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[jp] 野外フェスとドキュメンタリー

ベルギーは行ったことがない国ですが、チョコレートとビール以外にどんなものがあるのか知らないという不勉強のせいもあり、とりたてて行きたいと思っている国ではありません。隣国と合わせて数カ国を回るついでにというのだったら良いけれど。

・・・と、ベルギーに対してはそんな程度の私ですが、唯一、別格で行きたいベルギーで開催されている野外フェスがあります。Tomorrowland。(アパレルメーカーではありませんcoldsweats01)。ちょうどサイトを覗いてみたら、なんと明日からチケット発売開始!! チケットの販売枚数は25万枚(うち8万枚程度はベルギー国民のみ先行発売で、もちろん既に売り切れ)! フジロックで12~13万人ですから、その巨大さが分かります。

ビデオがネットに沢山アップされていて、今日はそれらを眺めながら作業をしていたのですが、フジロック、そしてイギリスのグラストンベリーに行ったときのことを思い出しながら、うわ~行きたいなぁ!!と観ていました。ヨーロッパにいたら絶対行くんですが!

私はこれまでにも時々野外フェスとドキュメンタリー制作の共通点について述べてきましたが、巨大な会場を行き来し、朝・日中・夜とコロコロ変わる暑さと寒さ&雷雨にも耐え、その日のメインのアーティストのライブに備え、気力と体力をコントロールしながら長時間&数日間のフェスを楽しむ・・・。それはそのまま、屋外で長時間の撮影をした「ブライアン~」に生かされたのでした。体力もそうだし、装備も。

(ちなみに私は、ある野外フェスに行くと決めたら、1年ぐらい前からワークアウトをして基礎体力作りからやります。体力がないとフェスは楽しめないですから。そして、フェスが近づいたら、ライブや飲み会のような発散する遊びは控えて、全てはフェスで頂点に達するように自分をコントロールするという徹底振りです。きっと、出演アーティストより気合が入っているかもしれません。でも、あまりにも自分をピュアな状態に持って行き過ぎて、ライブの音に全身で反応し、その場で腰を抜かすという間抜けな結果に・・・coldsweats01 でも、それぐらい楽しみな一大イベントなんですよね。)

フジロックのモデルといわれる、イギリスの野外フェス、グラストンベリー。これは、もう、本当にたとえようのないほど、私にとって特別のイベント。私は2007年にイギリス人の友達と8人ぐらいで行きました。私以外は10代の頃から10年近くグラストンベリーに通い続けている達人たち。テントを張る場所が混雑するため、フェスの2日前からテントサイトのみがオープンするのです。私は事前に友達に自分のテントも運んでもらい、テントを張ってもらって、私はフェス当日から参加しました。良いテントの場所を確保しないと、メイン会場から1時間近く歩くはめになってしまうのです。

きっと、Tomorrowlandなんて、もっとすごい状態なんだろうな~。

フジロックも独特の文化があるけれど、イギリスの野外フェスにいくつか行ってみて思ったことは、音楽のライブ・祭典に留まらず、”社会文化”なのだということ。巨大な敷地内には、音楽のライブをやるステージがいくつもありますが、それ以上に音楽以外のステージや施設も沢山あるのです。例えば、グラストンベリーの場合は、コメディテント(テントといっても1000人以上は入る大きなものです。朝から晩までスタンダップ・コメディのショウが観られます)、バーレスクのテント、サーカステント、そしてLeft Fieldと呼ばれる、政治に関するテントも終日ものすごい人が集まっています。元政治家や政治ネタのコメディアンなどが登場します。

音楽やファッション、パフォーマンスなど、あらゆる芸術に社会情勢や政治、社会的信条(動物愛護や環境保護など)が、ごく普通に融合している(→これは海外の芸能人が社会的な発現をすることにも表れていますよね)というのに改めて驚き、これはウッドストックなどから連綿と続く文化なのだろうな、と思いました。キャンプをし、あらゆる文化・社会問題などを融合して、”祭”になる。。。その精神は、ブライアンの抗議活動、そしてNYのオキュパイ運動にも通じる社会的土壌ではないか?とも思うのです。(私の個人的見解ですが)。

日本はどうでしょうか? 社会的な影響力を持つ芸能人などが社会的&政治的な発言をしない(できない)原因のひとつに、”テレビ”があると思います。今、どのチャンネルをつけても、どうでもいいバラエティ番組に、さらにどうでもいいコメントばかりする芸能人&お笑い芸人たちが大人数でひな壇に並ぶような番組ばかりです。お笑い芸人の稼ぐ場所は、断然テレビでしょう。

でも、イギリスの場合は、コメディアンたちがテレビに出なくても稼げる土壌があるのです。そのひとつが、グラストンベリーを始めとする野外フェス。音楽アーティスト同様に、夏場はフェス出場で大忙しです。さらに、スコットランドのエジンバラでは1ヶ月間コメディ中心のフェスティバル(エジンバラ・フリンジフェスティバル)があって、そこでも毎晩舞台をやります。さらに、東京ドーム規模のスタジアムでコメディをピンでやる芸人もかなりいます。

そんなわけで、テレビに出なくてもお金は稼げますし(もちろん売れない芸人が厳しいのはどこの国でも同じですが)、あまりにも過激すぎてテレビでは放送できない芸人のライブも大人気で、その人たちの社会批判はかなり強烈です。テレビとか、スポンサーとか、くそ食らえって感じのコメディアンがいて(ライブに行ったのに名前を失念)、彼の場合はもう10年以上全くテレビに出ていないそうです。でも、全然平気。

まぁ、日本とイギリスのコメディアンの違いが、それだけに由来するとは限らないですが、でもコメディアンが置かれている状況はずいぶん違うと思います。

テレビに飼いならされてしまったら、本来、社会を皮肉り、風刺する芸人の牙は抜かれてしまいますよね。”ロック”し続けるためにも野外フェス文化は大事!と思ったのでした。

また行きたいなぁ~!!

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