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[jp] 秘密の収容所

今、イギリスでは、イラク戦争中に存在した秘密の収容所、H1について大きな問題となっていると聞きました。

軍の最高顧問弁護士でさえもその存在を知らされておらず、国防省や空軍も口を割らない秘密の収容所であるため、その実態やそこに収容された人数は公の文書には記載されませんでした。また、公の収容所ではないため、赤十字による監視(ジュネーブ条約の人権規定に反した収容者への拷問などが行われていないかのチェック)なども行われていなかったそうです。

英・米、そしてオーストラリアによる連合軍が、イラク人(シリア人なども含まれていた)を捕まえ、夜中にH1に移送する。移送するヘリコプターの中でも拷問が行われ、移送中に死亡したイラク人もいたそうです。

H1の存在が明るみになった最初のきっかけは、イギリスで行われたイラク戦争検証の公聴会での発言だったそうです。

また、退役したイギリスの特殊部隊の元軍人が、イラク戦争時の連合軍による数々の拷問を目撃した経験を公にしたところ、国防省はこの元軍人を黙らせるための裁判所命令を出し、これ以上話した場合は収監するとして、黙らせようとしました。

移送中に死亡したイラク人に関して、イギリスのガーディアン紙が国防省に問い合わせても、死体解剖については「乾燥した砂漠の中に埋葬したので、今からでは死体解剖をすることは出来ない、埋葬した遺体を掘り返すには、現地のイマーム(イスラム教の僧)の許可が必要だ、と主張したそうです。しかし、実際には死亡したとされるイラク人の名前や埋葬場所も間違っており、埋葬地は石油採掘所のそばという人里離れた場所にあり、イマームの許可が必要な場所ではなかった、など、でたらめな対応がこれまでに指摘されています。

死体解剖に関しても、専門家によれば、砂漠に数年放置したから死体解剖をしても意味がないというのは嘘で、細胞の一部でも見つかれば、そこから虐待や暴行の痕跡を発見できる場合がある、とのことです。(実際、イギリス国内で起きた犯罪に関して、死後時間が経った場合でも死体解剖をするように、と指導されているそうです)

なかなか情報を公にしない国防省や軍隊に対して、わずかな彼らの発言の真偽をつぶさに確認し、情報の断片を拾い集め(オーストラリアでの情報公開請求なども!)、取材を積み重ねていく手法(執念?)はすごい!と思いました。ガーディアンの記事はこちらから読めます。(長いので読むのにかなり時間かかりましたcoldsweats01

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