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[jp] 岡山映画祭2012(その3:11月18日)

岡山滞在3日目。朝起きて母屋へ行くと、川端さんのお父さんがちょうど朝ごはんを食べているところでした。既に3日目なのに、これまでお父さんとはまったく会わず、多分お互いに(本当にいるのか?)状態だったと思いますが、やっと会えました。

ずっと新聞記者で、退職後は関連テレビ局にお勤めだというお父さんとは、話も弾み、気がついたら1時間に1本しかないバスに乗り遅れそうになりました。

無事、バスの時刻にあわせてバス停に到着。バス停付近の光景。
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岡山映画祭2日目のこの日の会場は、「三丁目劇場」という会場でした。岡山駅からは少し離れていて、商店街を歩きながら会場へ向かいます。

商店街はちょうど開店準備の最中
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商店街には珍しく百貨店も入っていました。(百貨店が先に出来ていたのかもしれませんが)。「天満屋」は聞いたことないなぁと思ったら、中国&四国地方で展開されているデパートなのだそうです。
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商店街なのにグッチやシャネルという光景が不思議です。
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先日、岡山と四国は意外に近いと書きましたが、近いだけあって、お遍路用品が売られているお店を多く見かけました。
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「シーズン到来です!」と書いてあるのですが、今がお遍路のシーズンなのでしょうか? ワタシ的には、歩き回るには寒い時期では?と思うのですが。紅葉を見ながらってことかもしれないですが。
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10時半からの上映にあわせて「三丁目劇場」へ到着しました。この日の初回は、藤川桂三監督の「石巻市立湊小学校避難所」。避難所そばに半年間泊り込んで撮影した作品。

上映後の舞台挨拶(向かって左が藤川さん)
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この日のタイムテーブルをよく確認していなかった私は、2時からの「さようならUR」の上映までに、気がついたら30分ほどしか時間がないことに気がつきました。お昼ごはんを外に食べに行く時間が無く、でも、スクリーンや音量のチェックなどには立ち会いたかったので、結局映画祭のスタッフの方にコンビニでお弁当を買ってもらいました。

映画祭のスタッフの皆さん@受付
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2時になり、映画の上映が始まり、上映後は川端さんの司会でトークをさせてもらいました。

トークの様子(岡本さんに撮影していただいたもの。ありがとうございます!)
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この映画を作ろうと思ったきっかけや、家賃にお金をかけすぎるのはもったいないという自論などをお話しました。(でも、飲み会などで岡山の住宅事情を聞いたところ、状況にもよると思いますが、一軒家で家賃月1万円とか、普通にあるみたいでした。超うらやましい!)

上映の後、映画を観た方が、映画の感想を話してくれました。その方は、大きく報道されて話題になった「安愚楽牧場」の被害者なのだそうです。”投資”と聞くと、資産に余裕のある人が、それをさらに増やすためにするものという感じがしますが、実際はギリギリの生活費の中から、将来のためにとお金を預けていたケースがとても多かったそうです。被害対策弁護団などが動いているものの、出資金の返還はほとんど望めず、自殺者も出ているという状況。その方は、私の映画を見ながら「安愚楽牧場」と重ねあわせ、庶民が生活の場や糧を奪われていくさまを思ったそうです。

前日に知り合った、四国の成合さんからは、成合さんもエキストラ出演された「百年の時計」の完成台本と、瀬戸内海の島々を使った現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の公式ガイドブックをいただきました。瀬戸内国際芸術祭、次回開催は2013年だそうですが、かなり面白そうです!

オール香川ロケの「百年の時計」完成台本とリーフレット。
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瀬戸内国際芸術祭の公式ガイドブック
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こんなに分厚いガイドブックなんですよ! 行って見たいなぁ!
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上映の後は、富田さんと共に、映画祭のスポンサーにもなっているカフェへ行ってご飯を食べ、次の上映作品「モバイルハウスのつくりかた」本田孝義監督のトークを聞きに、また「三丁目劇場」へ戻りました。

本田さんのトーク
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本田さんは、岡山出身で、岡山映画祭には以前スタッフとして関わり、生まれ育った「山陽団地」を舞台にしたドキュメンタリー映画「ニュータウン物語」を岡山映画祭で上映されたこともあるそうです。

今回、岡山で何日間か滞在しようと決めた私は、岡山出身の本田さんや、岡山に近い、ヒロシマ平和映画祭のスタッフの方たちに、「岡山で何か面白い場所&人をご存知でしたら紹介してください」とメールをしていました。岡山映画祭で本田さんと会って知ったのですが、本田さんは私からメールをもらったときに(ドヤ街は岡山にないし・・・)と実は困っていたそうです!!

私は単に”面白い場所や人”とだけ書いたのですが、ソウルや大阪・釜ヶ崎での私の行動をブログで読んで、私はそういう場所に関心があると思ったようです。もしかして、本田さんの中では「私=ドヤ街」という図式なのかもしれませんhappy02 必ずしも、そんなわけではないのですよ! 普通に観光名所や美術館にだって、人並みに興味があります。(←といいつつ、今回の岡山滞在では一度も観光名所や美術館に行きませんでしたが!! やっぱり?!)

この日は、「モバイルハウスのつくりかた」が、本田さんのトークを挟んで2回上映でしたので、2回目の上映の間は、映画祭スタッフの中原さんがゲストを連れて晩御飯に連れて行ってくれました。

1時間前にカフェでがっつりパスタを食べたばかりですが、釜飯とお刺身の定食を。
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飲み会では、瀬々監督の「アントキノイノチ」を上映するために、小川さんと中原さんが青春18切符を使って東京に向かい、瀬々さんと会うまでのお話を聞きました。12時間をかけた電車の旅、映画を上映させてもらいたいという熱意。お二人のお話を聞いていて、映画祭スタッフの中で誰よりも若くて、”青春”なんだなぁ!とつくづく思いました。映画を作るのも熱意ですが、映画を上映することに熱意を持つ人たちがいてこそ上映が出来るので、小川さんや中原さんたちのような存在は、作り手にとっても、とても心強いです。

偶然瀬々さんの隣の席に座ったおかげで、瀬々さんから色んなお話を聞くことが出来ました。ピンク映画、映画のほかに、昔所属していたプロダクションからの出向という形で、これまでにテレビのお仕事も沢山されてきたそうです。

制作途中の作品を当事者に見せるか否かは、考え方の分かれるところです。私は、自分が元々ジャーナリズムに関心を持ち、そこからドキュメンタリーの世界に入っていったということもあって、”絶対見せない”という考えです。当事者に見せることで、作品の独立性が失われてしまわないように・・・という理由と、当事者視点からの作品への指摘は、大抵面白いものにはならない、と思っているからです。

しかし、この点について瀬々さんは「事前に見せるのは構わない。後で揉めるなら見せたほうが良い」と言っていました。なぜそう考えるのかと聞いたところ、「新聞とかテレビの人間は”表現の自由だ”とか言って、事前に見せたがらないけど、そもそも表現の自由なんて破綻している。見せて、それで説得すれば言いだけの話なんだから」と言いました。

でも、見せて、説得しても、相手が応じない場合も考えられます。そういうケースの方が多いようにも想像します。その場合はどうするのか?と聞いたところ、「見せれば相手にも納得してもらえるような作品を作っていると思っているから、見せるんだろうね。説得できると思っているからこそ、見せるのだろう」と言っていました。

相手も納得するような作品だから、見せたところで問題はないし、説得も出来る・・・。そう考えて”見せる”選択をしているのだと聞いて、私は腑におちる感じがしました。私も、誰に見せても恥ずかしくないような気持ちで、映画に出た人だって、映画の全体を見れば私の意図を理解してくれるはずだという思いを持って、映画を作っているつもりですが、将来もし「事前に見せないなら降りる」みたいな事態になったとき、自分はどう行動するのかな・・・と考えました。

パスタ、そして釜飯と、もうこれ以上は食べられないぐらい満腹になった後で、さらにこの日の打ち上げへ。本田さんも無事2回の上映を終え、打ち上げに参加しました。なぜか話題は”空撮”になり、本田さんがこれまでの3作品で空撮をしたことが判明。空撮ってめちゃめちゃお金かかりそうですが、予算が許せばまず空撮を考える様子が面白かったです。私だったら、お金が入っても、空撮に使ってしまうのはもったいないから、他の事に使いたいと思うだろうけどなぁ。それとも、一度やってみるとはまるのかも。

空撮シーンもあるという、本田さんの「ニュータウン物語」。拝見するのが楽しみですhappy01
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早くも映画祭の前半の週が終わり。岡山映画祭の皆さま、映画を見に来てくださった皆さま、どうもありがとうございました!

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 株取引 | 2012年12月14日 (金) 14時22分

株取引さん

コメントをありがとうございます!
また遊びに来てください~

投稿: yumiko | 2012年12月14日 (金) 19時33分

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