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[jp] ブライアンの一周忌

6月18日の月曜日は、ブライアンが亡くなってちょうど1年の日でした。「にっしぃ劇場」を主宰するにっしぃさんが、この命日の日に追悼上映会を開いてくれました。

会場のfrom Earth Cafe OHANA。メニューは全てベジタリアン。ベジタリアン・キーマカレーをいただきました。
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店内にはオーガニックや健康志向の雑貨が沢山!
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大豆で出来たキャンドルですって
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「ふんどし」も! 今、ひそかなブームらしいです。
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挨拶をするにっしぃさん。
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上映の様子
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上映の後は、参加してくれた方々と共に、感想や質問も交えながらお話をしました。映画をこれまでにも観てくださった方もいれば、初めて観たという人もいました。(ちなみに、「ブライアンと仲間たち」を観るのは3回目というにっしぃさんは、しきりに「さようならURは、かなり上達したんですね」と言っていました。確かに「ブライアンと仲間たち」は、構成、編集、ナレーションetc、突っ込みどころが満載なんです・・・coldsweats01

ブライアンと知り合ったきっかけ、パーラメント・スクエアの近況の話、中でもSOCPA法に代わり抗議活動を取り締まる新法についての質問が多くありました。

新法については、マリアやポール、リッキーからの情報、インディーメディアやBBCなどの報道などで主に情報を得ている私ですが、実際の法律の条文を目にしたことはありませんでした。今回、質問を受けたことをきっかけに、初めて法律の条文にあたってみることにしました。

法律の条文を探す過程で、これまで知らなかったり混同していたいくつかの事実を知ることになりました。これまでの紹介で、細部について間違っていた部分がありました。お詫びして以下に訂正します。ネット上の記事や報道は噛み砕いて紹介されていて、それはそれで役に立ちますが、やっぱり原文に当たってみないと分からないこと、沢山ありますね。

まず「新法」と紹介してきたPolice Reform and Social Responsibility Act(PRASRA)ですが、この法律自体は新しいものではなく、ずっと以前からあるもので、部分的に改正・追加しつつ2003...2011とバージョンアップされています。パーラメント・スクエアの抗議活動だけを取り締まるのではなく、アルコール販売の許可、ドラッグの取り締まりなどもこの法律がカバーする分野です。

イギリスの国会のウェブサイトにこの法律についてのページがあります。この法律のカバーする分野については以下のように書いてありました。

The Bill covers five distinct policy areas: police accountability and governance; alcohol licensing; the regulation of protests around Parliament Square; misuse of drugs; and the issue of arrest warrants in respect of private prosecutions for universal jurisdiction offences.

・・・というか、逆にこの法律の中に、あえて「パーラメントスクエアでの抗議活動」の取締りが規定されているのが不自然な感じです。

そしてこの法に関しては、私は最初に読んだ報道から「条例」とお伝えしたのですが、その後様々な報道やプレスリリースなどを読むうちに、「law」、「bill」、「by-law」、「new legislation」等、様々な表現が入り乱れていて、この法が国会で制定される「法律」なのか、地方自治体が定める「条例」なのか、いまいち自信が持てなくなっていました。

ちなみにマリアが、以前この法に対して起こした裁判では「ウェストミンスター行政区」、「法務局」と「ロンドン警察」を被告としています。

今回改めて調べてみると、このPRASRAは、国会のページにも掲載されているように、国会で制定する「法律」なのですが、このパーラメント・スクエアでの抗議活動に関しては、PRASRAを基にして、「ウェストミンスター行政区」、「大ロンドン庁(Greater London Authority)」などもそれぞれに具体的な手続きや細則を定める「条例」を作るのです。

上記のような理由から、様々な記事で「法律」だったり「条例」だったりという言葉が、その時々に応じて使われているのでした。

今回、パーラメント・スクエアでの夜通しの抗議活動を規制する法律の、問題の箇所についても、初めて法律の原文に当たってみました。上映会での質問で、「寝袋を持ってはいけないと書いてあるのか? 毛布やどてらなら良いのか?」という質問があったからです。

イギリス政府の法律に関するウェブサイトで、この法律の改正箇所についてのページがあります。

具体的な夜通し抗議活動の禁止について、以下のように規定されています。

143条
Prohibited activities in controlled area of Parliament Square

(2)For the purposes of this Part, a “prohibited activity” is any of the following— .

(a)operating any amplified noise equipment in the controlled area of Parliament Square; .

(b)erecting or keeping erected in the controlled area of Parliament Square— .

(i)any tent, or .

(ii)any other structure that is designed, or adapted, (solely or mainly) for the purpose of facilitating sleeping or staying in a place for any period; .

(c)using any tent or other such structure in the controlled area of Parliament Square for the purpose of sleeping or staying in that area; .

(d)placing or keeping in place in the controlled area of Parliament Square any sleeping equipment with a view to its use (whether or not by the person placing it or keeping it in place) for the purpose of sleeping overnight in that area; .

(e)using any sleeping equipment in the controlled area of Parliament Square for the purpose of sleeping overnight in that area.

(4)In subsection (2)(a) “amplified noise equipment” means any device that is designed or adapted for amplifying sound, including (but not limited to)— .

(a)loudspeakers, and .

(b)loudhailers.

(7)In this section “sleeping equipment” means any sleeping bag, mattress or other similar item designed, or adapted, (solely or mainly) for the purpose of facilitating sleeping in a place.

夜通しの抗議活動のための道具だけでなく、スピーカー、マイクなど拡声器の使用も禁止されています。夜通しの抗議活動のための道具は、法律の中では“sleeping equipment”という言葉で表現されていますが、その具体的な定義は「パーラメント・スクエアに、いかなる期間でも滞在、または睡眠をするためのテント、もしくはそれに類するものの設置の禁止」と、「夜通しパーラメント・スクエアに滞在するための睡眠のための道具を、使用するための状態で目に付くような場所に置くこと」(ぎこちない直訳ですみませんが、かばんの中に寝袋が入っているのならOKだけど、使うためにかばんから出して広げたりするのはだめということ)、「“sleeping equipment”とは、寝袋、マットレス、またはそれらに類する寝るためにデザインされた道具」と書かれていました。

なので、上映後のトークで出された「どてら」、「かいまき」、「(防寒のパッドを沢山中に詰めた)着ぐるみ」などの案は、グレーゾーンでこの法律の規制をくぐり抜けられる可能性があります! いまだに夜通しの抗議活動を、何も持たずに続けているバーバラに、日本の着ぐるみを送ったら良いかも! 日本の伝統文化がイギリスの表現の自由を守る?!

追悼上映の後で皆さんと
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気がついたら11時近くになっていました。週初めの月曜日にもかかわらず、企画してくださったにっしぃさん、来てくださった皆様、どうもありがとうございました! おかげさまで良い命日となりました。

ちなみに、これまで月1ほどのペースで開催されてきた「にっしぃ劇場」ですが、今月はなんと3回もあるのです! 6月25日(月)夜7時半~「ヒマラヤを越える子どもたち」書籍出版記念・上映回&トーク、6月30日(土)夜7時半~「草地の生き物と人との関わり」映像&トーク。いずれも会場はfrom Earth Cafe OHANAです。興味のある方はぜひ!

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