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[jp] 大阪劇場公開(1日目:6月23日)

早いもので、6月23日から始まった大阪シネ・ヌーヴォXでの劇場公開は、今日(7月6日)が最終日となります。劇場まで足を運んで観て頂いた皆様、どうもありがとうございました!

今日から、大阪での劇場公開のことを書きたいと思います。

23日(土)の初日にあわせ、(言うまでもないですが)貧乏映画制作者の私は、夜行バスで前日の22日深夜に東京を出発しました。

出発前から、4日間の間で飲み会が1日1~2回のペースで入っていた私は、このハードスケジュールを乗り切るには、バスで早朝に大阪に着いたあと、数時間仮眠をしたいと思っていました。

大阪の宿をネットで探し、釜ヶ崎に1泊1500円の安宿を見つけた私は、宿に交渉し、23日の朝7時にチェックインをさせてほしいとお願いしました。「確実に約束は出来ないが、前日からの客がいなければ朝から使っても良い」と言ってくれました。

バスが6時過ぎに大阪・難波に到着し、地下鉄で「動物園前」まで行き、駅出口から20秒ほど歩いてホテルに到着。釜ヶ崎エリアは、ほとんど詳しくないのですが、地理に不案内でも駅から近いホテルなら安心だろうと思って選んだのですが、これは本当に正解でした! 大阪滞在中、どこに行くにも御堂筋線ですぐ行け、夜遅くになっても帰りを心配する必要はありませんでした。

私が泊まった宿「ホテル太洋」
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私が泊まった部屋はこんな感じ。4畳ほどの洋室に、シングルベッド、冷蔵庫、テレビ、浴衣、バスタオル、歯ブラシ。十分です。ちなみにこの階は、「女性専用フロア」のため、宿泊客は全て女性なのだそうです。
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フロアの様子
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風呂、トイレ、洗面所は共同
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掃除中のツインルームの様子も見えました
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釜ヶ崎周辺の、これらのホテルはほとんどが、以前は「ドヤ」(日雇い労働者の宿泊所)として使われていたホテルです。改装され、こぎれいになり、格安の宿泊所として外国人のバックパッカーたちに利用されています。

かつては日雇い労働者であふれたこの街が、高度経済成長が終わり、産業・求人の構造が変わり、高齢化した労働者たちは福祉アパート(主に生活保護者などが入居するアパート)に入居し始めたため、元ドヤは外国人用のゲストハウスか、元日雇い労働者たちの福祉アパートへと商売替えをしているわけです。

実際私が宿泊したホテル太洋も、外国人観光客ばかりで、日本語の会話を聞くことは最後までありませんでした。受付の男性も、見た目日本人なのですが、便宜からか「Steve」と書かれた名札をつけていましたcoldsweats01

元ドヤの名残か、作業用ヘルメットなどをつるしていたであろうフックが廊下にあったりしました。また、大浴場がひとつしかなく(昔は男性労働者だけだったのだから)、時間帯を分けて男性と女性が使えるようにしてありました。(シャワー室は24時間使えるようになっていました)

駅周辺に立ち並ぶ元ドヤのホテル
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宿泊料金は個室で1500円~2000円程度と破格の値段です。
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駅から離れていくと値段はさらに下がり、中には1200円という宿も! 一晩で1200円は、ネットカフェよりも安い値段。東京でも、山谷あたりが同じようにバックパッカー用の宿に造り替えているところもありますが、さすがにこの値段は東京では見かけません。
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「地デジはいりました」じゃなくて「ビデオ付カラーテレビはいりました」っていうのがほほえましいですhappy01

実際に宿泊するまでは、「釜ヶ崎・1500円」に多少の不安を持っていた私ですが、思っていた以上に快適でした! お勧めです!

さて、7時から11時ごろまで仮眠をした後、駅近くの食堂で昼食を食べてから、千里中央へ向かいました。山形の映画祭で知り合った楠瀬さんの紹介で、大阪のローカルラジオ局、FM千里の「映画の森」という番組にゲスト出演させてもらうためです。

「千里」といえば、私のブログを読んでいただいている方はお分かりのように、NDSの中村葉子さんが撮られたドキュメンタリー映画「空っ風」の舞台でもあります。千里の町並みを見たいと思い、予定より早めに千里駅に向かい、近くを歩いてみることにしました。

千里中央駅
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千里中央駅の手前数駅ぐらいから、景色が団地や高層マンション一色になっていくのを、驚きの気持ちで眺めていました。

千里中央駅周辺
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地元の人らしき人が、立ち話をしていたので、そこで千里ニュータウンの建替えられたマンションがどこかと聞いてみました。その人たちによると、千里ニュータウンはとても広いので、私が見たいと思っている一番大きな建替えマンションは、ここからかなり歩くといわれてしまいました。

でも、この近所でもURの団地から民間に建替えられたものはあるということで、いくつか教えてもらいました。
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昔のままの団地もあります。
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建替えの時は、相当な反対運動が起こったけれど、建替えの話は強硬に進められた、今は建替えはほとんど終了したのではないか?と話していました。話を聞きながら、巨大な団地を訪問するには、やはり事前の勉強が必要だったと残念に思いました。団地があまりにも巨大すぎて、同じ団地でも別の駅で降りないと歩いていけないような場所もあって、限られた時間内ではまったく立ち寄る時間がないのでした。

私が団地のことをあれこれ聞くので、その人(70歳ぐらいの男性)は不思議そうに「あんた、グーグルの人?」と聞きました。

グーグル!!!!!

これまでにも知らない人に話しかけたり、街中で写真を撮っていて、よく「新聞記者の人?」とか「週刊誌の人?」とか聞かれたことはありますが、グーグルの人かと聞かれたのは初めてでした! 確かに、グーグルアースとかで、グーグルは各地の風景をとりまくっていますものね。グーグルに間違えられる時代になったんだなぁと、感慨深く思いました。

結局、千里ニュータウンを見ることができずに、待ち合わせの時間になってしまい、千里中央駅に戻りました。楠瀬さんと会い、FM千里まで連れて行ってもらいました。

パーソナリティーの林さん、そしてディレクターさんと挨拶をして、おしゃべりをしました。FM千里は、阪神大震災を機に作られたラジオ局のなのだそうです。

私の映画は事前に送ったDVDで見ていただいていたのですが、千里ニュータウンの建て替えを経験した土地柄、そして地元に支援されているローカルFM局という立場から、URの立ち退きの問題はそんなにつっこんで話すことは出来ないけれども、映画監督としてのこれまでのことや、イギリスに留学した時の話などを中心に聞きたいと言われました。

私としては、まず導入として千里ニュータウンの建て替えからお話をすれば、大阪のリスナーの人たちにも東京の日野市で起こっているUR団地の問題を身近に感じてもらえるのでは、と思っていたのですけれども・・・coldsweats01! 

本番直前にパーソナリティーの林さんと
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本番中!
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番組の冒頭から約20分間、お話させていただきました。映画を作るようになったきっかけ、ロンドンでの生活、ジャーナリズムとドキュメンタリー、そして「さようならUR」の映画について、住民の人へのインタビューについてなど。

この日は3時半からシネ・ヌーヴォXで上映が始まっていました。楠瀬さん、そして取材をしてくれるというウェブマガジン「キネプレ」の編集長・森田さんと共に、急いで映画館のある九条へ向かいます。

東京ではいまいち実感として良く分からない(←私だけかもしれませんが)、橋下市長の人気度と市民生活に与えている影響なのですが、森田さんによると文化関連の助成金などの予算はかなり削られてしまい、これまで若手の登竜門として注目されていたCO2映画祭が終了となり、今後は制作支援本数を縮小して大阪アジアン映画祭の一セクションになる、などと話していました。

映画の上映は3時半からでしたので、厳密には4時43分から舞台挨拶を行うことになっていました。果たしてどれだけのお客さんが来てくれているのでしょうか・・・ドキドキしながら劇場へ向かいます。

舞台挨拶開始20分ほど前に劇場に到着しました。映画館は、商店街を通り、住宅街の中にありました。
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舞台挨拶の時間まで、森田さんがインタビューをしてくれました。キネプレの記事はこちらよりご覧いただけます。

インタビューの後、森田さんと
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劇場の中には、「さようならUR」のポスターも!
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歴代の監督やゲストたちのサインが壁にびっしり!
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初回の舞台挨拶は記念に撮影したいと思い、楠瀬さんに撮影をお願いしました。山形の映画祭で会ってはいましたが、そのときは鉄道の話がメイン(!)だったので、山形に通っている理由(映画のお仕事をされているのか、映画が好きなのか、映画を作っているのか・・・etc)などは分かりませんでした。でも、事前に「舞台挨拶の撮影をお願いすることは出来ますか?」と聞いたところ、ビジュアルアーツで映像を学び、パナソニックの業務機を持っていることが判明! お芝居の撮影などもされているそうです。舞台挨拶の撮影をお願いできる人がいてよかった~と安心しました。(だって、カメラのシャッター押すぐらいならまだしも、ビデオカメラの撮影を頼まれるのって、やったことがない人だったら相当ハードに感じますよね)

映画が終わり、舞台挨拶の時間になりました。会場に入ると、座席が8割ほど埋まっていて、とてもうれしくなりました。

舞台挨拶の様子
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舞台挨拶では、この日千里に立ち寄ったということ、住宅問題は高齢者だけでなく自分たちの世代の大きな問題でもあるということ、などを話しました。

会場からの質問では、「さようならUR」というタイトルの意図、耐震補強工事について、理事長の取材について、などの質問をいただきました。

無事舞台挨拶が終わったあと、観てくれた人が次々に話しかけてくれました。中でも、とても親しみのある笑顔で話しかけてくれた女性がいました。「誰か分かる?」と聞かれましたが、う~~~ん、分かりません。。。「会ったことがあるとしたら、豊中平和映画祭の方ですか?」と答えたところ、「違う。どんどん言ってみて」と言う、その話し方でハッとしました。

もしかしてしょこたん(通称)のお母さん?!?!

・・・正解でした。イギリス留学前5年間働いていた会社で、同期として入社して以来、ずっと仲良くしてもらっているしょこたんのお母さんなのでした! 関西にお住まいと聞いて、是非観に来てとお願いしたら、初日に来てくれたのでした!

しょこたんのお母さんと。話し方がところどころしょこたんに似ているしhappy02!!
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お土産もいただきました。ありがとうございます!
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次の上映は7時半からで、舞台挨拶は8時43分からの予定でした。それまでの間、映画を観に来ていただいた、元UR職員で現在は大学の先生をされている増永さん夫妻、そして大阪のURの職員の方々と共に、近くの喫茶店にお茶を飲みに行きました。

喫茶店にて
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増永さんは、大学で住宅問題を教えているけれども、学生たちは居住実態についてなかなか知る機会がない、こういう映画が作られたのは素晴らしい、と話していました。是非生徒にも観に来てほしいと思っているけれど、地理的にやや遠いので、水族館とセットにして大阪に来がてら、映画も観てもらえれば・・・と言っていました。映画と水族館って、まるでデートのようですねhappy01

URの職員の方からは、最近のURの状況についてお話を聞きました。URの高コスト体質は事業仕分けでも指摘されていますが、そのあおりで新規採用が極端に少なくなっているといっていました。職員は3~4000人いるのですが、新規採用は全国で3~40人しかいないのだそうです。新陳代謝が全くない、いびつな人員構成だと言っていました。3~40人の狭き門をくぐって採用された新入職員は、皆、高学歴でコミュニケーション能力に長けた人ばかりなのだそうです。そういう人は、弁が立ち、説得力があるので、住民対応に配属されると言っていました。そんな手ごわい人が送り込まれたら、住民側も大変ですねcoldsweats02

公務員は身分の保証がされていますが、ふと、URを含む独立行政法人の職員の身分はどうなのだろうかと思い、聞いて見ました。「人員削減せよ」と外部からは言われていますが、リストラなんて出来るのか、と。すると、公務員の給料削減にならい、独法の職員たちも給料が減らされているそうです。現在のところ身分保障はあるそうですが、独立行政法人の職員に対し退職の斡旋ができる法律が制定されようとしている、とのこと。・・・となると、表向きは「退職の”斡旋”」とはいえ、今後は事実上のリストラが始まってくるのかもしれません。

事業仕分け、あり方検討委員会での審議を経て、URの今後の組織についても話題になりました。おそらく8月頃に特殊会社化が決まるかもしれないけれど、総選挙の日程なども影響して、スケジュールはずれるかもしれないとのこと。

また、私の映画の中で「直撃」された理事長ですが、彼はこの6月に任期が切れ(その後はどこに「渡り」をしたのでしょうねgawk?)、次の理事長からは「公募制」によって選ばれることになったそうです。プロパーの職員たちとしては、(天下りも問題ですが)まったくの専門外から来る人が理事長になる場合、それも良し悪しがあると話していました。(※7月10日の新聞報道によれば、小川さんの退任後、みずほコーポレート銀行元専務でオリエントコーポレーション社長をかつて務めた、上西郁夫さんが新たな理事長となったそうです。人選は当初公募で進めたが難航し、小川氏が6月末で退任後は空席になっていた、とのこと。)

今回に限らず、これまでにも、東京や別の地域で、URの職員の方たちが映画を見てくれたことは何度もあり、その後にお話しする機会も持てたりするのですが、私の映画の中でのURの描き方には不満があるようです(そりゃそうかもしれません)。現場で働いている職員の多くは、淡々と真面目に自分の職務をこなしているだけで、住民を苦しめたいなんていう気持ちは全くないのですから。

私も、真面目な気持ちで働いている職員の方々がいるということは認めます。でも、アイデンティティーがどうしても「個人」より「会社員」になってしまうので、上司や会社の命令に背いてまでは、公共住宅や住民を守れないのです。。。(これはURに限った話ではないですね)

URにも労働組合がありますが、組織の加入率は昔は7~8割あったそうですが、現在は約1割(全国なのか大阪の組合限定の数値かは不明)で、なかなか声が届かないと嘆いていました。政策は国が決めるから、自分たちは組織にいる以上それに従うしかない、組合としての活動の第一目的はUR職員の労働条件の改善を求めること、と話していました。

私は映画の中で、URを批判してもいますが、しかし、職員の人たちに会ったときには、私が映画で描いた意図について、こう補足して説明してもいます。「住宅問題や住宅政策は国&自治体レベルの政策の問題。URはただの実行部隊で、住宅政策を論じたり、決定する権限はない。一番問題なのは、「国」にしっかりした住宅政策がないことで、なおかつ住宅に関する理念・哲学・ビジョンも持っていない。それが問題だと思っています」とお話ししています。

国によっては、まちづくりや住宅政策を考える検討委員会のメンバーに建築家らだけでなく、哲学者や思想家も入れる国もあると聞いたことがあります。ただ、建てる・作る・壊すetcだけじゃなくて、そういう視点も大事だと思います。

「さようならUR」というショッキングな(?)タイトルのおかげで観るのをためらうUR職員の方も多いと聞いているのですが、私の本意を理解したうえで、ぜひ多くの職員の方に観に来ていただきたいと思います。(ちなみに「URにDVDを送ってみせたらどうか?」ともアドバイスを頂くのですが、URの会議室でこっそり観るよりも、実際のUR団地にお住まいの住民の皆さんが来られる上映会場まで足を運び、上映後の質疑応答などで住民の皆さんのリアルな声を聞いてほしいと思っているので、DVDだけ送るのはちょっと違うかな~と思います。。。)

やや話題がそれましたが、この日は、大阪の公共住宅事情についても話を聞きました。大阪では、府営住宅と市営住宅を統合していく方向にあるそうです。橋下市長の方針にあるように、府の権限を市に移行する(同等の権限を持たせていく)ということでなのだそうです。統合によって、どのような影響が出るのか、気になるところです。

色々と貴重なお話を聞くことが出来て良かったです。

夜8時ごろになり、舞台挨拶のために劇場に戻りました。本日、2回目の舞台挨拶です。劇場に到着すると、スタッフの方が言いにくそうに「すみません、お客さんが一人だけなんです・・・」と言いました。

・・・一人かぁ・・・ 

これまで、連日の上映や一日数回の上映をしたことがなかったので、劇場公開の厳しさを見せ付けられた気がしました。まだ初日なのに・・・。ほとんど無名の私の作品を公開しようと選んでくれた、支配人の山崎さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

ちなみに、私が舞台挨拶をした4日間で、お客さんが一人(5人以下)なのは、この1回だけではありましたが。。。

一人と聞いて最初は凹みましたが、段々と、観に来てくれたたった一人のお客さんに感謝する気持ちの方が大きくなってきました。観客の側としては、One of themのつもりで観に来た映画で、舞台挨拶のお客さんが自分だけというのは、かえって嫌なものだろうと思います。(さして興味のない映画で、特段質問がなかったとしても、無理やり質問してあげなきゃ申し訳ない、みたいな気持ちになるのでは?と私だったら思います)

映画の上映が終わり、恐る恐る中に入りました。座っていたのは、若い男性でした。名前はふじはらさんというのだそうです。挨拶もそこそこに「どうして映画を観に来てくれたのですか?」とまず聞いてしまいました。すると、大阪市立大学の全先生から上映のことを教えてもらったとのことでした。

全先生!!!

私はこの日の上映の後、釜ヶ崎で全先生と会う約束になっていました。先生自体は、この日、学会(だったかな?)の総会で映画は観にこられなかったものの、総会後の飲み会に私も合流してお会い(初対面)することになっていたのです。先生の生徒さんが、映画を観に来てくれたとは!

観客はふじはらさん一人でしたが、映画を観て思ったことをノートに書きとめていて、沢山質問をしてくれました。質問も交えながら、気がついたら通常の舞台挨拶の時間を過ぎるぐらいの時間になっていました。大学院で社会学的に様々なこと(ふじはらさんの主な研究フィールドは移民労働者の問題だそうです)を学んでいるだけあって、「社会」、「住居」、「高齢化社会」など、多方面からの質問をしてくれました。

舞台挨拶(?)が終わり、私はふじはらさんを全先生との飲み会に誘ってみました。最寄のJRの駅・弁天町まで歩きながら、大学院での勉強について聞きました。移民労働者、特にブラジルの日系人コミュニティに興味があるのだそうです。私が4月に訪問した韓国のスラム街・ポイドンにも、全先生のスタディーツアーで参加したのだとか。

電車に乗り、新今宮に到着した頃は、既に10時を回っていました。参加するはずだった飲み会はお開きとなり、近くの飲み屋で2次会をやっているとのことでした。この日は、ホームレス支援団体や簡易宿泊所などの経営者たちが全国から集まって総会を開いたのだそうです。北海道、東京、大阪など各地からの人が集まっていましたが、皆さん既に完全に出来上がった状態・・・

元駄菓子屋で、今は飲み屋という不思議なお店。よくみると「菓子問屋」という看板が見えます!
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飲み屋の一角には、駄菓子も売られています。
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ライティングのせいか? 日本ではなく、アジアのどこかの国のような雰囲気です・・・
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全先生、西成の町会長さん始め、皆さん初対面の方たちでしたが、大盛り上がりでした。
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簡易宿泊所の経営をしている人たちは、「貧困ビジネス」と呼ばれることや、今話題の「生活保護バッシング」などに、憤りを感じているようでした。確かに悪質な業者はいるが、行政がやらないから自分たちがやっているのに、と。

話題は橋下市長の話にもなりました。「西成特区構想」として、釜ヶ崎のイメージアップを橋下市長は考えているそうなのですが、大阪府外から西成区に移り住めば税金が優遇されるなどの作戦は、果たして上手く行くのかどうか、など。

私が面白いと思ったのは、まだ就任して間もない橋下市長に対し、実際に野宿者支援に関わる人たちが、「橋下後」を見据えながら今後のことを考えていることでした。「橋下さんは、大阪に骨をうずめる気はない。大阪市民のためというより、自分のために市政に参加しているのだから。府知事は既に次の国政に出ると明言しているし」とのこと。

私が泊まっている「ホテル太洋」を含む、元ドヤの話にもなりました。私としては大満足の元ドヤ泊でしたが、部屋の写真を皆さんに見せると微妙な表情・・・ なぜ・・・!!! 「いかにもドヤ」だと言われてしまいましたcoldsweats01

釜ヶ崎でフィールドワークをしている調査会社の人からは、「釜ヶ崎でコストパフォーマンスが一番良い宿は1,400円の”ラッキー”という宿」と言われました。私はその宿は知りませんし釜ヶ崎のどこにあるのか分かりませんが、でも、値段、部屋の広さ、清潔さ、備品などに加え、夜遅くに帰る私にとっては立地もかなり重要なので、駅から歩いて10秒の「ホテル太洋」はかなりお勧めなのですが・・・!

でも、大阪での宿を探している人は、ぜひ「ラッキー」もチェックしてみてくださいね!

一人で飛び入り参加した超アウェーな飲み会でしたが、「さようならUR」の自主上映会をやってくれるという話が出たり(7月25日19:00~阿倍野区の「阿倍野長屋」で開催決定!)、釜ヶ崎での調査・研究を多く手がける調査会社を訪ねてもいいという話が出たり、とても楽しい飲み会でした。

夜の会のお客さんが一人ではなかったら、さすがに私も観に来たお客さんを突然飲み会に誘うことはしなかったと思うので、これも何かの縁だな~とつくづく思いました。

・・・とはいえ、興行成績的には沢山の人に来てもらうことを目指すべきなのですが!

あと舞台挨拶は残り3日。出来ればたくさんの人に来てもらいたいけれど、そうでない場合も、来てくれた人が満足して帰れる様な、そんな上映にしたいと思った初日でした。

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