[jp] 経産省前テント一周年記録写真
ブログでの報告が、かなり後追い状態が続いていて申し訳ないのですが、今日は9月11日の経産省前テントひろば設置一周年の集会の写真を紹介します。
私は夜に高幡台団地の毎週のミーティングがあり、この日は証人尋問直前のミーティングでもありましたので、残念ながら経産省前の集会には夕方6時ごろまでしかいられませんでした。
この日は平日でしたし、集会が本格的に盛り上がるのは6時以降だろうと考え、ビデオカメラは持っていかず、デジカメだけを持って行きました。
ところが私の予想に反し、昼間からかなりの人だかり。でもまあそれはいいとして、プレ集会として行われたイベントでの、テントひろばを中心になって運営されてきた方々の挨拶や、この日で昨年12月から始まった「未来を孕むとつきとおかのテントひろば」が満了となり、発起人の椎名千恵子さんのスピーチが本当に超感動的で、何よりも、椎名さんのその表情が本当に晴れ晴れとして、まるで出産を終えた直後の女性?(←私の中の勝手なイメージですが)のような表情だったのです!
つくづく、ビデオカメラを持ってこなかった自分をバカだなあと思いました。(もちろん、テントひろばの集会は、多数のインディペンデントの人たちがユーストなどの中継をしていたので、アーカイブで見ることができるのですが、自分が撮れなかったということが悔しい。私は自分で撮りたかった)
ビデオカメラはありませんでしたが、そのかわり写真は沢山撮りました。以下、6時までという中途半端な集会報告ではありますが、そのときに撮った写真を紹介します。(なお、「未来を孕むとつきとおかのテントひろば行動」のブログでも、集会のレポート共に、私が撮った写真も掲載されています。こちらも読んでみてください)
司会の簔口さん。誰もが認める、とつきとおか行動の一番のサポーター。彼女の存在があってこそ、このテント、行動が続けられてきたのだと思います。
ほんと、もう、平日の昼間からこの人だかり。
椎名千恵子さん。かんしょ踊りの衣装を着て。
椎名さんのスピーチの中で、正確な言い回しは記憶していないのですが、「何かをやりたい、やろうと誰かが言い出したときには、周りの人はその人を押さえつけないで、すぐに結果を求めたり、足を引っ張ったりしないで、みんなで支えながら発展していく、そういう運動の仕方を広めて行きませんか? とつきとおかの行動は、そういう形で発展し、ここまでやってこれました」というような趣旨の発言をされていたのが、とても印象的でした。
最初に椎名さんが10ヶ月間の抗議活動をやると言い出したとき、それは周りからかなりのプレッシャーがあったのだそうです。椎名さん自身も、やりたいという気持ちはあっても、実際にできるのかな、どうやったら出来るのかな、と、具体的な計画や展望は何もナシ。でも、「交通費カンパするよ」と武藤類子さんに言われ、背中を押されるようにして、とりあえず経産省前テントに行き、10ヶ月間の抗議活動をやり始めることにしたのだそうです。始めてみたら、どんどん人の輪が広がり、新しい人たちが加わって、色んなアイデア・活動が産声を上げ、「孕むというより、既にもう生まれてきている」状態になったそうです。
これまで誰もしたことがないような、前例のないことを「やりたい」という人をまずは支える、その輪に加わってみる・・・そうすることで、活動はより広がりをみせ、新たなステージへと向かう・・・
このようなポジティブな発想とその実践は、多くの活動では実はとても難しいことだと思います。瑣末な事にこだわる派閥争い、他人のこき下ろし・排除etc、気がつけば憎むべき権力側と全く同じ構造が運動内で行われている・・ こんなことはここに書く必要もないぐらい、何らかの運動や活動に関わったことのある人なら、このような状況を見聞きしたことがあるでしょう。これは、男性中心の活動に限りませんし、また日本以外の国でも同様です(例えばイギリスのパーラメント・スクエアの活動も然り・・・!)
そんなわけで、椎名さんのこの発言を聞いて、私は(この考え方でなければ、いかなる市民勢力も支配者層に打ち勝つ力にはなりえない!)と思ったのでした。
・・・でも、具体的にはどうすればよいのでしょうね? 何かの活動が生まれ、人が集まり、それが「組織」となると、必ず上述のような問題も発生します。これを防ぐためには、組織はあまり大きくなりすぎない方が良いのかもしれませんし(かといって、小さな団体でも争いは起こっているのですが)、何かの1点(例えば反原発)においてのみ団結する(それ以外の事案は、意見が合わなくても排除しない)、組織化しようとせず、個個人の主体性を中心としたゆるやかな横のつながりにしておいたほうが良い(SNSを活用してなど)・・・etcのアイデアがまず考えられますが、何をするにもその担い手は人間。難しいですよね・・・!
椎名さんと簔口さんに、皆さんから花束が贈呈されました。
武藤類子さん
鎌田慧さん
伝説のロックスター、パンタさんが制服向上委員会とともに、テントひろばのお祝いに駆けつけていました!
以上、9月11日・1周年の報告でした! それにしても、経産省の敷地を1年以上占拠しているって、本当にすごいことですよね。福島第一原発の事故以前なら、ちょっと考えられなかった事態だと思います。
追伸:
本日、9月21日より、経産省前テントひろばでは「テントTV局(あおぞら放送)」が始まりました。レイバーネットTVの技術協力で、毎週金曜日の午後4時~5時にテントから生放送。ユーストリームで視聴出来ますが(チャンネルはこちら)、テントひろばでギャラリー鑑賞するのが面白いと思います!
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