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[jp] ついに住人誕生!

先週の金曜日は、レイバーネットなどでも活躍する、自称”川柳界の若手”乱鬼龍さんに誘われて、経産省前反原発テントの上映会に参加しました。

反原発テントの活動をカメラで追っている、映画監督の藤山顕一郎さんが以前制作した、「We 命尽きるまで」と「みなまた 海のこえ」の二本立て上映で、監督自身も参加されるとのことでした。

反原発テントに行くのは、実はちょっと久しぶりで、以前、テントに防衛のために泊まり、不覚にも爆睡してしまったと書いたとき(2月はじめ)以来です。

この日(3月16日)はテント開始188日目
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毎回訪れるたびにディスプレイが増殖していきます。
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途行く人たちへ反原発のアピールをするために、道路側に沢山のメッセージが張られているのですが、実は経産省側にも大きな文字でメッセージが書かれており、経産省の建物内で働く人たちからも見えるようになっています(働いている人たちが、市民の声に関心を持つ人たちならば、の話ですが)。
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(地下鉄のエレベーターの乗り場から撮ったので、ガラスの反射で見えにくいですが、「福島の母と子の声を聞いて!」と書かれています)

上映が始まりました。最初は「We 命尽きるまで」です。

映画のあらすじ(映画のリーフレットより引用)
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「子どもたちを戦争に行かせるな!」2007年6月15日、東京・日比谷野外音楽堂に響き渡った1200人のシュプレヒコール。それは、全学連・全共闘・学生運動OBたち―かつてのあの闘士たちが、『憲法9条改憲阻止』の一念の下に、40年ぶりに党派を超えて一堂に会した奇跡の集会だった。この奇跡は一年前、全学連OB数人の呼びかけから始まった。夢なかばにして各々の社会生活を営んできた元闘士たちも、リタイアする年代となり、再び解き放たれた。残された人生、子や孫たちのために、この国の未来のためにもう一度、過去の反省を乗り越え、この身を費やし自己実現をしたい―そんな思いを共にして『戦争ができる国』へと突き進もうとする政権に対し、抗議の実力闘争を呼びかける『全学連・全共闘・学生運動OB』の共同声明による『9条改憲阻止の会』が、党派性を超えた一個人としての意志と決意に基づく『全員個人参加』によって設立された。41人の賛同人の中には塩見孝也、山本義隆、秋田明大、大口明彦の名前もあった。
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映画には、この反原発テントでも中心を担っているメンバーの方々が何人も登場していました。1960年の安保闘争などの映像も沢山織り込まれていて、その時代を生き抜いてこられた方々が、憲法改正に危機感を持ち、再び立ち上がったという経緯がよく分かりました。

私がこの映画の中で感心したのは、ある元活動家の方(名前は失念coldsweats01)のスピーチでした。国会前でのハンガーストライキ座り込みの呼びかけについて、「私たち年寄りには得意なことがある。それは座り込みだ。どこでも座り込んで動かない闘いをやっていこうではないか」といった趣旨の発言をされていたことです。

原発に関わらず、あらゆる社会の問題に対して、問題だとは思っているけれども、具体的な行動を起こさないことについての理由は(自分も含めて)、「仕事が忙しい」、「小さな子ども(あるいは家族)がいる」、「お金がない」、「時間がない」、「遠くに住んでいる」etcといったものだと思います。

それらの理由から、具体的な行動を起こせないと結論付けてしまうわけですが、この方のスピーチのように、自分が得意な方法で、自分なりのやり方で活動をすれば良いのだと思います。子どもがいる人は、子どもがいるからこそ出来る活動をすれば良いのですし、抗議の声をあげる集会は大都市だけではありません(逆に地方が大都市の問題を押し付けられ、犠牲になっている)、時間もお金も、ないなりのやり方はいくらでもある・・・。

そんなことを気づかされました。

上映の様子
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休憩を挟んで「みなまた 海のこえ」。こちらは石牟礼道子の文章に、「原爆の図」で知られる丸木俊・丸木位里夫妻が絵を書いた、水俣病の被害を伝える絵本の朗読映画です。

チッソ工場が出来る前の、豊かな水俣の海を描いたシーン
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やがて海の生命が蝕まれていく様子
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もくもくと煙が立ち込めるチッソの工場に、いやがおうにも福島第一原発事故を重ねて観てしまいます。
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水俣病に苦しむ母子。この他にも、まるで原爆の図を髣髴とさせる地獄絵の数々に、丸木夫妻の中で水俣病と原爆は同じ意味を持って、彼らに筆を取らせたのだろうと思いました。
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そして、この日上映された2作品の、撮影&編集のクレジットには前田健司さんのお名前を見つけました! 前田さんといえば、インディユニオンの活動、そして自由と生存の家・野菜市でもお世話になった方です。映像制作をされているということは聞いていましたが、実際に関わったお仕事を観たのは初めてでした。

余談ですが、「We 命尽きるまで」のクレジットには、制作委員会として実際に映画に登場されるメインの方々の名前が連ねてありました。映画の主要な登場人物の方々が、大きな権限や発言権を持つ(制作委員会にもよると思いますが)制作委員として、映画作りに関わるのは、監督としてはとてもやりづらいことではないでしょうか? 資金的なこともあるかもしれませんが、私だったら上手く取り仕切れる自信がないので避けたいなぁ。。。

でも、この作品の監督の場合、監督自身も同じ時代を同志として生き抜いてきた仲間という立場であるので、以前このブログで書いたような被写体・制作者間の表現の相違や衝突という事態は起こりにくかったのかもしれません。ぜひ、今後監督とまたお会いした時にでも、この点について聞いて見たいと思います。

・・・っていうか、この日は参加される予定だった監督が、急なお仕事の関係で来られなくなってしまったのです。みんなが監督の来場を楽しみにしていましたが、上映の時は、なんと福岡に! 「これから東京に戻る」とのことでしたが、福岡は遠すぎでしょ!coldsweats01 代わりにプロデューサーの暮松栄さんがいらして、上映会後には映画についていろいろとお話してくれました。

写真向かって右から3番目の女性が暮松さん。
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この日は、福島から椎名千恵子さんも来られていました。映画の感想を言う段になったときに、声を詰まらせながら「自分にはもう時間がない。限られた時間の中で、何が出来るか、どんなやり方が有効か、常に考えている。感情の揺れ幅が大きくて、笑ったと思ったらそのすぐ後には泣いている。極端なところを行ったり来たりしている」と、反原発のために全身で取り組んではいるけれども、もどかしさとやりきれなさ、不安が一気に噴出しているようでした。

上映の後の交流会は、皆それぞれの思いで溢れ、夜10時ごろまで続きました。

さて、この日、私にはひとつ気になっていたことがありました。以前このブログでも少し書きましたが、私同様居候暮らしの乱さんが、居候先の家主が突然亡くなってしまい、これから住む家をどうしようかと悩んでいると、2月はじめに言っていたことでした。(乱さんが居候生活になったいきさつは私とは異なり、長年住んでいた多摩ニュータウン・諏訪2丁目住宅が建替えとなったことで追い出され、住まいを失ったのです)

新しい家が見つかったのかと聞くと、乱さんは「今はここに住んでいる」とテントを指差しました!!! ついに住人誕生!!!! 「ブライアン~」を観て、パーラメント・スクエアに住みついたマリアを絶賛していた乱さんですが、ついに乱さん自身も抗議活動の場所を住処にしてしまったのですねhappy01。(マリアの場合は住民登録もパーラメント・スクエアの住所で行っていますが、乱さんはさすがにそれはしていないと思いますが)

これから乱さんに手紙を出すときは、経産省前テントですねhappy02

初の住人誕生ニュースに、ひとり沸き立っている私でしたhappy01

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