行った事を覚えています。

G8が終わってしばらくして、G8メディアネットワークのサイトが閉鎖され、記事やビデオは全て見られなくなってしまったと思っていましたが、半年ほど前に、別のサイトにそれらがアップされていると聞き、すごく久しぶりに自分がそのときに作ったビデオを観ることができました。

その当時は、まだ「ブライアン~」の撮影中で、編集には取り掛かっておらず、編集といえば、日常生活を記録したものを、ビデオに付属してきた無料の編集ソフトで簡単につなげることぐらいしかやったことがありませんでした。

イギリスからG8メディアネットワークに参加表明をした私は、実際に日本で参加してみて、参加者たちのレベルの高さに驚きました。「自分のカメラを持ち込む場合は、機材に保険が掛けられる」と聞いていたので、私もお願いしていたのですが、他のメンバーの人たちが数十万円はするような業務用のビデオカメラを持ち込んでいたのです。私は自分が保険に申し込んだのが恥ずかしくなってしまいました。なぜなら、私のは友達から譲り受けた3~4万円程度のビデオカメラ(自分で最初に購入した5万円のカメラが壊れたので)だったのですから!

そして、G8メディアネットワークで用意されていた編集ソフトも、プレミアとファイナルカットのみ。私はそのようなプロレベルの編集ソフトを使ったことがなかったので、すごい基礎のレベルから使い方を教えてもらい、初めてプレミアで編集をしました。

今、当時作ったものを観ると、繋ぎかたやキャプションの入れ方などが稚拙すぎるのですが、当時の私の様子を知る甲斐さん曰く「ビデオカメラを持ったばかりでうれしくてたまらない」感は、確かに映像から伝わってくるかもしれません・・・coldsweats01

そのときのビデオを記念にダウンロードして、自分のYouTubeのサイトに載せました。ぜひご覧ください! ちなみに、園良太さんや韓国のドヨンも写ってます(若い!!)

また、G8が終わった後に、G8メディアネットワークの活動を振り返る報告集が作られました(自分は買いそびれてしまったのですが)。その報告集に私も自分の感想を寄せました。幸い、メールの昔の履歴から自分の原稿を探すことが出来たので、以下にご紹介します。今ではすっかり日本に定着した私ですが、当時の原稿を読んでいると、海外にベースを置いている日本人的な雰囲気が漂っています。海外在住の日本人が、日本に戻ってきて日本の文化にカルチャーショックを受けた様子を綴っています。

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G8デモは日本文化の結集なり

私は昨年からイギリスに滞在していて、これまでに延べ60回以上、ロンドン各地で行われる様々な抗議活動を撮影してきた。私は日本にいるときに、デモ集会や抗議活動などに行ったことがなく、洞爺湖のG8サミット反対活動を、ビデオユニットに参加して撮影しにいけることを、とても楽しみにしていた。一体日本人は、どんな抗議活動をするのだろうか? 国際的には“おとなしい”と思われている日本人は、一体どこまで抗議活動ができるのだろうか? というのが、私の関心事だった。

7月5日に行われた、ピース・ウォーク。私は出発地点である公園に到着して、仰天してしまった。会場を埋め尽くす、ハッピ姿、のぼり、団扇、着ぐるみ、コスプレ、浴衣、チンドン屋、千羽鶴の数々・・・日本文化がそこに集結しているのである! しかも、行進の掛け声で「ワッショイ、ワッショイ!」・・・こ、これは祭りだぁ~~~!・・・と、日本人なのにカルチャー・ショックを受けてしまった。

Hayakawa_picture

↑こんな光景、イギリスじゃ見られません!

私が想像していた以上に、日本のデモ活動はカラフルで、ユニークで、素晴らしいと思った。しかも、参加者がすごく生き生きしている。イギリスに帰ってから、イギリスのアクティビストたちにピース・ウォークの写真を見せたら、みんな感心していた。特に、機動隊がずらーっと並んでいる前を着物姿の女性が歩いている姿など、「こういうの、すごくいいアイデアだわ。こんな美しい格好をした人を攻撃できる人なんていない」とか言っていた。(いや、機動隊はやるときはやると思うけど・・・と自分は思ったりするのだが)。

そして、参加者とは別に私が感心したのは、ビデオユニットに女性のメンバーが結構いたことである。イギリスでは、デモの参加者は女性が半数ぐらいと多いけれど、デモを撮影しに来ているインディペンデントのメディア・アクティビストで、なおかつ女性というのは、びっくりするぐらい少ない。5,000人規模の中規模デモでさえ、大体女は私一人なのだ。あとは写真家の女性が2~3人ぐらいで、のこりは全て男性である。警察が参加者を逮捕するときなど、抗議の意味を含めて携帯電話で写真を撮る女性(と男性)参加者はいるけれど、デモ自体を撮影するために来ている女性というのは、まったくと言っていいほどいないのだ。(2005年のスコットランドでのG8サミットでは女性もいたと聞いたが、通常のデモではまず見かけない)

それが、ビデオユニットには何人も女性がいて、しかも7月5日のピース・ウォークの時には、コスプレとかの格好で果敢に混乱のさなかに向かってビデオカメラを持って走っていく姿を見て、すごいと思った。欧米に比べたら、日本はデモの数も規模も少ないと思われがちだけれど、中身や質については、決して劣らないし、将来に希望を持っていいんじゃないか、と私は思う。

今、私はまたイギリスに戻っているが、ビデオユニットに参加できたことは、私がイギリスで活動していることに大きな影響を与えていると感じる。今回できたつながりを大切にして行きたいと思う。

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