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[jp] 「さようならUR」というタイトルについて

すご~~~く時間がたってしまいましたが、昨年の11月に習志野で「さようならUR」の上映会をしていただいた際、映画を観に来て下さった花輪紅一郎さんが主催者の垣内さんに送られた感想を、後日転送していただきました。

よく「なんで”さようなら”URなの? 公団住宅に住み続けたい人たちが”さようなら”というのはおかしいのでは?」と言われます。その質問があれば、毎回私は自分がタイトルに込めた思いを説明しているのですが、花輪さんから頂いた感想は私の言わんとするところを書いてくださっているので、ぜひ紹介したいと思ったのでした。

昨年末に感想をブログで公開しても良いとのお返事を頂いたのですが、タイミングを逸して掲載していなかったので、ずいぶん時間がたって恐縮ですが、以下にご紹介します。

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映画も良かったし、監督トークと参加者皆の感想で内容も深まって、とても充実した映画会でした。

「さようならUR」のタイトルについて、その場でも発言しましたが、とても象徴的と思いました。

URの設立当初の目的は、「貧しい国民にも一定レベルの住環境を提供する」という崇高な理念を持っていたはずのものが、いつのまにか「弱者を虐げる」逆の組織に変貌してしまっている。だから、本来のURは無くなったことに対して「さようなら」と言うしかないのでしょう。

そしてそれは、URだけの変化ではない。実は日本の社会全体が、「戦後民主主義」の平等理念から、いつの間にか「新自由主義」の格差理念に転換してしまったことの、身近な事例の1つなのだと思います。

40年前に、設立当初の高幡台団地に入居した人たちは、その時点では「戦後民主主義」のルールでの勝者だったのに、いつの間にかルールが変わって自分たちは以前のままなのに立場だけ敗者になってしまったようなものでしょう。

同じように、戦後民主主義を信じていた「団塊の世代」はおしなべて、最近の世相に対してこんなはずじゃなかったのに、という違和感をいま感じています。私のように。

早川監督の世代の目で、この社会の歪みを捉えているのがすごいと思いました。
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