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[jp] かなりしんどいマリアの生活

パーラメント・スクエアでの夜通しの抗議活動を規制する新法が出来、マリアはそれに対し裁判で訴えましたが、訴えが認められず、現在はホームレス用のシェルターで寝泊りしているということは、以前このブログでもお伝えしました。

その後のマリアの近況ですが、現在も引き続きホームレス用シェルターで寝泊りをしているそうです。しかし、このシェルターは民間の慈善団体が政府からの補助金を受けて運営しているそうですが、夜11時にならないとシェルターは開放されず、しかも朝6時にはシェルターを出なければならないのだそうです。本当に”寝る”ためだけの場所。

パーラメント・スクエアを去った後、マリアは日中はまたパーラメント・スクエアで活動しているのかと思っていましたが、そうではなくて、クリスチャンの慈善団体を少し手伝ったり、これからの予定・作戦を立てたりしながら日々を過ごしているのだそうです。

日本でもそうですが、日中、タダで時間をつぶせる場所というのは、どんどん少なくなって来ていると思います。現在、1日のうち17時間あまりをどこかで過ごさなければならないマリアは、それを痛感するそうです。天気が良ければ公園のベンチにいてもいいかもしれませんが、ご存知の通りイギリスは雨の日が多く、6月でも12度程度しかない日も珍しくありません。ベンチ自体も撤去される傾向にあり、カフェでお金を払ってコーヒーを飲むなどしない限り、ゆっくりと休む場所は得にくいのです。

クリスチャンの慈善団体は悪くはないそうですが、その団体には団体の活動方針や決まりごとがありますので、それにマリアはやりづらさを感じているそうです。また、これまでからマリアを支えてきた女性センターに関しても、”女性と子ども”の問題に力点を置きすぎるのが、老若男女問わない問題だと思うマリアには、なかなかなじめないそうです。

まさにパーラメント・スクエアを拠点とした平和活動は、マリアにとって本当にぴったりの場所だったんだなぁ・・・と思います。その拠点を失ってしまった今は、日々を過ごすのがかなり大変のようです。

夏ごろには、マリアの娘・ケリーに二人目の赤ちゃんが生まれるので、マリアはその頃にはケリーと住んで赤ちゃんの世話を手伝いたいと思っているそうです。

マリアが住民票を置くウェストミンスター行政区(パーラメント・スクエアのある行政区)からは、単身者用の公営住宅を斡旋するからそこに入るように連絡が来ていて、マリアとしてはそこに入るべきかどうか迷っています。

というのも、イギリスでも公営住宅に入るのは現代では至難の業で、相当の生活困窮者(シングルマザー、重度の障がい者、ドラッグ中毒者など)でないと入れないということは、このブログでも時々触れていますが、ずっと順番待ちをしている人たちがいるのに、自分が優先して公営住宅に入ってしまうことに対する後ろめたさを感じるからだそうです。(ウェストミンスター行政区がマリアに優先的に公営住宅を斡旋する背景には、パーラメント・スクエアの抗議活動を止めさせるために、すぐにでも住む場所を与えて去らせたいという思惑もあります)

公営住宅に入るとなった場合は、その公営住宅はウェストミンスター行政区ではないそうです。ロンドンの公営住宅に入れる保証はなく、他の都市ということもあるそうです。(空き状況により、ですが、パーラメント・スクエアからマリアを遠ざけるためにわざと他の都市の公営住宅に入れさせる可能性もあるでしょう)

そして、政府の斡旋で公営住宅に入った場合は、自立のための職業訓練なども受けなければならないそうで、職探しでなく平和運動をやり続けたいと考えている彼女としては、そういう政府のサポート&義務に縛られるのはちょっと違うと思っているそうです。

しかし、この公営住宅の斡旋は、ある程度の期限内に返答しなければならず、その斡旋を断ったら、今後住む場所について自力で何とかしなければなりませんので、なかなか難しい決断を迫られています。どうするんだろう・・・

ところで、そのマリアから、別の件でメールの転送が届きました。土地開放、オルタナティブ・ヴィレッジなどの運動をする人たちが、王室所有の使われていない土地を占拠して、自分たちのヴィレッジを作ろうという呼びかけです。転載、転送歓迎ということですので、以下ご紹介します。

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Eco-village occupation in Windsor this June.

This Saturday 09th June, we will be walking from Syon Lane Community Allotment in West London to Windsor.  We will be camping for one night on the route. Our aim is to start a community on a piece of disused land on the Crown Estate.

We plan to grow our own food, make shelters and live sustainably: to show an alternative to our system of crisis. We call for the right for everyone to be able to use the disused land to live on, free the yoke of debt and rent.

If you share our vision, and you are willing to work to achieve it, we welcome you to join us.

Meetup details:

Meet at Syon Lane Community Allotment on Sat 09th June from 11 a.m. We will be
departing at 1 p.m sharp.  Bring camping equipment, warm  clothing, mug, bowl, spoon and a torch. Also please bring seeds and any useful equipment if you can.

Should you wish to meet us in Windsor, or at some other point along the journey, please call the numbers below to find out where we are or visit the website.

If  you would like to know more about this  project, please visit:
www.diggers2012.wordpress.com or email    diggers2012@yahoo.co.uk

Alternatively you can call or text the following numbers: 07963 475 195 / 07905 283 114 to find out more.

Syon Lane Community Allotment Directions and map.
Street Address: The lane adjacent to Platform 1, Syon Lane Station, Rothbury Gardens, Isleworth, Middlesex, TW7 5JG
Getting to the site: We are situated on the long strip of land adjacent to Platform 1 of Syon Lane Station, on the line coming from Waterloo via Kew Bridge and Hounslow.  For train times, check: www.nationalrail.co.uk
Nearest Tube: Osterley – Turn left out of the station, follow the Great West Road until you reach Syon Lane, then turn right. Then turn right down a footpath before you cross the railway bridge, it will lead you through to Rothbury Gardens, and you will see our site entrance opposite.
Nearest bus stop: London Road – Busch Corner (237/267/235) – Come up either Spur Road or Syon Lane until you reach the railway bridge. Then go onto Platform 1 and follow the footpath between two metal fences, you will see our entrance on your left.

Map link: http://g.co/maps/ga6mn

http://diggers2012.wordpress.com/
https://www.facebook.com/events/388997621152693/
http://london.indymedia.org/events/12282
https://twitter.com/#!/freetheland

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よく、欧州の社会・住宅運動などを勉強されている方々から、「ヨーロッパではスクウォッティング(占拠)が盛んに行われていると聞いた」と言われるのですが、上にご紹介した行動もスクウォッティングの部類に当てはまります。このような試みはイギリス各地で散発的に起こっていますが、即座~数ヶ月以内に取り締まられ、解散させられることがほとんどです。リーマンショック以降、開発計画が中止となって更地・空き家のままとなっている場所が多いにもかかわらず、いざ不法占拠されると知ると、すぐに駆けつけてきます。

スクウォッティングは「不法占拠」と翻訳されるぐらいですから、その是非は人によって分かれると思いますが、他人にそんなに迷惑をかけているわけではない”タダ”の場所が減っていくという現状に、マリアの今の生活が重なるように私には見えます。

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