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2013年9月

[jp] 新刊本:「あきらめない映画 山形国際ドキュメンタリー映画祭の日々」

気がつけばもう、2年に一度の山形国際ドキュメンタリー映画祭がもうすぐ開催ですね! この山形の映画祭に、第1回目から通訳者として参加されている山之内悦子さんの初めての著書「あきらめない映画 山形国際ドキュメンタリー映画祭の日々」が発売されました!

山之内さんとは、前回の映画祭の最終日に初めてお会いし、その後共通の友人がいることが判明して意気投合。「あきらめない映画」の本の中で、「第二章 ヤマガタの仲間 監督篇2 一番新しい友達」として、私も土井敏邦監督とともに取り上げていただいています! 数えてみたら、私についてのページが11ページも! 居候生活とかも、かなり詳しく言及されていますcoldsweats01 「面白いね」と姉にいったら、嫌な顔されましたけど・・・! 

出版元の大月書店より届いた贈呈本
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「謹呈 著者」と書かれたのし付きの本を頂くのは初めてかもしれませんhappy01
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事実関係のチェックのため、事前に原稿は拝見していましたが、こうして改めて本として読むと、感慨深いです! ヤマガタの過去の話題作・問題(?)作についても数多く取り上げられていて、映画祭の20年という時間の積み重ねを感じました。

本の目次・内容について、詳しくは大月書店のホームページをご覧ください。山形に行く予定の方は、読んでから行くと別の視点が生まれるかもしれませんhappy01 

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[jp] 「乙女ハウス」ジャケットができるまで(その3)

さて、(その2)のやり取りを経て、約1週間後に初校が完成しました。

以下が初校のデザインです!!(クリックすると拡大します)
Otome_house_jk_large_cropped_2

そして友人から、初校データについてのコメントも送られて来ました。以下は友人からのコメントです。

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制作している段階で、僕も思ったのは確かにテキストが多く感じました。

特にオモテ。ウラは制作している時かな。

オモテはラフの段階で結構いっぱいいっぱいな感じだったし、これがカラーになったら、背景をパステルにしても、かなりビビッドになるんじゃないかな。と…。

実際、オモテ・ウラの全体的に背景の色にはこれでもかなり気をつけました。もうちょっと薄くてもいいだろうか?

RGBのJPEG画像だから、PCで見るとかなり派手に見えるかもしれませんが、 印刷した所までを考慮すると、テキストのボリュームによるけれど、背景は最低でもワントーン薄くする位がベストだと思います。

あんまり色調を薄くするとスカスカ感が出てとても貧相になります。

所々に原色が入っているのは、この貧相な感じにならないのを防ぐ為です。

ウラも「あらすじ」部分は問題ないと思っていたんだけど、いざ入れてみたら「さようならUR」と同じ文字の大きさでスッポリ入ってしまったので、この文章を全部読む方は結構しんどいかもしれません。

由美子さんが最初の要望で言っていた「全滅」のイラストも考慮していました。
Otome04jpeg_2
イラスト©高田ナッツさん

けれども、マンガの中に3行ほどのテキストがあるんですが、 書体が細いのと拡大しないと読み取れない事、また「派遣切り」とかのキャッチと合わせると見た感じ伝わりにくく、かなり殺し合う存在だったので省きました。

この「全滅」のイラストは乙女ハウスに入った方々の意見の部分が入っているので、 一見伝わるかな? と思うんですが、僕としてはマンガにする事で伝わる部分だと思います。あんまりジャケット用には適していないと思うんですよ。

それと、いざ置いてみると、色んな色を使っているし、かなりゴチャゴチャしているので使いづらいです。

どうしてもコレを使いたい! という要望ならば、 見合ったデザイン/レイアウトを考えますが…。そうなると、テキストの量もかなり変わって来ると思います。

僕としては、「派遣切り」のキャッチの方がとても明確で説明がしやすいし、手に取った人にすぐ伝わりやすいんじゃないかと思うんですよね。

なので、「全滅」のイラストの替わりにと言っては何ですが、効果的なパステル調のマンガのコマがあったので、ナッツさんの「顔にタテ線」を使用しました。きっとこっちのコマの方が、コマーシャルかつ重苦しくない。

重苦しくないという言葉は違うかもしれませんが、結構な問題をドキュメンタリーにしている割には、「乙女ハウス」というタイトルのどこか抜けた雰囲気ととてもリンクしていると感じたので使いました。

「こんだけ溢れているくせに家賃で住む場所ないとか…。ふざけんなよ!」と思いながら、内心焦っている方は、かなりいると思いますし…。「顔にタテ線」のコマは、それを表すには十分な部分だと思ったのです。(マンガの内容とは違うけどね(笑))

写真は出来るだけ当たり障りのない室内、外装を選びました。

変に家の写真をたくさん選ぶと、千野さんの「お家自慢」とも勘違いに捉えかねないかな、と思ったからです。

まぁトイレとかキッチンの画像もあったけれど、現実に置かれている状況とは異なった環境に住んでいるギャップを出した方が「乙女ハウス」の魅力だし。だから、月2万で住んでいる住人の室内や外装、庭だけ。

うん。ホント、ギャップが「乙女ハウス」の魅力だよな。「日常」と「非日常」が合わさった家だよ。

あの花のいっぱい咲いてる庭の画像は、ジャケットのビジュアル的に入れた方がキレイかもね!
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以上が初校データに添えられていたコメントでした。私の方は、山形に出張する新幹線内、そして東京に戻ってきてから初校データを確認しました。もらったコメントも考慮しながら。(実現可能性を無視して)自分が頭に思い描いているアイデア。デザイナーからの、私の要望を汲んだ上での初校デザインと、技術的な部分で実現ができるかどうかのアドバイス。それらをも総合した上で、では自分はどう考えるか・・・ なかなか困難な作業でした。

私からの返答は以下

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ヨシキ

こんにちは! 初校の戻りが遅くなってごめんね。

以下、私からのコメントです。

●全体のテキストボリュームについて

テキストが多いという指摘、ごもっともです。送ったテキストを全て盛り込んでもらったので、初校を見て、削れるところを削ってみました。

新聞じゃないのだから、人が求めているものは”情報”じゃなくて、”イメージ”だよね。もちろん、最低限の、そして宣伝になる情報は必要だけど、”面白そう!”と言う雰囲気が伝わるようなイメージを伝えるのがジャケットなり、チラシの役割なのだと思う。

そんなわけで、文字のために、写真やイラストが小さくなってしまってはもったいないと思い、文字は部分的にばっさり削ります。

●両面の背景の色

色を薄くしすぎるとスカスカ感が…とヨシキは心配しているけど、私は背景の色は現状でOKと考えます。これ以上薄くしてもらう必要はないです。

●所々に入っている原色

背景の色よりも、こちらの方が私は気になりました。原色を入れて引き締める…というよりも、素材以上に主張しすぎてる感があります。

千野さん・栗田さんの脇に入っている三本線、大きな星マーク、千野さん・栗田さんの吹き出し内の文字が赤と青の組み合わせetc、色の組み合わせ・フォントの大きさともに強すぎるな~と思いました。赤と青の組み合わせって、私にとってはアメリカ国旗、もしくはチアリーダーみたいなイメージで、元気がよすぎる・主張しすぎる感がある。

私のイメージしていた「ちょっと盛り上げましょ」が、だいぶ盛ってる感じになっているので(笑)、ヨシキ的には2トーンぐらい落ち着かせるイメージで考えてもらったら良いかな^^?

「盛ってる」状態から、高田さんイラストの世界にあと二歩近づける…みたいな心積もりで考えてもらえたらと思います。

●全滅イラスト

試してくれてありがとう。了解しました。

上段は、初校ではキャッチフレーズと顔に縦線イラスト、乙女ハウスの外観&庭写真だけど、例えば、キャッチフレーズを縦書き・幽霊みたいなおどろおどろしい感じにして(キャッチフレーズをデザイン的に配置する)上段はぶち抜きでキャッチフレーズと顔に縦線イラスト、その他何かイラストもしくはヨシキの方で入れたら合うと思う何かを入れてもらうというのはいかが?

乙女ハウスの外観&庭写真は、下段の方で使う、ということに。

●乙女ハウス写真

乙女ハウスの外観・内部の写真は、私も少なくてよいと思う。初校よりもっと少なくてよいとさえ思っています。

初校に入っている外観写真(出窓と新緑)を大きく印象的に使って、あとは内部の写真1枚ぐらいで良いのでは?

写真を減らして、可能なら、高田さんのイラストから、もう1コマぐらい何かあったらいいな。

ジャケット裏面上段には、”顔に縦線”のイラストだから、下段の方はポジティブなイラストを配置するとか。

前にも候補として伝えた、”貧乏とは思えない充実ぶりなのです”ナッツさんとたつ子さんのイラストとかはどう???
Otome11_1jpeg
イラスト©高田ナッツさん

そのイラストに、上段で使っていた乙女ハウス外観写真と、庭の写真を近くに配置すれば、”貧乏とは思えない…”のコメントが生きるのでは?

もうひとつの思いついた案は、漫画5ページ目、上段左の2コマだけを切り出して使う案。(みそのさんが「友人でね…」と話し、ナッツさんが「そのお友達って…」と応える2コマ)

4コマ漫画の切抜きみたいに、この2コマだけを切り抜いて、ジャケット裏面にシールみたいに(斜めとか)ぺたっと貼る、みたいな。

う~ん、思いつきだから、これが果たして合うのか想像できないけど! ご参考までに。

以上が私からのコメントです! ポイントは2トーンぐらい落ち着かせて、高田さんのイラストの世界にもう少し近づけること…かな? ゴールは近い?! 楽しみにしています^^

引き続きどうぞよろしくお願いします!
由美子

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ゴールは近いような気が・・・! あともう少し!!

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[jp] 「乙女ハウス」ジャケットができるまで(その2)

「乙女ハウス」ジャケットができるまで(その1)の私からのメールを受け、デザインを担当してくれた友人からの返答が以下:

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まず、自分の中で「乙女」と聞いてイメージしたのが、映画の「下妻物語」でした。でも、「乙女ハウス」には「下妻物語」のようなロリータに手が届くようで届かないような、そういうのはないな、と思ったのです。となると、スワロフスキーは「乙女ハウス」とはちょっと違う、と考えています。

家はキレイだけれど、「乙女ハウス」には野暮ったさがある。
でもその野暮ったさは、「貧乏とは思えない充実ぶり」でホッとするみたいな。この辺りのテイストを取り入れた感じの「乙女」をジャケットにしたら…、と思いました。

野暮ったい乙女、ホームメイド的な感じを彷彿させる感じ。高田ナッツさんのマンガのようなテイストがとてもしっくりきて、(悪口じゃないです。住む人をホッとさせるテイストを提供出来るという意味です)登場人物のたつ子さんの裁縫とかを取り入れてみては…と思いました。

ジャケットに使う主な背景です。カラー2種の5パターン、計10パターンです。
Jk_back_idea_sai_2

ホッとする感じのアットホームな「乙女ハウス」を演出させる為に、全体的にパステル系で、効果的に原色を使ってもいいかも。と思っています。背景色・メインに成りうる色は自分としてはコーラルレッド、ミントミルクみたいなパステルグリーンがいいかなと思ってます。

映像や、この間いただいた室内・外装画像を見ると、その辺りの色を使う事で「乙女ハウス」がどういうものだったのかがパッケージから伝わる感じがしそう。

他に思い浮かぶ色があったら教えて下さい。

「乙女ハウス」タイトル文字はこんな感じで。
Logo

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「ジャケット案1」「ジャケット案2」は「乙女ハウス」ロゴデータを取り入れて、作ったらと思っています。ゴチャゴチャしてちょっとウルサイかな…。

「ジャケット案1


Otome_house_jk_01_re


「ジャケット案2

Otome_house_jk_02_re

参考までに、去年から日本でアイドル活動にまで発展していて、ネット上で『女の子が可愛すぎて、天気予報が頭に入らない』で話題になっている台湾発の「ウェザーガールズ」ってのがあるんですが、「ジャケット案1」、「ジャケット案2」の案でいくならば、こういう感じのオシャレさにまとまれば…とも考えています。
http://www.youtube.com/watch?v=I29pWOPgLl0
http://www.youtube.com/watch?v=aJnjlAiLdI4
http://www.youtube.com/watch?v=KrhRsfeVhTQ


自分が考えているのはこんな感じです。ご検討をよろしくお願いします。
=====================

以上がデザイナーから最初に提案された案でした。事前にもちろんDVDを渡して作品は見てもらっていたけど、「乙女ハウス」から「ウェザーガールズ」にまで発展するという想像力がすばらしい! あと、”乙女”って聞いたら、「下妻物語」の世界っていうのも、私だったら到底結びつかなかっただろうなぁ…などと思いました。

このメールのやり取りを経て、私は「乙女ハウス」の良さは手作りっぽい感じなんだ…と考えるようになりました。スワロフスキーじゃなくて。それは家を自分たちでやってみるという精神にも通じるものでもあるかもしれない、と。

提案を受けて、私からは以下のように返事を書きました。

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ヨシキ

どうも~ ラフアイデアを送ってくれてありがとう。カラー印刷して、よく見ました。

乙女=下妻物語か~
確かに全然違うよね^^;

私もヨシキが書いていたように、ホームメイドな感じ、ちょっと野暮ったい乙女(←良い意味で)という感覚、近いなと思います。そうだね、高田さんのイラストはまさにぴったりだよね。改めてそう思う。

スワロフスキーより、裁縫ステッチで縁取った乙女ハウスロゴ、イメージが良くあっていると思った。

ジャケットの背景、カラーとパターンだけど、どちらもありだねぇ。どちらかと言うとコーラルレッドの方かな。(メロン色の方も見てみたい)。私の方では、特に他にこれという色はないです。

パターンはどれが良いかというのは、載せる情報が多ければ、パターンの柄は抑え目がいいかもしれないし、載せる情報が少なければ、パターンの柄がにぎやかでも
ぶつからないかもね。今のところ、特にパターンについて「絶対これ!」みたいなのはないです。ヨシキの方で選んでみてくれる?

ジャケット表面のデザイン、案を送ってくれてありがとう。私は「ジャケット案2」がいいかな~と思いました。

Otome_house_jk_02_re_2

ヨシキが懸念しているように、もしかしてちょっとうるさいかもしれないけど、例えば、キャッチフレーズ(「全国で増える空き家~」)を主張しすぎないようにするとかしたら、行けるかも? (映画のタイトルより目立たないようにする、みたいな?)

キャッチフレーズを入れてみてどんな感じかにもよるけど、レイアウトは案2の感じで、でも、キャッチフレーズを取り去ってしまう(情報量としては案1と同じになる)というのもありかもしれない。出来ればキャッチフレーズ入れたいけどね~

台湾発のウェザーガールズ、超受ける!なにこれ!! ホント、まるで天気予報が頭に入らないね。ヨシキの意図するところは分かったよ。やってみたらいい感じかと思う。

案2ベースで今回はお願いできたらと思います!

ジャケット裏面に関しては、裏面用キャッチコピー(「親の介護で~」で始まる文章)はもちろん入れたいと思っているんだけど、削除することも可能です。

写真を生かしたいから文字のボリュームを少なくしたいとか、そういう希望があれば、裏面用キャッチコピーを削ってもいいと思う。

あらすじに関しては、送った原稿は結構ボリュームがあると思うけど、こちらも、スペース次第によっては半分ぐらいまでにすることも出来るかも。(裏面用キャッチコピーを削るなら、あらすじのスペースは結構確保できると思うけど)

今の時点では、果たしてどれぐらいのスペースが確保できるのか見当がつかないので、とりあえずテキスト置いてみてもらうって感じだね。そのようにお願いできますか?

「給料が月10万以下!」とかのメッセージは、ラフで入っているのを見ると、結構効果的に使えそうだね^^

カタチになっていく過程を見るの、とても楽しみ!
ではでは、引き続きどうぞよろしくお願いします~
由美子

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[jp] ”働かない移民”という衝撃

すみません、ずいぶん時間が経ってしまいましたが、上映会の報告です。

7月6日(土)は、日仏会館の「住宅政策の新たな挑戦~貧困化、高齢化と移民の社会にどう応えるか?」に参加しました。

日仏会館は、恵比寿ガーデンプレイスのすぐそばにあります。
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朝10時から夕方5時半までという長丁場のイベント。しかも、この日から梅雨が明けて、朝からものすごい暑さ。

日仏会館の中のチラシコーナー。
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今回のイベントのチラシもありました!
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会場入り口まで行き、今回連絡をくれた日仏会館の研究員・エレーヌさんと初めて会いました。専門の研究分野は、「日本人と結婚して日本で暮らす中国人」だそうで、日本語が堪能です。

イベント始まりの挨拶。向かって左側の女性がエレーヌさん。
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朝10時と言うこともあり、会場のお客さんはそう多くなかったのですが、1本目の作品『移民の記憶~マグレブの遺産 第二部 母』を見ました。3部作で構成されるこの作品は、アルジェリアからフランスに移民として渡ってきた人たちを、移民の目線で寄り添って描かれた作品です。第1部は父、第3部は子どもだそうです。

ヨーロッパへの移民と聞くと、イギリス同様、私は旧植民地の関係で移民として暮らす人が多いのだと思っていました。そういう面も確かにあるのですが、それ以外に、ルノーやミシュランなど、フランスの大企業が、フランス国内での労働力不足を安く補うために、アルジェリアなどの国々へ、リクルートに出かけ、それで大量の労働者をフランスに連れてきたのだそうです。

その後、新規の労働者の受け入れをストップし、代わりに、移民として連れてきていた労働者たち(そのほとんどが単身の男性)の家族を移民として受け入れることにしました。その政策によって、妻たち、写真だけでお見合いをした嫁(満州の花嫁のよう!)、子どもたちと、どっと押し寄せてきたのだそうです。

そんな彼らを収容するために作られた”公共住宅”。フランス政府による、同化目的の”教育”。

この日は「さようならUR」との二本立てだったのですが、国の都合による住宅政策、そしてそれに翻弄され、住まいを奪われたり、変えられてしまう人々の様子は、移民であれ、自国民(庶民)であれ同じ、と、その共通性に驚きました。

5分ほどの休憩を挟み、「さようならUR」の上映。鑑賞中の反応は、結構よかったような気がします。上映後、フランスで「ロマ」民族の研究をしている人からは、「フランスで起きていることと全く同じだ!」という感想をもらいました。

無事、上映が終了し、午前の部が終わりました。お昼ごはんは、日仏会館の会議室でお弁当ランチでした。

日本のお弁当と、フランスの水(ボルビック)というのが、日仏会館っぽい・・・?
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普通に美味しいお弁当でしたhappy01

会議室は、それこそ、国際会議に使う風の、”ラウンドテーブル”でした。
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このお昼ご飯の時間に、色んな方とお話しする機会がありました。驚いたのは、(こういう場所だから当たり前なのかもしれませんが)、フランス語をネイティブ並みに話す日本人、日本語をネイティブ並みに話すフランス人ばかりだったということです! 私はもちろん、フランス語は全く話せないのですが、相手側が日本語を完璧に話すので、何の問題もありませんでした。

そしてもうひとつ。日本の公共住宅、団地、URなどを専門に研究している、フランス人が少なからずいるということ! エレーヌさんの「日本人と結婚して日本に住む中国人」という視点も、かなりニッチな分野(失礼。でも、結婚している数からすると、決してニッチではないのかもしれません。研究が盛んなのかは分かりませんが)だと思うのですが、フランス人で、UR団地の研究が専門なんて人がいるとは、私は全く想像していませんでした!

お昼休みの後は、午後の部。午後はラウンドテーブル形式で、日・仏、各分野のエキスパートからの報告だったので、会場の受付では同時通訳の機器を貸し出していました。
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実は私、同時通訳の機材を初めて見ました。どうやって耳にかけるのか?というレベルから興味津々。
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初めての同時通訳機器で、ワクワクしながら午後の部の開始を待ったのですが、開始5分で(これ、超疲れる!)と気が付きました。テレビで時々同時通訳音声がニュースで流れることがありますが(アメリカ大統領選の速報スピーチとか)、そういうのはせいぜい数分です。会場では大きなマイクでフランス語が話されていて、同時通訳の小さな機器から漏れ伝わってくる、しかもスピードが一定でない同時通訳の言葉を聞き続けるのは、かなりの集中力を要します。

(え・・・、これが5時半まで続くの・・・)と、ちょっと気が重くなったのですが、次第に同時通訳の独特の語り調にも慣れ、最後の方は大丈夫でした。

会場の様子
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プレゼンの様子
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稲葉さんの隣でプレゼンをしているフランス人は、フランス(およびヨーロッパ圏)における「ロマ」の実態について報告。ロマについては、イギリスでも社会問題として取り上げられることが多いですが(大抵は勝手に一定期間住み着いて、散々散らかしてまた別の地へ移っていくという報道パターン)、彼らの長い歴史、文化、現在置かれている社会的状況などについては、一般のイギリス人も「よくわからない」というのが実情。
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私も、ロマについて詳しくその成り立ちや実態について聞くのは今回が初めてでした。後に続く稲葉さんの報告ー日本の貧困問題は、ロマで取り上げられた問題が決してロマに限ったものではないと、強く意識させるものでした。
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稲葉さんがプレゼンの中で紹介した「現代住宅双六」。ゴールは庭付き郊外一戸建て住宅! ”郊外”とついているのがみそですね。切ないなぁ・・・
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先述した、UR公共住宅を専門に研究してきたフランス人のセシル浅沼さん。震災以降は、福島で家を追われる人たちを最重要テーマとして取り組んでいます。
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戦後は、「Made in occupied Japan」(占領地日本製)などと表記された商品が、海外へ輸出されていたそうです!(見えづらいですが、左下に書いてあります)
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日本の住宅の変遷についてのプレゼンも
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良く、URの前身「日本住宅公団」の時代は、設計者たちも夢を持ち、素晴らしい住宅を提供したいという希望に満ちていた・・・みたいな話を当時関わっていた人たちから聞くのですが、やはり”団地”の出現というものは、日本のそれまでの社会のあり方・人とのつながり方、地域のコミュニティを根本から覆すものだったのでは?と私は思います。

日本における、在日朝鮮人の高齢化問題について、在日三世でケアワーカーをされている方からの報告。
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高齢化問題が日本の大きな社会問題になって久しいですが、在日の人の高齢化問題に特化して取り上げられることは少ないそうです。しかし、ずっと貧しい暮らしだったり、国民年金がもらえない人が多かったりと、日本人の高齢者以上に過酷な状態に置かれている人が多いですよね。
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日本人と、日本で暮らす外国人の住宅についてのデータ
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アルジェリア系フランス人の研究者からは、かつての移民労働者たちの高齢化問題についての報告がありました。
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先に書きましたが、植民地から以外に、自動車産業などがアルジェリアから沢山の労働者を連れてきました。単に安価な労働力としてしか見られてこなかった、フランス国に奉仕するだけの移民でしかなかった彼らが、数十年の時を経て老い、介護を必要とする時代になったのです。それはつまり、フランス政府にとって社会福祉費の増大という、これまで想定していなかった時代へと突入したのです。

労働力が絶対的に不足していた時代に、沢山連れてきた移民たちは、仕事がなくなればやがて母国に帰ると、当時の政府は楽観的に考えていました。しかし、そんな都合よく人を使うことはできません。数十年暮らすうちに、母国とのつながりは薄れ、帰っても行き場はなく、伴侶を見つける機会を得ないまま高齢化してしまった独身男性も多くいるのです。これは、山谷や釜ヶ崎のような場所が、極端に高齢の独身男性が多いというのと同じです。

働かせるための移民が、働かないなんて・・・と、想定していなかった社会保障費の支出にフランス政府は困惑しているとの報告を聞き、”働かない移民”という言葉に私は衝撃を受けました。移民=母国民より安価に使い捨てできる労働力としか考えられてこなかったのだ、国民としての権利なんて、さらさら与えるつもりさえなかったんだ・・・という事実を突きつけられたようでショックでした。

移民に対するこの考え方は、何もフランスに限らないでしょう。そして、国の都合で勝手につれてきた移民たちが、これからはその国の”お荷物”(←政府側から見ての)になるというのも、あらゆる先進国で起こってくるでしょう。

そういう事態になったときこそ、これまでの移民政策の誤りを考えるきっかけとしてほしいと願うばかりです。

日本とフランスの公共住宅について、森先生のプレゼン
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プレゼン資料
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丸一日のイベントが終了した後は、打ち上げに参加しました。日仏会館近くの、いかにも外国人受けしそうな(?)創作和食のお店です。
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打ち上げの様子。とにかくみんな良くしゃべり、よく飲む! さすがフランス文化(?)
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店員さんがこだわりの料理を紹介するたびに、フランス語のできる人が一生懸命フランス語に訳そうとするのですが、凝った料理法のこだわりの食材ばかり。1分ぐらい説明した後で「・・・つまり牛肉ってことですね?」程度の反応coldsweats01
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記念写真
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日本とフランスの住宅問題と高齢化・移民の問題という、(果たしてまとまるのか?!)イベントでしたが、終わってみると共通課題の多い、とても有意義なイベントでした。

上映機会をいただいた日仏会館・エレーヌさんに感謝!

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[jp] 乙女ハウスジャケットができるまで(その1)

昨日、「乙女ハウス」のDVDジャケットが完成したとお知らせしましたが、DVDジャケットを作るため過程・デザイナーとのディスカッションがとても面白かったので、そのメールのやり取りをご紹介します。(DVDジャケット作成以外に関するやり取りは除いてありますので、メールの原文通りではありません) 

映画を完成させた後でも、ジャケットのデザインに関するディスカッションを通して、改めて「乙女ハウス」とは何なのか、何を訴えたいのかを考えたり気がついたりするというのは、私にとって新鮮な発見でした。 

今日はまず、私からデザイナーの冨田吉樹さんに出した第1報をご紹介します。

===============

ヨシキ 

こんにちは! DVDジャケットの件、引き受けてくれてありがとう! 

早速「乙女ハウス」のDVDジャケットについて、私がこの作品に関しぼんやりと考えていることやイメージ、テキスト、マンガイラストデータなどを送ります。 

私がぼんやりと考えていること、やたら長く書いてしまったけど、そのほうがより、漠然とした思いが伝わるかなと思って、取り留めのないまま書きました。 

モノによっては、二つの相反する意見が書いてあって、(結局どっちなんだよ?!)と思われるかもしれないけど、私としてはどちらもありというか、あまりイメージを狭めたくないので、あえて色々書きました。 

DVDジャケットデザインのイメージ> 

乙女ハウスという名前のイメージを生かし、ジャケット表面は乙女、キラキラした感じ、可愛らしい感じにしたい。 

でも、映画を見てもらえればわかるように、乙女といっても高校生の女子ではないので、”ギャル”系のキラキラ(ギラギラ?)ではなく、”大人女子”的なキラキラ・可愛さに。 

今回、取材が少なく、撮影のバリエーションも少ないので、用意できる写真の種類が少ないです。 

一方、今回のDVDには豪華なおまけがつきます。イラストレーターの方が、乙女ハウスでの生活を漫画にした、「宿ナシ女、シェアハウスに行く!」冊子を、DVDの購入特典としてプレゼントとして付けられることになったのです。(漫画PDFデータは「宅ふぁいる便」で送ります) 

この漫画のイラストは、映画本編の中でも使わせてもらっています。漫画は、DVDジャケットでも自由に使って良いという許可をいただいたので、実写真の少なさを補い、なおかつ乙女っぽさを演出するのに、漫画イラストを効果的に使ってもらえたらうれしいです。 

漫画イラストの中で、私の方で使いたいなと思っている候補は、映画本編の中でも使われている不動産屋を探しまくって全滅する部分。裏面で結構大きく入れてはどうだろうか? 

給料が月10万円以下!
一人暮らしは絶対無理!
ブラック企業
派遣切り
…みたいなキーワードとかも加えて…? 

キーワード無しでももちろん良いけど、今の若い世代の、まともな仕事がない悲惨さ、仕事にありつけてもブラック企業…みたいな現状が自虐的に伝えられたらいいなと思う。 

あと、こちらも映画本編で使われているけれど、女の子二人が寄り添って「貧乏とは思えない充実ぶり」と言っているイラストも好き。う~ん、でもこちらはジャケットに使うとなると難しいかな。「貧乏とは思えない充実ぶり」という発言の良いところは、世の中で貧乏と思われているもの・暮らしが、実はよっぽどぜいたくだったりする、というメッセージを発したいから。沢山働いて、どんどんものを買う(買わされる)みたいな価値観・働き方から解放されてって欲しいから、ということです。

まぁ、デザインにもより、漫画の中でどのイラストを使うことになっても私としては大丈夫なんだけど。 

(一つ注意なのは、漫画はフィクションにしてあるので、「乙女ハウス」のことを「早乙女荘」とイラストにも書き入れてあること。「早乙女荘」がジャケットの中にも入ってしまったら、見る人はちょっと混乱するかもしれない。) 

…と、前置きが長くなりましたが、最も大事な表紙のイメージはどうするかなぁ。私の中で、良いアイデアがないのです! 

アイデアがないとは言っても、でも、表紙に必ず必要なものというのはある。まず、必ず必要なのは、乙女ハウスというタイトルが明示されていること。”乙女”っぽい感じのタイトルにしたいです。スワロフスキーで携帯をデコるみたいな感じのフォントとかどうだろうか??それじゃあギャルかな?!(乙女ハウスと言う文字が、スワロフスキーでふちどられている、みたいな?) 

下記、「Blind」という映画で、放射能除けの防護マスクが、思いっきりデコってあるんだけど、こういうの、こういうものをデコってしまう感覚が、すごく日本人ぽっくて面白いな~と思った。こういう感じの要素を取り入れるのはどうでしょうか?…あくまでも一案だけど。
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/4731

う~ん、でも女っぽさ、乙女っぽさと言っても、渋谷系もあれば、原宿系もあり、表参道みたいなのもあり、ほんと色々だよねぇ…私が考えるより、ヨシキのアイデアのほうがいいかもしれない。 

一方で、乙女ハウスの乙女たちは、乙女ではあるけれど、世間一般で言うところの乙女ではない強さ&たくましさを持っている人たちとも言えるので、逆に皮肉なぐらい過剰に乙女にしてしまうというのもありだと思う。 

(これはドラァグクイーンに近いものがあるかもしれない。過剰に装うことで、既成の価値観に反逆する、みたいな) 

なので、とことん逆にとことん乙女っぽく、デザインを遊び倒すのも良いかもしれない。乙女といっても、どこかに”毒”(?)を感じさせるような乙女のイメージが合うかもしれない。そんなことを思いました。 

ところで、表紙のデザインにもよるけど、一つ私の方で思ったアイデアは、オーナーの千野さん、住民の栗田さんの写真を、人物だけくりぬいて、吹き出しをつけて、それに映画の内容が伝わるようなセリフを入れるというのはどうかなということ。 

下の原稿の中にある、「栗田さん吹き出し」、「千野さん吹き出し」というのは、そういう意味です。 

でも、乙女っぽさを全面に出して作りこむ表紙で、人物切り抜き&吹き出しというデザインはやぼったいかもしれない。なので、特にそのアイデア・その使い方にこだわる必要はないけど。 

裏面のキャッチコピーとあらすじについては、ボリュームが多すぎるようだったら短くします。とりあえずはデザインをしてもらって、文章のボリュームがどれぐらい入るのか考えます。 

以上です。
長文失礼しました。
質問とかあればいつでも~ 

どうぞよろしくお願いします!
由美子

(このメールにジャケットのテキストデータや写真データを添付して送りました)

これに対するデザイナーからの返事(そもそも私信なので必要部分の抜粋・要約にとどめますが)は次回に!

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[jp] 「乙女ハウス」のDVDジャケットが完成!

「乙女ハウス」のDVDジャケットがつい先日完成し、一昨日印刷に出しました! ジャケットのデザインを担当してくれたのは、「さようならUR」のチラシも手がけてくれた冨田吉樹さんです! 可愛らしくてポップな、でも一筋縄ではいかなそうな乙女ハウス女子をイメージした、ステキなジャケットを作ってくれました!

ジャケット表面(クリックすると拡大します)
Otome_house_jacket_front_2

ジャケット裏面(クリックすると拡大します)
Otome_house_jacket_back_low_2

印刷が出来上がるのが、約1週間後。今からとても楽しみにしている私です^^ 販売に向けたホームページの更新作業も佳境に入っています!

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[jp] 9月2日(月)開場&開映時間

直前の告知で申し訳ありませんが、9月2日(月)名古屋教育館での「乙女ハウス」上映ですが、開場18時、イベント開始18時半になります。

HPの表示は18時から21時になっていますが、18時開場、18時半イベント開始です。
http://www.petiteadventurefilms.com/screenings.php
皆様のお越しをお待ちしております!
すみません、HPの更新作業が出先でできず、ブログでの告知となります。

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