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[jp] 地元にて

昨夜は、八王子で「さようならUR」の上映会がありました。73号棟問題の弁護団メンバーである、八王子合同法律事務所が主催してくれました。会場は車でないと行きにくい場所だったため、車で迎えに来てくださることになっていました。

八王子と言えば、私は生まれも育ちも八王子で、大学を卒業するまで住んでいました。西八王子駅前のロータリーで待ち合わせとなっていましたが、八王子合同法律事務所の尾林弁護士が映画のチラシを持って立っていたので、すぐに分かりました。

以前このブログでも書きましたが、私が73号棟問題を知ったのは、問題が最初に起こってから2年近くたったときでした。なので、初期の大混乱の頃の出来事は話で聞くしかなかったのですが、立ち退きの問題が起こって、まず住民の皆さんが相談したのが尾林弁護士だったのだそうです。URに対し情報公開請求をすることを勧め、それで映画にも登場する「表紙以外真っ黒塗り」の情報公開がURから出され、記者会見を開き、73号棟問題がいくつかのメディアで取り上げられたそうです。

現在は、特に過労死の問題に取り組んでいるそうで、ILO(国際労働機関)では労働時間は1日8時間と定められているけれど、日本はそれを批准しておらず、雇用者と労働組合が合意すれば、月100時間でも200時間でも青天井で残業させることが出来てしまう、という日本の実態についてお話を聞きました。

いくら”雇用者と労働組合が合意”しているといっても、そもそも雇用者と労働組合(雇われる側)の力関係には差がありすぎるのですから、合意により無制限で残業させることが出来てしまうというのは、やはりおかしいですよね。

しばらく立ち話をしていると、青柳さんが車で迎えに来てくれました。勝手に弁護士事務所の方かと思っていたら、なんと市議会議員をされているんですって! 若くてびっくりです。

会場の「横山南市民センター」
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調理室での上映会というのは初めてです。
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司会の八田さん。今回の上映会のアレンジを担当してくださり、とてもお世話になりました。
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上映の後は、73号棟問題の担当弁護士である和泉弁護士が進行役となり、73号棟の住民の方々の挨拶、飯田弁護士から裁判の経過説明のお話がありました。
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この日は、毎週火曜日の73号棟定例会がお休みで、何人かの住民の方が上映会に来てくれました。
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住民の皆さんが、自分の言葉で思いを話すのが、会場に来られた人たちにも伝わったようで、沢山の拍手がありました。帰り際、車の中で飯田弁護士が「話し方がどんどん上達している」と言っていましたが、私もその通りだなと思いました。もちろん望んで当事者になったわけではありませんが、話す機会を沢山持つことで、明らかに伝える力が高まっていると思います。

挨拶の後は、和泉弁護士から映画についての質問。この映画を作った動機、実際に取材して住宅問題について思ったこと、イギリスとの違い、理事長や大学教授について・・・etcなどの質問をいただきました。

会場からは、自治会の対応についての質問や、八王子市にあるUR館ヶ丘団地の自治会役員の方のあいさつなどがありました。館ヶ丘団地は約38年前に建てられた大規模団地で、URのストック再生再編計画では「集約」(団地の規模を縮小)の対象とされているそうです。そのせいもあってか、URは空き室があるのに入居者募集をせず、入居者の少ない棟はかなり寂れてきてしまっているそうです。(追い出しやすくするために、取り壊し予定の団地などを、10年ぐらいの歳月をかけて募集を停止し、居住者を自然に少なくしていくため)。

館ヶ丘団地では、長らく自治会がありませんでしたが、このままではまずいと危機感を抱き、2年前に自治会を発足したそうです。毎月1回URの地域の支店(南多摩住宅管理センター)と会合を開き、団地の生活環境の改善をしているそうですが、例えば「花壇を作る」などのような小さなことは支店レベルの交渉で実現できても、もっと根本の「住まいの安定のために団地削減計画の見直しをせよ!」といったような大きな話は、URではなく国の住宅政策として決まるので、まだ小さなレベルのことしか出来ていないけれど・・・、と話していました。

質疑応答でも意見が沢山出され、とても充実した上映会でした。

上映会の後、数人でご飯に連れて行っていただきました。上映後のトークで「居候なので、インタビューの時に住民のお宅で食事も食べさせてもらい、一食浮かせる」と発言したのが、尾林弁護士の同情を買ったのかもしれませんhappy01

八王子のイタリアン「VIA MARE」
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市議会議員の青柳さん
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この時点で既に9時を過ぎており、青柳さんは「明日早くないの?」と聞かれていました。私は最初、なぜ青柳さんだけがそう聞かれるのか分からないでいました。私を除く普通の勤め人だったら、平日は朝早くに起きて仕事に行くのではないですか?

青柳さんがそう聞かれていたのは、市議会の議員(や立候補者)がやる、駅前の演説のことでした。通勤前の有権者たちに向けて、演説したり、挨拶したりするあれです。朝6時ごろからやるんですって!

私は常々、駅前で演説をしている議員の方に聞いて見たいことがあったので、青柳さんに聞いてみました。私も上映で質疑応答をしたり、学校で講演をしたりする機会はあるので、人前で話すというのはだいぶ慣れているのですが、忙しく通り過ぎる人たち、まったく耳を傾けないような人たちに向かって話し続けるというのは、どんな気分なんですか、どんな工夫をしているのですか、と聞いてみたかったのです。耳も傾けずに通り過ぎていく人に一方的に話しかけるのは、かなり精神的にタフでないと無理なのでは?と想像するのですが。

その点について青柳さんは、「一瞬で通り過ぎるので、長い話はしないようにしている。チラシがあるときは、それを読んでくださいと言って渡したり・・・」と、自分で工夫されていることを話していました。確かに長いセンテンスだったら、聞き終わらないうちに通り過ぎていってしまいますよねcoldsweats01

どんな場所で、どんな人に向けて話すのか。どんな風に話せば、より伝わるのか。これは私も日々試行錯誤です。

とにかくご飯が美味しい!お店でした。
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八王子合同法律事務所は、弁護士13人、事務員8人の構成なのだそうです。弁護士って、多分映画監督と同じように、それぞれ強い個性があって、プライドが高く、協調性がない人種の人たち・・・と勝手に想像しているのですが(当たってるでしょうかhappy01?)、そういう人たちの集合体である合同法律事務所が、長年存続されてきた背景には、きっと事務員の方々のきめ細かいサポートがあったからこそなんだろうなぁ・・・と、事務員の高橋さん、八田さんとお話していて思いました。

記念写真
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上映会を企画してくださった八王子合同法律事務所の皆さま、上映会に来てくださった皆さま、どうもありがとうございました!

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