[jp] 一行でも滲み出る個性
今週末の7日(土)は、千代田区のアジア太平洋資料センター(PARC)自由学校にて、「生きるー表現者たちが紡ぐ哲学」という講座を担当します。全11回の講義で、作家、映画監督、写真家、美術家など、さまざまな表現者やアーティストたちが、1回ずつ講師を務めることになっています。私もその中の一人として参加させていただくわけです。
私は、今日の日中、7日の講座で配布する資料づくりをしました。最初、A4の紙2~3枚かなと思っていたのですが、最終的には9枚にもなってしまいました! 教科書ではないので、講座ではそれらを読むことはせず、家に帰ってからゆっくりと読んでほしいな~と思っています。
PARCからは、事前に受講生の方々が記入したアンケート用紙のコピーを頂いていました。名前、年代、このクラスを受講した理由、好きなこと、自分自身について、自由学校に期待すること、クラスでやってみたいこと等々。良くあるアンケート項目です。
このコースの受講生の方は19人いるそうで、それらのアンケート用紙を順番に読ませていただきました。
A4のたった1枚の紙。しかも、書かれていることは一言だったり、多くても数行だったりするわけですが、読みながら(かなり個性的な人たちだわ!)と感心しました。
よく、直接人に会わないと、例えば、ネットなどでは「なりすまし」といわれるように、性別や年代、そのほか、あらゆることを偽ることは可能と思われますよね? 私もそう思うのですが、でも、直接あっていなくても、大量の文章をやり取りしなくても、たったひと言、たった数行の文章から、その人となりらしきものが伝わってくる場合は、確実に「ある」と思います。
私はずっと前に池袋のアパートに住んでいたとき、同居していた友人が急に実家に帰らなければならなくなったので、インターネットでルームメイトを募集したことがありました。ネットでは、もしかして怖い人も近寄ってくるかも?だまされるかも?という不安もあったのですが、次々と送られてくるメールを読んだり、何度かやり取りをするだけでも、(う~~~ん、この人微妙かも!)とか、(この人は一緒に生活できそう)とか、そういうことが伝わってくる場合が多いのです。で、実際あってみるとその通りだったり。(もちろん外れる場合もあるのですが)
そのときに思ったことを、今回受講される方々のアンケートを拝見しながらも思いました。震災を機に社会に働きかけるための表現方法を学びたいと思ったという人、韓国の「西大門刑務所歴史館」に行って衝撃を受け、自分が今見ている世界は偏っているのではないかと思うようになったという人、演劇をやっている人、飲み会がしたいという人、「生きてて良かった」と思える社会にしたいという人、受講理由=消去法で残ったのがこのクラスという人、野望は脱原発と転職という人・・・などなど、読んでいて、それぞれの方の人柄がちょっと伝わるようでしたし、(この人たちの方が、講師である私よりよっぽどキャラが強いのでは?)とも思ったり。。。
講座の後には飲み会(交流会だったかも)もあるそうなので、受講生の方々にお会いできるのが、今からとても楽しみです! 私が話すだけじゃなくて、話も聞かせてほしいですから!
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