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[jp] 「乙女ハウス」ジャケットができるまで(その3)

さて、(その2)のやり取りを経て、約1週間後に初校が完成しました。

以下が初校のデザインです!!(クリックすると拡大します)
Otome_house_jk_large_cropped_2

そして友人から、初校データについてのコメントも送られて来ました。以下は友人からのコメントです。

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制作している段階で、僕も思ったのは確かにテキストが多く感じました。

特にオモテ。ウラは制作している時かな。

オモテはラフの段階で結構いっぱいいっぱいな感じだったし、これがカラーになったら、背景をパステルにしても、かなりビビッドになるんじゃないかな。と…。

実際、オモテ・ウラの全体的に背景の色にはこれでもかなり気をつけました。もうちょっと薄くてもいいだろうか?

RGBのJPEG画像だから、PCで見るとかなり派手に見えるかもしれませんが、 印刷した所までを考慮すると、テキストのボリュームによるけれど、背景は最低でもワントーン薄くする位がベストだと思います。

あんまり色調を薄くするとスカスカ感が出てとても貧相になります。

所々に原色が入っているのは、この貧相な感じにならないのを防ぐ為です。

ウラも「あらすじ」部分は問題ないと思っていたんだけど、いざ入れてみたら「さようならUR」と同じ文字の大きさでスッポリ入ってしまったので、この文章を全部読む方は結構しんどいかもしれません。

由美子さんが最初の要望で言っていた「全滅」のイラストも考慮していました。
Otome04jpeg_2
イラスト©高田ナッツさん

けれども、マンガの中に3行ほどのテキストがあるんですが、 書体が細いのと拡大しないと読み取れない事、また「派遣切り」とかのキャッチと合わせると見た感じ伝わりにくく、かなり殺し合う存在だったので省きました。

この「全滅」のイラストは乙女ハウスに入った方々の意見の部分が入っているので、 一見伝わるかな? と思うんですが、僕としてはマンガにする事で伝わる部分だと思います。あんまりジャケット用には適していないと思うんですよ。

それと、いざ置いてみると、色んな色を使っているし、かなりゴチャゴチャしているので使いづらいです。

どうしてもコレを使いたい! という要望ならば、 見合ったデザイン/レイアウトを考えますが…。そうなると、テキストの量もかなり変わって来ると思います。

僕としては、「派遣切り」のキャッチの方がとても明確で説明がしやすいし、手に取った人にすぐ伝わりやすいんじゃないかと思うんですよね。

なので、「全滅」のイラストの替わりにと言っては何ですが、効果的なパステル調のマンガのコマがあったので、ナッツさんの「顔にタテ線」を使用しました。きっとこっちのコマの方が、コマーシャルかつ重苦しくない。

重苦しくないという言葉は違うかもしれませんが、結構な問題をドキュメンタリーにしている割には、「乙女ハウス」というタイトルのどこか抜けた雰囲気ととてもリンクしていると感じたので使いました。

「こんだけ溢れているくせに家賃で住む場所ないとか…。ふざけんなよ!」と思いながら、内心焦っている方は、かなりいると思いますし…。「顔にタテ線」のコマは、それを表すには十分な部分だと思ったのです。(マンガの内容とは違うけどね(笑))

写真は出来るだけ当たり障りのない室内、外装を選びました。

変に家の写真をたくさん選ぶと、千野さんの「お家自慢」とも勘違いに捉えかねないかな、と思ったからです。

まぁトイレとかキッチンの画像もあったけれど、現実に置かれている状況とは異なった環境に住んでいるギャップを出した方が「乙女ハウス」の魅力だし。だから、月2万で住んでいる住人の室内や外装、庭だけ。

うん。ホント、ギャップが「乙女ハウス」の魅力だよな。「日常」と「非日常」が合わさった家だよ。

あの花のいっぱい咲いてる庭の画像は、ジャケットのビジュアル的に入れた方がキレイかもね!
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以上が初校データに添えられていたコメントでした。私の方は、山形に出張する新幹線内、そして東京に戻ってきてから初校データを確認しました。もらったコメントも考慮しながら。(実現可能性を無視して)自分が頭に思い描いているアイデア。デザイナーからの、私の要望を汲んだ上での初校デザインと、技術的な部分で実現ができるかどうかのアドバイス。それらをも総合した上で、では自分はどう考えるか・・・ なかなか困難な作業でした。

私からの返答は以下

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ヨシキ

こんにちは! 初校の戻りが遅くなってごめんね。

以下、私からのコメントです。

●全体のテキストボリュームについて

テキストが多いという指摘、ごもっともです。送ったテキストを全て盛り込んでもらったので、初校を見て、削れるところを削ってみました。

新聞じゃないのだから、人が求めているものは”情報”じゃなくて、”イメージ”だよね。もちろん、最低限の、そして宣伝になる情報は必要だけど、”面白そう!”と言う雰囲気が伝わるようなイメージを伝えるのがジャケットなり、チラシの役割なのだと思う。

そんなわけで、文字のために、写真やイラストが小さくなってしまってはもったいないと思い、文字は部分的にばっさり削ります。

●両面の背景の色

色を薄くしすぎるとスカスカ感が…とヨシキは心配しているけど、私は背景の色は現状でOKと考えます。これ以上薄くしてもらう必要はないです。

●所々に入っている原色

背景の色よりも、こちらの方が私は気になりました。原色を入れて引き締める…というよりも、素材以上に主張しすぎてる感があります。

千野さん・栗田さんの脇に入っている三本線、大きな星マーク、千野さん・栗田さんの吹き出し内の文字が赤と青の組み合わせetc、色の組み合わせ・フォントの大きさともに強すぎるな~と思いました。赤と青の組み合わせって、私にとってはアメリカ国旗、もしくはチアリーダーみたいなイメージで、元気がよすぎる・主張しすぎる感がある。

私のイメージしていた「ちょっと盛り上げましょ」が、だいぶ盛ってる感じになっているので(笑)、ヨシキ的には2トーンぐらい落ち着かせるイメージで考えてもらったら良いかな^^?

「盛ってる」状態から、高田さんイラストの世界にあと二歩近づける…みたいな心積もりで考えてもらえたらと思います。

●全滅イラスト

試してくれてありがとう。了解しました。

上段は、初校ではキャッチフレーズと顔に縦線イラスト、乙女ハウスの外観&庭写真だけど、例えば、キャッチフレーズを縦書き・幽霊みたいなおどろおどろしい感じにして(キャッチフレーズをデザイン的に配置する)上段はぶち抜きでキャッチフレーズと顔に縦線イラスト、その他何かイラストもしくはヨシキの方で入れたら合うと思う何かを入れてもらうというのはいかが?

乙女ハウスの外観&庭写真は、下段の方で使う、ということに。

●乙女ハウス写真

乙女ハウスの外観・内部の写真は、私も少なくてよいと思う。初校よりもっと少なくてよいとさえ思っています。

初校に入っている外観写真(出窓と新緑)を大きく印象的に使って、あとは内部の写真1枚ぐらいで良いのでは?

写真を減らして、可能なら、高田さんのイラストから、もう1コマぐらい何かあったらいいな。

ジャケット裏面上段には、”顔に縦線”のイラストだから、下段の方はポジティブなイラストを配置するとか。

前にも候補として伝えた、”貧乏とは思えない充実ぶりなのです”ナッツさんとたつ子さんのイラストとかはどう???
Otome11_1jpeg
イラスト©高田ナッツさん

そのイラストに、上段で使っていた乙女ハウス外観写真と、庭の写真を近くに配置すれば、”貧乏とは思えない…”のコメントが生きるのでは?

もうひとつの思いついた案は、漫画5ページ目、上段左の2コマだけを切り出して使う案。(みそのさんが「友人でね…」と話し、ナッツさんが「そのお友達って…」と応える2コマ)

4コマ漫画の切抜きみたいに、この2コマだけを切り抜いて、ジャケット裏面にシールみたいに(斜めとか)ぺたっと貼る、みたいな。

う~ん、思いつきだから、これが果たして合うのか想像できないけど! ご参考までに。

以上が私からのコメントです! ポイントは2トーンぐらい落ち着かせて、高田さんのイラストの世界にもう少し近づけること…かな? ゴールは近い?! 楽しみにしています^^

引き続きどうぞよろしくお願いします!
由美子

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ゴールは近いような気が・・・! あともう少し!!

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