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[jp] DVDメニュー画面

最近お伝えし続けている、「さようならUR」のDVD特典映像ですが、今日、ソウル女性映画祭のQ&Aの映像で、韓国語の翻訳を担当してくれたイさんより連絡が来て、最終的な字幕に問題がなかったとのことだったので、これで「通常版」の特典映像は、晴れて完成となりました。

ソウル女性映画祭の字幕翻訳では、イさんが一字一句詳しく日本語に訳してもらったものを、私の方で要約しました。普段、英語の翻訳しかしたことのない私は、韓国語の訳が、どこでどう区切られるのか、話者の息継ぎだけでは分からないので、翻訳用のビデオにタイムコードを入れ、イさんにセンテンスごとにタイムコードを記入してもらいました。

途中で一度イさんと打ち合わせをしたことがあったのですが、つくづく(翻訳って難しいな・・・)と思ったのは、たとえ韓国語ネイティブのイさんでも、専門家の間でしか使われないような専門用語や、そもそも日本では存在しない韓国独特のシステムについては、翻訳がとても難しいということです。(これは韓国語⇔日本語に限らず、あらゆる言語間で生じる問題です)

例えば、韓国特有の賃貸制度である「チョンセ」。日本語では「長期賃貸住宅」と訳しましたが、「チョンセ」とは「月々の家賃がいらないかわり、契約時にまとまった保証金(チョンセ)を払う制度で、家主と契約期間を定め、最初に払ったチョンセは、契約が切れる時に全額返金される」というものです。大抵は長期の契約で、その間に家主はチョンセ金を運用し利子を増やして家賃に相当するような利益を上げる、というものです。(しかし近年では、銀行に預けても高い利息は付かないため、チョンセを利用する家主は少なくなってきているとのことです)

・・・という、日本にはない「チョンセ」制度について、映像字幕のルール(1秒の台詞につき、日本語字幕は4文字で計算)で表現するなんて、不可能ではありませんか?! なので、「長期賃貸住宅」という表現では説明できていないということは分かっていながらも、字幕上では「長期賃貸住宅」としました。(こういうの、字幕翻訳のプロは、一体どう訳すのでしょうか? 映像では、注意書きや但し書きをするわけにもいかないですし・・・)

また、イさんには、映画祭でのQ&A以外に、スラム街のポイドンで入手した住民の生活調査に関する資料も翻訳してもらいました。資料の中で、直訳すると「上向住居」と呼ばれる単語があったので、それはどういう意味なのかとイさんに聞くと、イさんも「聞いた事がない」ということでした。

イさんがネットで調べたところ、これは貧困住宅問題の専門用語で、住環境が改善されることを指すのだということが分かりました。最低は野宿ですが、その次にビニールハウスの住居→掘っ立て小屋→地下や屋上の部屋など、その人の住環境が改善されていくことを「上向住居」って言うんですって! 

その国独自の文化や、特殊な人の間でしか使われない専門用語を、他国の人へ”理解できるように”伝える、これは本当に難しいことですね。

さてさて、「通常版」の特典映像が全てそろったので、今日はDVDのメニュー画面を作成することにしました。特典映像は5つあるので、DVDを再生機に入れたときには、メニュー画面から観たい映像を選べるようにします。

大抵の編集ソフトには、あらかじめDVDのメニュー画面のテンプレートがいくつもあり、それをそのまま利用しても良いし、そのテンプレートを基に自分のオリジナルのものも作れるようになっています。

私は、テンプレートを一応利用しましたが、そこからずいぶん変更を加えました。まず、各特典映像のアイコンボタンを、自分で用意した写真と取り替えます。

特典映像①のアイコンボタン用写真
『さようならUR』制作秘話~未公開映像+完成から1年後の住民インタビュー~(67分)
73_interview_1_2

特典映像②のアイコンボタン用写真
直撃取材の達人に聞く! ジャーナリスト・寺澤有さんインタビュー(74分)
Terasawasan_interview_photo_2

特典映像③のアイコンボタン用写真
山形国際ドキュメンタリー映画祭2011『さようならUR』上映後のQ&A(22分)
Dsc_0336_1

特典映像④のアイコンボタン用写真
ソウル国際女性映画祭『さようならUR』上映後のQ&A(19分)
Gv_img_0077_1

特典映像④のアイコンボタン用写真
映画予告編(1分39秒)
Trailer_title

メニュー画面の背景に使う写真はこちら
73_building_3

背景写真は、このままではくっきりしすぎて、メニュー画面のアイコンボタンや文字と衝突してしまいます。背景写真の画像をフォトショップで加工することにしました。エフェクトをかけたり、色を薄くして、いくつか候補を作ります。
73_building_3_2_small

73_building_3_3_small

73_building_3_4_small

73_building_3_5_small

その後、実際にこれらの画像をメニュー画面の背景に設置し、アイコンボタンや文字を入れて様子を見ました。
_1

背景写真の色味は、もっと薄くしないとアイコンボタンや文字がくっきりしないと感じ、色味を思い切ってかなり薄くしました。
73_building_3_4_re_small

再び、背景画面を差し替えます。いくつか試した結果、以下のバージョンで行こうと思いました。(画像はクリックすると拡大します)
Photo

DVDのメニュー画面が完成したので、早速DVDを焼いてみることにしました。特典映像は全部で3時間以上あり、普通のDVDに普通のDVD画質で焼くことは出来ません(2時間まで)。よって、普通のDVD(1層式)に3時間を押し込む場合、その分ビットレートを下げて、クオリティーを下げなければならないため、今回はDVD-DL(2層式)に焼いてみることに。2層式の利点は普通のDVDに比べ容量が倍なので、高画質で長時間の映像を入れることが出来るという点ですが、欠点は、古いDVDプレーヤーでは2層式の再生に対応していない場合が稀にあるということと(←でも実際はほとんどありませんが)、ディスク1枚あたりの値段が高くなってしまうことです。(普通のDVDは価格が暴落していますが、需要の低い2層式はまだ割高です)

DVDの特典映像に関しては、映画本編とは違って、画質のクオリティーを追及するというよりは、情報を提供するというのが主目的なので、販売用のDVDでは価格を抑えるために1層式に入れるのがいいかな、と思っています。でも、実際に1層式に焼いてみて、その画質を見てからの判断ですが。(もしくは、現在はDVDを2枚組みのセットにして販売するつもりでいますが、映画本編と特典映像を合わせて2層式に1枚で焼くというのもありかもしれません。実際そういうDVDの規格も多いです。要検討)

1時間近くかけてDVD-DLディスクに焼き、早速再生してみることにしました。ディスクを入れると、自動的にDVDメニュー画面が表示されるように設定して焼いたので、その通りメニュー画面が表示されました。

・・・と、メニュー画面を見てびっくり。メニュー画面を編集ソフト上で作成していたときには、綺麗な画像だったはずが、DVDに焼いたら、アイコンボタン上の写真がどれも潰れたようになってしまっているではありませんか! (この無残な姿、ぜひ画像をクリックして拡大してみてください)
Dvd

編集ソフト上では綺麗に作っても、DVDに焼くという時点で、DVD画質までアイコンボタンもクオリティーが低下してしまうのだということが分かりました。これを避けるには、アイコンボタンの写真には詳細な写真を使うのは避けたほうが良い(ディティールが潰れてしまうため)か、もしくはアイコンボタンをなるべく大きくするかの、どちらかです。

しかし、アイコンボタンには写真を使いたいと思っていますし、メニュー画面のスペースが限られているので、アイコンボタンをどこまで大きく出来るか分かりません。。。どうしよう。。。

どうするかは、試行錯誤してDVDを何枚か無駄にしなければならないですね。ブルーレイだったら、ブルーレイのメニュー画面は潰れないできれいに表示されるのか、それも気になるので試して見たいと思います。

ほぼ完成しているのですが、あと一歩、やることが色々ありますね。。。

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