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2013年7月

『木田さんと原発、そして日本 2』~選挙~ 公開!

最近ブログの更新が滞っていました、すみません。

以前、このブログでも書きましたが、原発難民、反原発活動家、原発作業員の母として知られる木田節子さんが、参議院議員候補として立候補しました。

私は数週間前から、数年に1度の賃労働(?)で、期間限定で、平日はずっとオフィスワークをしているのですが、7月2日、仕事の後に木田さんの講演会に行き、木田さんの思いを聞き、(投票日までに木田さんを撮影させてもらい、絶対動画を完成させる!)と心に決めて、その場で取材の申込をしました。

とはいえ、私は平日は朝6時過ぎにおき、帰宅は8時半過ぎなので、日中はほとんど動くことが出来ません。取材をさせてもらえるとしたら土日です。でも、全国の比例代表として遊説されている木田さんの場合、本当に文字通り、全国を飛び回っているのです。東京、福島、東北の被災地、原発立地自治体etc。ちょうど7月6~7日の週末が東京に滞在されるということでしたので、編集に要する時間、拡散に要する時間を逆算すると、ここで撮影させてもらうのがベストと考えました。

7月6日は、私の方が終日、日仏会館でのイベントに参加予定でしたので、撮影日は7日。選挙演説が出来る時間帯は朝8時から夜8時までだそうなので、私は木田さんが宿泊している都内のホテルに伺い、朝6時ごろからインタビューさせてもらえないかとお願いしました。

というのも、日中の選挙活動中に、空き時間でインタビューして、となると、移動の車の中はウグイスの声でよく聞き取れませんし、お昼ごはんを食べているときにインタビューと言っても、お昼ご飯の時間がどれだけ確保されるのか分かりません。5分ぐらいで済ませて、と言うときもあるでしょう。

なので、誰にも邪魔されず、インタビューをさせてもらうには、これはもう朝一番にホテルでさせてもらうしかないのです。連日の選挙運動で疲れているのに、朝早くからインタビューに応じてもらう木田さんにはとても申し訳ないのですが、でも、インタビューがきちっと撮れれば、それをネットで拡散すれば多くの人に見てもらえる、だから1時間だけでも…と思ってお願いしました。

幸い、私が住んでいるところは、朝5時前から始発があるので、木田さんのホテルに6時に行くのは電車のスケジュール的には大丈夫でした。

木田さんの方は、その申し出を了承してくれましたが、でも、直前になるまで、どこのホテルに泊まるのか、7日は何時から行動するのか分からないと言うことで、6日夜に連絡を取り合うことにしました。

結局、7日は、朝からは選挙活動をせず、木田さんは11時から国会議事堂前で、全国の母親たちが反原発を訴えるために集まる集会に、立候補者としてではなく、一参加者として参加するということでしたので、ホテルを10時に出発すればよいと言うことでした。

なので、私は木田さんが泊まっているホテルに8時に伺い、インタビューをさせてもらいました。(実際は、木田さんの朝食後、8時半から始めました)。

朝8時半からの、撮影ではなく、きちんとセッティングしたインタビューというのは、私は初めてのことです。すんごい久しぶりに、リポビタンD飲みました^^;

ホテルのシングルの部屋は、三脚を広げる場所の確保にも苦労しましたが、こんな感じでカメラをセッティング。
Dsc05653

10時まで、約1時間半インタビューをさせてもらいました。

前回(昨年12月)の衆院選前にも木田さんの、新橋での街頭演説を撮影させてもらい、避難先の水戸でもインタビューをさせてもらいましたが、その時と木田さんはどう変わっているだろう?と、インタビュー前には思っていました。

でも、実際は、木田さんはいつもの木田さんのままでした。というより、前回のインタビューのとき、出来上がった映像に対して『木田さんと原発、そして日本』というタイトルをつけたように、木田さんが反原発の活動を始めたときから、既に国家レベルで考え、行動する人だったのだと思うのです。

バスガイドの経験が長く、人前で、マイクを持ってしゃべるのに慣れていたとはいえ、新橋駅前での木田さんの演説は、通行人から「候補者ですか?」と聞かれてしまうほど、立候補している・しないに関わらず、木田さんの発言・思想・行動は政治と結びついていたのだと思います。

そんなことを思いながら、約1時間半のインタビューをさせてもらいました。

インタビューの後は、電車で国会議事堂前へ。既に35度近くの暑さの中、お子さん連れのお母さんたちが沢山首相官邸前に集まっていました。

約1時間ほど集会に参加した後は、選挙カーに乗って銀座近くへ移動。選対の森園さんたちとともにお昼ごはんを食べました。
Dsc05658

私は単なる撮影者でしかないのに、一番ボリュームのある牛タン定食を注文! 撮影の前は、気持ち的に食べとかなきゃという衝動に駆られるのです・・・
Dsc05656

お昼ごはんの後は、歩いて銀座へ向かいました。現地には、チラシを配るボランティアの方々が既に10人近く集まっていて、銀座の交差点でチラシ配りをはじめ、木田さんも演説を始めました。
Dsc05661

気温は既に35度。でも、日曜日ということもあり、銀座は沢山の人で溢れていました。家族連れ、若者、お年寄り。あらゆる年代の老若男女が、ショッピングに来ていました。

・・・しかし、交差点の反対側でも十分聞こえるほどの木田さんの演説は、ほとんど耳に入っていないかのように通り過ぎる人たちがほとんど。その光景を、カメラのビューファインダーで見ながら、改めてその光景の不思議さ(異様さ?)に驚いてしまいました。

チラシも、「福島から来ました」とか、「福島の現実を知ってください」という言葉を添えながら正面から手渡ししようとしても、受け取る人は数十人に一人いるかいないか、というレベル・・・。小さなお子さん連れの家族でも、受け取らないのです。

私もショックでしたが、それ以上に木田さん・選対の方々も驚きながらチラシ配りを続けました。木田さんは「これが東京の現実だよ、笑うしかないね」と。。。
Dsc05663

私は、今回木田さんが出馬されると聞いて、木田さんの応援のために、景気づけ(?)にもなるように、動画を撮影して編集し、投票日前にネットに載せたいと考えていたのでした。なので、ポジティブなメッセージが伝わる作品にしたいと考えていたのです。

しかし、銀座での選挙活動・通行人たちの反応を目の当たりにして、「木田さんこんなに頑張ってます! みんなも応援してくれています! 張り切っています!」的な映像を作るのは、違うし、出来ないと思いました。

かといって、選挙の前に、木田さんを応援している私が、逆に木田さんの選挙にマイナスイメージを与えるようなことをしてしまっては・・・ですし。

どうしたものかと考えつつ、銀座で撮影を続けていましたが、ひとつ気がついたことがありました。それは、木田さんが”私”にではなく、私の”カメラ”に向かってよく話しかけていたということです。

この事実を、記録に残してほしい、カメラの向こう側にいる人たちに伝わって欲しい。

撮影者である私の、都合よい解釈かもしれませんが、私は木田さんがこのような気持ちを持ちながら、カメラに向かって話してくれているのでは?と考えました。
Dsc05664

インタビューでも、木田さんはいつもの自然体のまま、そして出馬に至るまでの経緯、夫婦関係についても、ざっくばらんに話してくれました。こちらも、選挙期間中にこういうエピソードが外に出たら、特に選対本部は微妙に思う事柄も含まれているかも知れません。

しかし、私は事前に木田さんに「今回撮影させてもらう映像は、全て投票日前に編集して公開する予定」とお伝えしていました。というのも、選挙期間中と期間後に公開される映像では、話す内容も違ってくると思うので、あらかじめ”選挙期間中に公開する”ということは、はっきり伝えておいたほうが良いと思ったからです。

そういう前提の上でのインタビューだったと言うこともあり、選挙に出ることになった経緯や、当選の見込み、夫婦の関係なども、選挙に少しでも不利になりそうな場所はカットする、ではなく、これら全て含めて木田節子さんなのだ、木田さんの人生哲学なのだと思い、そのまま公開することにしました。

木田さんが立候補する過程で体験したことは、”原発”という争点以外に、この日本社会の状況が凝縮されていると感じました。妻が選挙に出る、高卒が政治家を目指す、原発難民と名乗らせてくれない… この国のあり方が、声を上げようと立ち上がった木田さんの前に立ちはだかっている。

”原発”は争点だけど、その原発を支えてきたのが、これまでの日本社会。その社会をこれからどうするのか? 原発も含め、社会全体のあり方・価値観を考えたい。そんな思いで、私は今回撮影させてもらった映像は、選対は微妙な気持ちになる部分があったとしても、私が木田さんの選挙活動を見て思ったことをそのまま映像にしたいと思いました。

とはいえ、月から金は仕事。今回は、いつになくタイトなスケジュールで編集をしました。先週の日曜日(7日)は夕方まで撮影し、帰宅。その日のうちに、撮影素材をパソコンに取り込みました。(テープなので、撮影したのと同時間、取り込みにかかり、4時間近くかかったので、その日はそれで終わり)。

月曜日と火曜日は、仕事終えて帰宅後、約1時間半ずつ編集。インタビュー映像の中で、使う候補の部分を切り出してタイムライン上に載せました。

水曜日、木曜日は、他の要件(「さようならUR」とかの上映やワークショップなど)のやり取りだけで、帰宅してからの時間が消えてしまいました(涙)。

金曜日は、また1時間半の編集作業が確保できたので、銀座での選挙運動の撮影素材の、使う候補の部分を切り出してタイムライン上に載せました。

そして土曜日(昨日)。午前中に1時間半、午後に3時間かかって、編集作業が完了!! なんと、テープ取り込み時間を除き、9時間で編集したのです!! もう少し時間があれば、もうちょっとすっきりした流れにまで整理できたはずですが、とにかく土曜日のうちに完成させたかったし、9割ぐらいまで編集できたと思ったので、それで完了としました。

HDなので、アップロードに4時間かかり(光回線なら5分ぐらいだそうですけど・・・)、今朝確認したら、無事アップロードが完了!!

大急ぎで完成させた、『木田さんと原発、そして日本 2』、現在、昨年末に完成させた1と合わせてDVD化を計画しています。特典映像もあり。楽しみにしていてください!!

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