« [jp] 「乙女ハウス」のDVDジャケットが完成! | トップページ | [jp] ”働かない移民”という衝撃 »

[jp] 乙女ハウスジャケットができるまで(その1)

昨日、「乙女ハウス」のDVDジャケットが完成したとお知らせしましたが、DVDジャケットを作るため過程・デザイナーとのディスカッションがとても面白かったので、そのメールのやり取りをご紹介します。(DVDジャケット作成以外に関するやり取りは除いてありますので、メールの原文通りではありません) 

映画を完成させた後でも、ジャケットのデザインに関するディスカッションを通して、改めて「乙女ハウス」とは何なのか、何を訴えたいのかを考えたり気がついたりするというのは、私にとって新鮮な発見でした。 

今日はまず、私からデザイナーの冨田吉樹さんに出した第1報をご紹介します。

===============

ヨシキ 

こんにちは! DVDジャケットの件、引き受けてくれてありがとう! 

早速「乙女ハウス」のDVDジャケットについて、私がこの作品に関しぼんやりと考えていることやイメージ、テキスト、マンガイラストデータなどを送ります。 

私がぼんやりと考えていること、やたら長く書いてしまったけど、そのほうがより、漠然とした思いが伝わるかなと思って、取り留めのないまま書きました。 

モノによっては、二つの相反する意見が書いてあって、(結局どっちなんだよ?!)と思われるかもしれないけど、私としてはどちらもありというか、あまりイメージを狭めたくないので、あえて色々書きました。 

DVDジャケットデザインのイメージ> 

乙女ハウスという名前のイメージを生かし、ジャケット表面は乙女、キラキラした感じ、可愛らしい感じにしたい。 

でも、映画を見てもらえればわかるように、乙女といっても高校生の女子ではないので、”ギャル”系のキラキラ(ギラギラ?)ではなく、”大人女子”的なキラキラ・可愛さに。 

今回、取材が少なく、撮影のバリエーションも少ないので、用意できる写真の種類が少ないです。 

一方、今回のDVDには豪華なおまけがつきます。イラストレーターの方が、乙女ハウスでの生活を漫画にした、「宿ナシ女、シェアハウスに行く!」冊子を、DVDの購入特典としてプレゼントとして付けられることになったのです。(漫画PDFデータは「宅ふぁいる便」で送ります) 

この漫画のイラストは、映画本編の中でも使わせてもらっています。漫画は、DVDジャケットでも自由に使って良いという許可をいただいたので、実写真の少なさを補い、なおかつ乙女っぽさを演出するのに、漫画イラストを効果的に使ってもらえたらうれしいです。 

漫画イラストの中で、私の方で使いたいなと思っている候補は、映画本編の中でも使われている不動産屋を探しまくって全滅する部分。裏面で結構大きく入れてはどうだろうか? 

給料が月10万円以下!
一人暮らしは絶対無理!
ブラック企業
派遣切り
…みたいなキーワードとかも加えて…? 

キーワード無しでももちろん良いけど、今の若い世代の、まともな仕事がない悲惨さ、仕事にありつけてもブラック企業…みたいな現状が自虐的に伝えられたらいいなと思う。 

あと、こちらも映画本編で使われているけれど、女の子二人が寄り添って「貧乏とは思えない充実ぶり」と言っているイラストも好き。う~ん、でもこちらはジャケットに使うとなると難しいかな。「貧乏とは思えない充実ぶり」という発言の良いところは、世の中で貧乏と思われているもの・暮らしが、実はよっぽどぜいたくだったりする、というメッセージを発したいから。沢山働いて、どんどんものを買う(買わされる)みたいな価値観・働き方から解放されてって欲しいから、ということです。

まぁ、デザインにもより、漫画の中でどのイラストを使うことになっても私としては大丈夫なんだけど。 

(一つ注意なのは、漫画はフィクションにしてあるので、「乙女ハウス」のことを「早乙女荘」とイラストにも書き入れてあること。「早乙女荘」がジャケットの中にも入ってしまったら、見る人はちょっと混乱するかもしれない。) 

…と、前置きが長くなりましたが、最も大事な表紙のイメージはどうするかなぁ。私の中で、良いアイデアがないのです! 

アイデアがないとは言っても、でも、表紙に必ず必要なものというのはある。まず、必ず必要なのは、乙女ハウスというタイトルが明示されていること。”乙女”っぽい感じのタイトルにしたいです。スワロフスキーで携帯をデコるみたいな感じのフォントとかどうだろうか??それじゃあギャルかな?!(乙女ハウスと言う文字が、スワロフスキーでふちどられている、みたいな?) 

下記、「Blind」という映画で、放射能除けの防護マスクが、思いっきりデコってあるんだけど、こういうの、こういうものをデコってしまう感覚が、すごく日本人ぽっくて面白いな~と思った。こういう感じの要素を取り入れるのはどうでしょうか?…あくまでも一案だけど。
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/4731

う~ん、でも女っぽさ、乙女っぽさと言っても、渋谷系もあれば、原宿系もあり、表参道みたいなのもあり、ほんと色々だよねぇ…私が考えるより、ヨシキのアイデアのほうがいいかもしれない。 

一方で、乙女ハウスの乙女たちは、乙女ではあるけれど、世間一般で言うところの乙女ではない強さ&たくましさを持っている人たちとも言えるので、逆に皮肉なぐらい過剰に乙女にしてしまうというのもありだと思う。 

(これはドラァグクイーンに近いものがあるかもしれない。過剰に装うことで、既成の価値観に反逆する、みたいな) 

なので、とことん逆にとことん乙女っぽく、デザインを遊び倒すのも良いかもしれない。乙女といっても、どこかに”毒”(?)を感じさせるような乙女のイメージが合うかもしれない。そんなことを思いました。 

ところで、表紙のデザインにもよるけど、一つ私の方で思ったアイデアは、オーナーの千野さん、住民の栗田さんの写真を、人物だけくりぬいて、吹き出しをつけて、それに映画の内容が伝わるようなセリフを入れるというのはどうかなということ。 

下の原稿の中にある、「栗田さん吹き出し」、「千野さん吹き出し」というのは、そういう意味です。 

でも、乙女っぽさを全面に出して作りこむ表紙で、人物切り抜き&吹き出しというデザインはやぼったいかもしれない。なので、特にそのアイデア・その使い方にこだわる必要はないけど。 

裏面のキャッチコピーとあらすじについては、ボリュームが多すぎるようだったら短くします。とりあえずはデザインをしてもらって、文章のボリュームがどれぐらい入るのか考えます。 

以上です。
長文失礼しました。
質問とかあればいつでも~ 

どうぞよろしくお願いします!
由美子

(このメールにジャケットのテキストデータや写真データを添付して送りました)

これに対するデザイナーからの返事(そもそも私信なので必要部分の抜粋・要約にとどめますが)は次回に!

|

« [jp] 「乙女ハウス」のDVDジャケットが完成! | トップページ | [jp] ”働かない移民”という衝撃 »

新作制作状況」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« [jp] 「乙女ハウス」のDVDジャケットが完成! | トップページ | [jp] ”働かない移民”という衝撃 »