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2015年7月

[jp] 9/12(土)映画『産土』上映会&川端路子監督トークイベント開催!!

岡山在住の映画監督、川端路子さんの最新作『産土』の上映会を、9月12日(土)神楽坂にて行います! 

東京では初上映で、当日は川端さんも岡山より来場します。映画の上映後には、同じく岡山出身の映画監督、根来祐さんとのトークも予定。詳細は以下。是非ご来場ください!!

開催日:2015年9月12日(土)
会場:スキャット・セミナー・ルーム(神楽坂)
新宿区天神町63 神楽坂メゾンビル2F
(1Fは黒い塀の茶房・長崎チャンポンから4軒目)
入場料:1,000円(1ドリンク付)

タイムテーブル
17:00~開場
17:30~開映
20:00~監督&ゲストトーク

映画『産土』あらすじ

圭吾は、とある地方都市に住む27歳のフリーター。勤めているカフェの同僚のえりと付き合っている。ある日、圭吾は、友人の洋介の自宅を訪ねる。洋介は、山の中の一軒家に祖母と2人きりで住んでいた。孫の友人を心づくしの料理でもてなす優しい祖母。そんな彼女のもてなしに、圭吾は心癒される思いがする。一方、えりは所属している劇団の公演をひかえ、稽古に余念がない。圭吾はそんなえりの様子が気に入らなかった。というのも、劇団の主催者である保田はえりの元交際相手だったからである・・・。

監督・脚本:川端路子 撮影:進巧一 プロデューサー:岡本隆
2014年/70分

監督メッセージ

グローバリゼーションとその結果としての富と権力の集中は、なにも、今に始まったことではなく、はるか昔に人々の営みが始まって以来、ずっと続いてきたことのように思います。近代以降、それは一気に加速し、そして、現代、その流れは、良くも悪くも、さらに進んでいき、“国家”と言う名の“ローカル性”さえ飲み込んで、内側から弱体化させていくようにも見えます。

この映画は、そんな現代の、世界の片隅の“岡山”で、地元の友人たちと一緒に、準備も含めると一年半近くをかけて作ったものです。

パリの街並みはパリの街並みであるというだけで、人々の心にある種の感慨を生じさせます。そして、その神通力こそ歴史であり、伝統であり、人々が「文化」と呼ぶものかもしれません。しかし残念ながら、歴史的、地政学的な経緯により、岡山の街並みには、人々の心にそのような感慨を生じさせる神通力はありません。権力やメディアの中心から遠く離れたこの地には、あらゆる意味での権威、説得力、カリスマといったものがないからです。でも、だからこそ、外部に予め設定された権威やカリスマと言ったものに、個人の内的な権威を明け渡してしまうことなく、マイペースに、ごく単純なやり方で物事を進めていくことも可能なのです。私は、今、このような点に、地方で映画を作ることの希望を見出しつつあります。

小さな街で作った、小さな映画ですが、皆さんに楽しんで観ていただけることを願っています。

(川端路子)

映画『産土』、東京初上映!

私と岡山、そして川端路子さんとの出会いは、
2009年の岡山映画祭でした。以来、岡山を拠点に劇映画を作り続けている川端さんの活動を、同じくインディペンデントで映画を作り続ける者として、興味深く、頼もしく思っていました。そしてこの度、最新作『産土』を完成されたと知り、これはぜひ東京で上映をしたい!と、川端さんと共に上映会を開催することになりました。なんと川端さんによれば、岡山で制作した映画を、東京で映画を上映するのは初めてのことだそうです。

東京での初上映を記念して、川端さんの作り出す映像の世界だけでなく、川端路子さんという映画監督について、そしてさらには「岡山」という地での映画作りについても、ぜひ東京で紹介したいと考えました。「地産地消」の映画作りを掲げ、岡山で活躍する山崎樹一郎さんなど、近年、注目すべきユニークな動きが、岡山から生まれてきています。岡山という地理的特性は、インディペンデントの映画作りにとって、ハードルとなるのか、それとも好都合に働くのでしょうか? 今、岡山では、どんな映像作家が活躍し、映画制作がなされているのでしょうか? 

『産土』東京上映会では、映画の上映&川端さんの来場に加え、岡山出身で、現在は東京をベースに活躍する映画監督、根来祐さんをトークゲストにお迎えし、映画について、岡山という地での映画作りについて、めったに聴けない貴重なお話をお聞きします。皆さまのご来場を、心よりお待ちしております!

(早川由美子)

上映会のチラシ表面(クリックすると拡大します)
Omote_tokyo2_01

チラシ裏面(クリックすると拡大します)Ura_tokyo2_01

予約不要。イベント後に懇親会も出来たらと思っています。是非ご参加ください!!

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