[jp] 田代組!
昨夜は、東京YWCAに、大間原発訴訟の報告会へ行ってきました。昨年9月の空想の森映画祭でお会いした、大間原発訴訟の会の野村保子さんより、この会のことと、この会に合わせて野村さんや田代陽子さんが東京に来られると聞いて、ぜひ行きたいと思ったのでした。
空想の森でご一緒した、ドキュメンタリー監督の中井信介さんも、現在東京に滞在して原発のベトナム輸出に関するドキュメンタリーを作っているので、中井さんもお誘いしたのですが、あいにく予定が合わず、私ひとりで参加しました。
福岡のYWCAには、以前上映会をしていただいたので、行ったことがありましたが、東京のYWCAは初めてでした。フィットネスクラブまで併設されていて、大きな文化施設のような感じでした。
主催者の方たちが驚いていましたが、この日の報告会は70名を超す方が来られて、会場はかなり狭く感じました。
昨年の3・11を機に、新作に取り掛かられた田代さんの姿が!
狭い会場は、撮影者泣かせでもあります。。。
重そうなカメラ、しかもファインダーを覗いて撮影しているということに驚きました!! 私は液晶画面専門ですので、ファインダーを覗いたことなんてありません
(それに、民生機のファインダーは小さすぎて覗くには不向きです。彼女のような業務機でないと)
田代さんは、カメラを”キャメラ”って呼ぶのですが、その呼び方、そして撮影する姿に、映画作りへのこだわりと熱意を感じます!! 約2時間のイベントで、ずっとカメラを手持ちで撮影していました。(私なら、集会は基本、三脚載せです
)
下北半島の先端、大間原発の建設予定地で、最後まで土地を売らず、「あさこはうす」というログハウスを建てて原発に反対し続けた、故・熊谷あさ子さんの娘さん、小笠原厚子さんのお話。
大間原発訴訟の東京弁護団、河合弘之弁護士
大間は青森県ですが、青森の県庁所在地よりも、向かい側の函館市の方が大間原発によっぽど近いということが、地図より分かります。
函館市の市長は、大間原発の無期限建設凍結を求めており、建設が再開された場合は法的手段に訴えることも検討しているそうです。
原子力資料情報室、澤井正子さんのお話

向かって左側が、故熊谷あさ子さん、右側がお母さんの遺志を受け継いで訴訟原告となっている小笠原厚子さん。亡くなられたのは6年ほど前だそうですが、ぜひお会いしてみたかったです。
大間原発訴訟・函館弁護団の森越清彦弁護士
田代さん
8時半頃にイベントは終了。会場出口付近で、野村さんと田代さん。2人とも大変お疲れ様でした!!
田代さんのカメラは、5年ほど前の製品を新品で購入したとのことで、実はこのカメラを使うのはこの日が初めてだったそうです!
報告会の後の飲み会にも参加しました。道中、野村さんが田代さんの映画製作にスタッフとして加わったというお話を聞きました。田代さんの初監督作「空想の森」でもカメラマンを務めた一坪悠介さんも撮影に加わり、この日も撮影をされていました。
「田代組」の三人![]()

何を注文しようかということで、私はイカの丸焼きがおいしそうだと思ったのですが、ふと、美味しくて新鮮なイカで有名な函館の方々に、東京のチェーン系居酒屋のイカの丸焼きをお勧めするのも失礼な話だと思いました。
でも結局注文![]()

野菜も、普段もっと美味しいものを食べているでしょうが・・・
飲み会では、小笠原厚子さんの前に座りました。小笠原さんとは、先月、横浜の脱原発世界会議でもお会いして、忙しい中インタビューにも答えていただいたことがあり、今回お会いするのは2度目でした。横浜の時は、忙しい状況だったのでほんの少ししかお話が出来ませんでしたが、今回はたくさんお話を聞くことが出来ました。
小笠原さん
億単位のお金を積まれても、絶対に土地は売らないとがんばったお母さんの熊谷あさ子さん。生前に交流のあった弁護士の先生は、熊谷あさ子さんのことを、「憲法の理念を自然に体現していた人」と言っていました。説得にやってくる社員に対して、追い払うのではなく「あんたにも子どもがいるだろう?」と、一人の人間として接し、あさ子さんの説得の役回りをしていた社員は、転勤となった後に年賀状をくれる人もいたのだそうです。
お母さんの遺志を受け継いで、あさこはうすを守り続けている小笠原さんは、きっと物心ついた時から「原発は要らない」と教えられて育ってきたのだろうと思っていました。そう聞いてみると、意外にも約10年前まで小笠原さんは、お母さんが原発の問題でたたかっているということを、全く知らなかったそうです。
当時、小笠原さんは函館に住んでいて、大間原発に関してとある事件(あさ子さんを説得するための大金を社員が横取りしようとして狂言強盗を装った・・・というような事件だったそうですが、スミマセン詳細はうろ覚えです)が起こったことで、函館に住む小笠原さんのところにも、警察の事情聴取がやってきました。警察によって、大間で何が起こっているのか、お母さん一人が土地を売らずにたたかっているということなどを知らされました。
原発に反対する、それも地縁の強い町で。それは、町中から村八分、嫌がらせを受けることを意味します。実際、これまでのお茶のみ友達やカラオケ友達は口を聞いてくれなくなり(あさ子さんと友達をやめるだけで500万円がもらえたと厚子さんは言っていました)、親戚からも絶縁されたそうです。そんな思いを子どもたちにはさせたくないという思いで、あさ子さんは子どもたちには全く知らせず、一人でたたかい続けてきたそうです。
しかし、事件がきっかけで原発反対運動を小笠原さんも知ることになり、亡くなるまでの4年間、一緒に運動を続けたということでした。その間、あさ子さんが生まれたときのことから、原発の問題、反対を貫くことで受けてきた様々な嫌がらせについても、話してくれたそうです。あさ子さんは、自分が嫌がらせや村八分、交通事故まがいの殺人で死ぬのはいい、でも、子どもにだけは手を出すなと、大間の原発を建設する電源開発の会社に乗り込み、言ったそうです。
壮絶なお話に、私は何も言えずにただお話を聞くばかりでした。
大間原発訴訟の東京弁護団、河合弁護士に名刺をいただきました。なんと、裏表3枚にびっしり情報が書かれ、ジャバラのように折りたたまれた名刺です! 日本語で名前や住所などが書かれたページ、英語で書かれたページ、主な社会活動(これがすごくたくさん)、顔写真、目指すもの、事務所の概要、趣味(ハーレーダビットソンですって!)、そして信条と、まるで履歴書を頂いたかのように情報が満載でした。
面白いなと思ったのが「信条」で、そこには
①気宇壮大
②本気ですれば大抵のことができる
本気ですれば何でも面白い
本気でしていると誰かが助けてくれる
と書いてありました。特に②について、(これって、物事の道理を言い当てているよなぁ)と思い、その旨伝えました。
すると、田代さん、野村さん、小笠原さん始め、様々な活動をこれまで”本気”でされてきた皆さんが「そうそう、そうなの! 本気でやっていたら、誰かが現れて、助けてくれるの!」と言っていました。
河合弁護士によると、かの高木仁三郎さんも気に入り、引用してくれたとのこと。ネットで検索してみたら、そのことについてどなたかのブログ上に書いてありました!
河合弁護士は「本気じゃないとダメなんだよね、これが」と言っていました。
私もこの言葉を胸に、本気で、と誓った夜でした。
大間原発訴訟の会、ウェブサイトはこちらです。ぜひご注目を!
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